アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
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現地ブログ from パレスチナ

パレスチナ最新情報

パレスチナ駐在の山村が、ガザ地区の様子やエルサレムでの暮らしをお届します。

【ガザ・栄養改善支援】
180万の折られた翼

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2014年2月 3日 更新

ガザの人々は、完全封鎖という集団懲罰の苦しみの中にいます。この懲罰からは、子どもであろうと、お年寄りであろうと、空爆で足や腕を失った青年であろうと、子どもの将来のためにただ普通に働きたいと願う父親であろうと、夫を空爆で亡くした深い悲しみの中に生きながら小さな希望を求めて抗う女性であろうと、誰一人として逃れることはできません。

私は、2013年11月20日から23日まで、地上・海・空の3方向を、イスラエル軍の戦闘機、軍用ヘリ、戦車、戦艦、監視塔、監視カメラによって完全に管理された、封鎖下のガザ地区に入りました。そこで見たものは、あまりに酷く、180万人の人間性を無差別に奪い去る犯罪行為が、なぜ地中海の真っただ中で続けられているのか、理解できませんでした。イスラエルの「安全保障」のためという理由だけで、これほどの犯罪が許されるのでしょうか。

事業地訪問中に出会った子どもたち。ガザ地区ジャバリヤにて。事業地訪問中に出会った子どもたち。ガザ地区ジャバリヤにて。
雑談をするアマルと筆者(2013年11月21日、撮影現地代表今野)雑談をするアマルと筆者(2013年11月21日、撮影現地代表今野)

(その1からの続きです。)

ただ、ガザと言うだけで、全ての人が毎日悲嘆にくれているばかりでもありません。空爆に怯えながらもそれを乗り越えようと明るく前向きに過ごしている人も無数にいて、JVCの現地パートナーNGO「AEI:人間の大地」で働くスタッフたちも例外ではありません。例えばAEIの保健指導員のハイファは2009年の大規模空爆で大好きだった父親を失いました。深い悲しみに打ちひしがれたと以前話してくれましたが、それにもかかわらず「イスラエルの飛行機が飛んでくると、(爆弾を)当てられるものなら当ててみろって笑い飛ばすの」。「あいつら何もできやしないんだから」。と満面の笑みで私に言います。またもう一人のスタッフアマルは「この前家の近くであやうく戦車の砲撃の弾に当たるところだったわー。アッハッハ」と、決して笑い事ではないのに私に楽しそうに言っていました。まるで雨に降られずに済んだことを喜んでいるようです。去年の空爆2日後に現地入りしたとき、AEIスタッフも一様に恐怖を感じて疲れ切っているように見えましたが、今ではこの回復ぶりです。

こんな深刻な事をどうしてそうやって笑い飛ばせるのか?いつものことながら聞いている私がハラハラします。去年の空爆中、彼女たちのことが心配でたまらず、エルサレムにいてもあまり眠れませんでした。そんな思いは二度としたくないと、私自身心から思っています。しかし、私が神妙な顔をしていると、逆にみんなが私の事を心配してくれます。「大丈夫、由佳は私たちが守るから!」。「いや、そうじゃなくて...」と言いかけますが、彼女たちは至って大真面目に私にそれを言うものだから、それでまた私は微妙な顔をせざるを得ません。

ガザ地区では昨年11月21日の停戦から一年が過ぎて、子どもも学校に通えるようになり、当時の恐怖から解放された雰囲気が町中に漂うようになりました。八百屋や市場には物が並び、壊されたビルも再利用のコンクリートで修復・再建されて、ガザの中心地は活気あふれるアラブの町並みに見えます。しかし中心地を離れて社会の様子を少しのぞいてみると、それほど物事が単純でない・・とすぐに分かります。

「車両燃料を求めてガソリンスタンド前に並ぶ車の列、ベイトハヌーン近郊」(2013年10月筆者撮影)「車両燃料を求めてガソリンスタンド前に並ぶ車の列、ベイトハヌーン近郊」(2013年10月筆者撮影)

