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パレスチナでの活動

子どもの栄養改善支援(ガザ地区)

パレスチナ事業担当 津高 政志
2011年6月 2日 更新
ガザ栄養改善(栄養強化ミルクを飲む子どもたち)ガザ栄養改善(栄養強化ミルクを飲む子どもたち)

封鎖により経済が麻痺しているガザでは、多くの人々が失業し、またその結果生じる貧困により、60%以上の人々が食料不足に苦しんでいます。特に影響を受けているのは子どもたちで、栄養失調や貧血の割合が非常に高く、彼らの成長が妨げられています。

JVCでは国際NGOや現地のNGOと共同で、ガザ地区で子どもの栄養改善事業を行っています。幼稚園を拠点に鉄分強化牛乳と栄養ビスケットを配給しています。また、状況の悪化に伴う対応として乳幼児が栄養失調に陥るのを地域レベルで予防するために母親への教育支援も実施しています。2010年からは、特に貧困レベルが高く子どもたちの栄養状態の悪い村で、子どもたちの栄養不足を補い、自ら食べ物を作ることで元気になることも目的とした養鶏事業も行っています。

活動紹介

栄養強化ミルクとビスケットの配給

ガザの幼稚園児360人を対象に、栄養分を強化したミルクとビスケットの配給を、米国NGOと共同で行っています。一日に必要なたんぱく質の30%を補えるミルクとビスケットで、子どもの栄養失調と貧血を予防します。さらに、ミルクは西岸産、ビスケットはガザ産のものを使い、地場産業を応援します。また、幼稚園関係者、園児、保護者への栄養・衛生教育を組み合わせて行うことで、効果を持続的なものにしています。

栄養失調児を予防するための活動

栄養失調予防(調理実習で栄養価の高い料理を教える母親リーダー)栄養失調予防(調理実習で栄養価の高い料理を教える母親リーダー)

栄養支援を行うだけではなく、地域レベルで家族や幼稚園の先生などを対象に、様々な形で栄養や健康に対する教育を行い、知識の普及に努めています。これにより子どもの栄養失調を防ぐと同時に地域の女性たちの繋がりを強め、彼女たちが自立して生きられることを目的としています。

養鶏を通した栄養改善・地域支援

養鶏事業(参加家族の子は鶏にエサをやる役割を担っていました)養鶏事業(参加家族の子は鶏にエサをやる役割を担っていました)

ガザ北部はイスラエルへの経済的依存度が高く、封鎖を受けている現在ガザの中でも特に経済状況が厳しい家庭が多くいます。自らの力で生きる力も意欲もある人々が色々なことを諦めざるを得ない状況の中で、養鶏を通して、子どもたちの栄養状態に貢献し、また自ら食糧を生産し生活を向上したいと願う住民の気持ちを後押しし、養鶏に関わる輪を広げることで他の家族や地域そのものによい影響が与えられるよう、住民と共に模索しています。

地域紹介

ガザ地区
歴史的なパレスチナ地域の南西端、エジプトとの国境沿いに位置するガザ地区は、2007年にハマスにより実効支配されてからイスラエルによる厳しい封鎖が続いています。度重なる軍事侵攻に加え、その後も続く封鎖により社会的経済的に苦しい生活を強いられています。
JVC報告書『ガザ攻撃から2年 ―JVCの現場から―』
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