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ろうそく祭りパレード参加、シェア・タイとの活動報告会inケマラート

南アフリカ事業担当・現地代表兼任 渡辺 直子
2010年9月19日 更新

2日目 7月26日(月)

朝、一足遅れて参加のJVCパレスチナ担当・藤屋と合流し、シェア・タイの活動地であるケマラート市へ移動しました。今日はここで開催されるろうそく祭りのパレードにシェア・タイの皆さんと参加します。ろうそく祭りとは毎年7月末にウボンで行われる仏教行事で、この日は祝日となっています。本場はウボン市のお祭りのようですがケマラートでも小規模に行われるということでこちらに参加させていただくことになりました。

ろうそく祭りパレードへ!

のどかな風景が広がります。緑豊です。のどかな風景が広がります。緑豊です。

ウボン市から車で移動すること約2時間、ウボンよりもこぢんまりとした雰囲気のケマラートに到着です。シェア・タイのオフィスから近い公園がパレードの出発地点ですが、周囲を見ると細い道の脇に田んぼがあり、とてものどかな光景が広がっています。ここで車を降りると、あ、暑い・・。強烈な日差しに加え、猛烈な湿度が早速襲ってきます。南ア一行は大丈夫でしょうか・・・?大丈夫ですとも!何故なら今日はパレードに参加ということでジョナサン以外の女性陣全員が色とりどりの民族衣装に身を包んでいるからです。華やかなことが大好きなのと、何よりも自分たちの民族に誇りを持っている南ア人はその衣装も大好きなので、重ね着による暑さも時差ボケもなんのその、非常にすがすがしい顔をしています。南ア人女性参加者は7名ですが、シャンガーン族、ベンダ族、ソト族、ペディ族と4種類の民族衣装が見られ、カラフルな衣装が彼女たちの黒い肌に映えています。ろうそく祭りでは、「これがロウソク?」と思うような大きさの、それはそれは美しい蜜蝋の彫刻とこれまた美しい女性を乗せた山車も出るのですが、民族衣装をまとった南ア人たちはこれに負けないくらい派手で、美しく輝いています。

民族衣装を着た南アメンバー。(最後広場で歌を披露した際の様子です。ソト族の衣装を着たドゥドゥのみ不在。)民族衣装を着た南アメンバー。(最後広場で歌を披露した際の様子です。ソト族の衣装を着たドゥドゥのみ不在。)
この彫刻がすべて蜜蝋なのです。お姉さんも美しい。この彫刻がすべて蜜蝋なのです。お姉さんも美しい。

そして同じく負けないくらい美しいのがシェア・タイと活動をしているMSMの皆さんです。MSMとはMen Sex with Menのことで、心も外見も女性そのものという方もいらっしゃいますし、男性のまま、という方もいらっしゃいます。この日はそんな「彼女たち」の活躍の場でもあります。集団となってタイの民族衣装(女性用)にしなやかな身を包み、パレードに備えている様は圧巻です。他に同じくシェア・タイと活動しているユース(若者)グループの皆さんもパレードに参加しました。シェア・タイの他には村ごとに少しずつデザインが異なる民族衣装を身につけた若い女性や子どもたちのグループもあります。さまざまな種類のタイの民族衣装は見ているだけで楽しく、目の保養になります。

シェア・タイと活動するMSMのみなさん。美しい!シェア・タイと活動するMSMのみなさん。美しい!

これらのグループがゆっくりゆっくり時間をかけながらケマラートの街路をメコン川沿いの広場まで練り歩いていきます。道中、行政官の方々が控えていらっしゃるテントブースの前では各グループが止まって踊りを見せたりします。シェア・タイでは広本さんがシェアの活動の紹介をし、あわせて南ア人たちの紹介をしてくださいました。そこで要請されて歌と踊りを8人のメンバーで披露しましたが、タイの踊りが手先足先にまで神経を行き届かせながらのものでたおやかでゆったりとしているのに対し、アカペラの歌にあわせて踊る南アの音楽は非常にパワフルでリズミカルです。そのせいか8人の南アグループはどこにいても目立ち、他のグループの方や道を行く住民の方々から記念撮影をお願いされていました。芸能人にでもなったような感じです。結局炎天下の中3時間ほどは歩いたでしょうか。私などはヘトヘトでしたが、注目をあびるのが大好きな南ア一行は非常に楽しそうにしていました。いっぽうで、普段は人々の注目を集めているはずであろうMSMの皆さんが、主役をたった8人のアフリカ人にかっさらわれたような感じで少し不満げに見えたのは私だけでしょうか・・。