例えば、今年6月に起きたエジプトのムルシ政権の崩壊によって、ガザへのエジプト側からの物資供給が著しく減っています。以前ガザ‐エジプト(シナイ半島)間国境に1000以上あると言われていたトンネルの稼働率は6月前の2割に落ち込み、エジプトとの国境に設置されたラファ検問所を通じた人の出入りも、6月前の1割以下になっています(Gaza NGO Safety Office-GANSO: 9月、10月レポート)。特に燃料の不足が深刻で、家庭調理用のガスや車両用、ジェネレーター用の燃料が不足しています。停電は一日12時間に及び、薪で料理をする人が増えています。ろうそくによる火災で子どもが亡くなり、汚水処理用ポンプや地下水をくみ上げるポンプも動かせず、汚水が海に垂れ流され、発電機が無い家庭では、水も汲むことができません。

【東エルサレム・保健指導】
壁を越えて、私たちにできること

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2013年11月26日 更新

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?パレスチナは短い秋が終わり、冬に入りつつあります。我が家(パレスチナの家は多くが石造りで天井が高いので寒い!)でも、防寒グッズを用意して、冬支度を始めています。

さて、東エルサレム学校地域保健事業では昨年度、東エルサレムの4つの学校で、「トレーナーのトレーニング(ToT)」という活動を実施してきました。この活動では、保健委員会の生徒たちを対し、学校の衛生環境の改善や、他の子どもたちの健康管理や救急処置、さらに健康教育もできるようになってもらうため、様々なスキルや知識を教えてきました。今年もまた、新たに4つの学校で、このToTのトレーニングを開始しました。

先週、そのうちの1校「マドラサ・バナート・アッラーム(アッラーム女学校)」を訪問し、ToTを受ける保健委員会のメンバーに会ってきました。この学校は、パレスチナ自治政府が運営する公立校で、分離壁によってエルサレムから切り離された「アッラーム(al Ram)」という地域にあります。

学校の様子。国際援助によって建設された新校舎で講習を実施しました。学校の様子。国際援助によって建設された新校舎で講習を実施しました。

【その他・未分類】
ガザの英雄、その名も「ロケット」・アッサーフ。

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2013年11月19日 更新

皆さん、こんにちは。

東京担当の並木が11月11日に現地便りに掲載した、ムハンマド・アッサーフについての記事にコメントしたところ、「せっかくですから今野さんもこのネタで書きましょうよー!笑」と返ってきたので、アラブ・アイドルをリアルタイムで見ていた隠れアッサーフ・ファンとして、何か書かざるをえなくなったエルサレム事務所の今野です。

さて、「ロケット」というニックネームを持つムハンマド・アッサーフには、多くの逸話があります。その1つに、次のようなものがあります。

彼は、アラブ・アイドルの最初のオーディションを受けに行った時、ガザ地区からなかなか出られず、当日エジプトの会場に着いた時にはすでに登録が終わっていました。ところが、アッサーフは壁を乗り越えて会場に侵入し、オーディションを受ける人たちの待合室で歌ったそうです。それを聞いたエジプト国籍のパレスチナ人男性が、「こいつは天才だ。俺が受けても受からないかもしれないけど、こいつだったら優勝するかもしれないぞ・・・」ということで、アッサーフに自分の登録番号を渡したそうです。だから、アッサーフが最初に歌った映像では、彼はエジプトのゼッケンをつけているというわけです。

ガザ地区からアイドル?!ムハンマド・アッサーフ氏の活躍

パレスチナ事業担当 並木 麻衣
2013年11月11日 更新

皆さんこんにちは! パレスチナ事業担当の並木です。

突然ですが皆さん、最近パレスチナで老若男女の熱い視線を集めるパレスチナ人シンガーをご存知ですか?

今をときめくそのシンガーは、23歳のムハンマド・アッサーフ氏。
優勝を目指し中東のアマチュア歌手が競い合うレバノンの人気テレビ番組「アラブ・アイドル」で、今年見事優勝したイケメンシンガー。なんと、ガザ地区出身です。

youtubeよりyoutubeより

この番組では投票制で優勝が決まるため、暮らす場所や宗教、政党が異なる沢山のパレスチナ人が「ムハンマド・アッサーフを支援しよう!」と呼びかけるキャンペーンを行ったそうです。

カメラを持ってパレスチナを歩くと...

パレスチナ事業担当 並木 麻衣
2013年11月 5日 更新

こんにちは!
パレスチナ事業・東京担当の並木です。

ところで皆さん、カメラはお好きですか?
私はカメラ好きの友人に相談しながら、現在一眼レフの勉強中。9月のパレスチナ出張の時も、もちろんカメラを連れて現地を歩きました。

さて、パレスチナの街中を撮影しようとすると、写真に映り込みたい人の多いこと多いこと!

「写真いい?」と訊いた相手がこのポーズ「写真いい?」と訊いた相手がこのポーズ

こちらの写真は、シャワルマ(焼いた肉をそぎ切りにする料理)のサンドイッチ屋さんで「お肉撮っていい?」と訊いたところ、「おうおう、撮って行け!!」とウェルカムムードの店員さん。いや、普通にしてくれても良かったんですけれども...。笑

【東エルサレム・保健指導】
救急法を学んで変わったこと

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2013年10月29日 更新
自分たちの思いを語る学生たち(右)自分たちの思いを語る学生たち(右)

パレスチナでは、今年9月から新学期が始まりました。東エルサレムの学校も新学期を迎え、JVC事務所の近所も朝夕には登下校の学生でにぎわっています。今日は、去年の活動の成果を見るため、学校の健康教育をテーマに調査を行っている看護学科の学生さんとともに、昨年度(2012年9月~13年9月)に「トレーナーのトレーニング(ToT)」を行った男子校を訪問し、トレーニングした保健委員会の高校生5人にインタビューしました。

生徒たちの前でプレゼンを行う保健委員会のメンバー(真中)生徒たちの前でプレゼンを行う保健委員会のメンバー(真中)

生徒たちに昨年1年間のToTの活動によって自分の生活が変わったか聞いたところ、「妹がおもちゃで喉を詰まらせた時、家族はパニックになりましたが、私はこの状況は救急法講習で学んだので、パニックにならずに対処できました。ToTを通じて救急法の知識と経験を得たことで、自分だけでなく、周囲の人たちも以前より安心して暮らせるようになったと思います」とのこと。また、ToTで学んだプレゼン方法を使って実際に生徒たちの前でプレゼンを行ってきたことで、以前よりも明確で論理的に物事を説明できるようになり、自分に自信がついたという答えも。

栄養教育セッションに参加する女性たち栄養教育セッションに参加する女性たち

いつもご支援ありがとうございます。ガザでは今年4月から事業地を一新して、「子どもの栄養失調予防事業」が続いています。事業対象地域から選出された30人の女性たちがボランティアのアマチュア栄養士として育成され、各家庭を訪問しながらお母さんたちに栄養・育児カウンセリングを行ったり、子どもの栄養状態検査を行ったりしています。この活動を通じて、4月から現在まで1,099人の5歳以下の子どもに栄養状態検査を行い、1,351軒の家庭を新しく支援対象家庭として登録しました。またのべ2,984人の地域のお母さんたちが栄養教育セッションや調理実習に参加して、女性ボランティアと共に子どもの栄養改善に取り組んでいます。

【スタッフの日常】
パレスチナ刺繍のドレスをお買い上げ!

パレスチナ事業担当 並木 麻衣
2013年10月 3日 更新

こんにちは、パレスチナ事業担当の並木です。

実は私、7年間ずっと欲しかったものがあるんです。それは...

パレスチナ刺繍のドレス!

7年前、現地に留学していた時はちょっと手が出ませんでしたが、今の私は社会人。「ほら、やっぱりイベントで着るし、一枚は持っておかないと...」と自分を納得させて甘やかし、先日のパレスチナ出張中に思い切って買ってしまいました。

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