他のグループの女性たちと記念撮影。他のグループの女性たちと記念撮影。

シェア・タイのオフィスの周りはとてものどかですが、パレードが行われたケマラートの「メインストリート」は広本さんの「田舎です」の言葉が信じられないくらいいろんなお店がぎっしりと立ち並んでいました。通りは広く舗装されていますし(狭い通りもほとんど舗装されている)、さほど長くない距離の間にセブンイレブンが数軒、その他バイク屋さん、洋服屋さん、電気屋さん、食事処などなど充実しています。「田舎」という言葉から発想する南アフリカの様子とはまったく異なり、タイの発展ぶりを目の当たりにして驚きました。日本の田舎の「街」よりも随分とにぎやかといってもいかもしれません。ちなみに私は国際協力に関わっているものとしては非常に珍しく、タイを訪問するのはこれが初めてなのでした。

HIV/エイズ予防啓発キャンペーンのために

さて・・・仏教行事であり地域のお祭りであるこのパレードになぜシェア・タイが参加したのかを忘れてはいけません。パレードという人が集まる場を利用して、シェアという団体を知ってもらうこと、すなわちHIV/エイズ予防啓発キャンペーンのためなのでした。しかし、最後の最後、広場手前の狭い街路へたどり着いた際、シェア・タイの皆さんが道沿いの住民の方々にHIV/エイズのことが書かれたチラシを配り始めるまで、そんなことをすっかり忘れてしまうような「歌って、踊って、写真撮って」だけで時間が過ぎていくようなめまぐるしいパレードでした。そういえば、南ア一行はパレードが始まるときにタイ語で書かれたボードを持たされていましたが、我々がケマラートに到着するのを待ち構えていたかのようにすぐにパレードが始まったために何が書いてあるのかを聞き忘れていました。おそらくHIV/エイズに関するメッセージだったかと思われます。後で南アメンバーに「何が書いてあるか知っている?」と聞いたら「そういえば知らない」とのこと・・。また、MSMやユースの皆さんがチラシを配っているとき、南ア一行は通り沿いの住民の方が無料で提供してくださるおいしいタイ料理をほおばりながらシェアのスタッフに連れられて随分先を歩いていました。こちらについても後で聞いてみたら「そういえば何か配っていたかも」。本来はこうしてチラシを配る人たちのそばにいて、どんなメッセージをどんな風に伝えているのか、住民の反応はどうなのかを聞き、学ぶことが「スタディツアー」のはず・・・。パレードではタイの方と文化交流のような交流ができ、南アメンバーが「タイで歓迎してもらっている」と喜んでくれたのはよかったのですが、この点もう少し内容を検討したほうがよかったと思われました。私自身もう少し時間と体力に余裕があったらその場で南ア一行を呼び寄せるなどして学べる内容に修正することができたはずだと悔やまれました。この後の日程でも何度も反省することになる「スタディツアーは時間と体力に余裕を持たせることが重要だ」ということを初日から痛感しました。

HIVエイズに関する情報が書かれたチラシを配るMSMの活動参加者。HIVエイズに関する情報が書かれたチラシを配るMSMの活動参加者。

活動報告会

この日はこれで終わりではなく、夕方からシェア・タイの事務所でタイと南アフリカそれぞれの活動紹介です。シェア・タイのミーティングスペースはオフィスになっている建物裏の野外に設けられています。にぎやかな飾りつけもあり、リラックスしながらミーティングができる素敵なスペースでした。ここでシェア・タイの代表であるチェリーさんとLMCCとポロションのダイレクターであるリリアンとジョナサンがそれぞれの活動紹介をしました。その後、お互いの質疑応答を終えてようやく事務所で夕食、帰路につきました。

シェア・タイミーティングスペース。いい感じです。前で活動紹介をしているのがシェア・タイのチェリーさん(黒Tシャツ)彼女はこの後の日程でも調整、通訳と大活躍でした。シェア・タイミーティングスペース。いい感じです。前で活動紹介をしているのがシェア・タイのチェリーさん(黒Tシャツ)彼女はこの後の日程でも調整、通訳と大活躍でした。
南アの活動報告を熱心に聞いてくださっていたシェア・タイ関係者のみなさん。南アの活動報告を熱心に聞いてくださっていたシェア・タイ関係者のみなさん。

今日は平日とはいえ祝日です。にもかかわらず、シェア・タイのスタッフの皆さん、HIV陽性者自助グループのリーダーの方などが夜遅くまで残ってミーティングに参加してくださいました。皆さん本当にありがとうございました。明日は、エイズの影響を受ける子どもの活動とCSW(ラオスからのコマーシャルセックスワーカー)を対象としたHIV/エイズ予防啓発活動に参加、視察します。

(続きます)


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