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エルサレム:ベドウィン集落巡廻診療

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2009年1月31日 更新

エルサレムの1月は、多くの学校が冬休みです。その間、JVCが地元の医療団体PMRS(パレスチナ医療救援協会)と共同で実施している学校や幼稚園での健康診断や保健教育はお休みになるので、活動の中心は救急法の講習や巡廻診療となります。今日は、エルサレムとジェリコの間に点在するベドウィン(遊牧民)の集落の一つでの巡廻診療に同行しました。まずは、PMRS事務所に集合して、持っていく薬を準備します。どのような症状にも対応できるように、一通りの種類の薬を準備します。

事務所で医薬品の準備をする保健指導員事務所で医薬品の準備をする保健指導員
「皆、外で待っててね」「皆、外で待っててね」

医薬品などの荷物を車に積み出発し、10分足らずで「エルサレム市」の境界付近にある検問所を通過します。そのままジェリコ方面に車を走らせ5分もしないところにその集落はあります。集落に車を乗り付けると、男の子が走ってきました。ラムジー先生(医師)が、大人を呼んでくるように伝えます。ほどなくして、女性と子供たちが現れて、集落の真ん中にある、緑のシートを被った建物に案内されます。床に敷いてあったマットレスが片付けられ、即席診療所を片隅に作ります。約20人の女性と子供たちを順番に診療していきます。子供たちが興味深々で先生を取り囲み診察の邪魔をするので、先生は「外で待ってて」と言いますが、子供たちは言うことを聞きません。

私は子供たちと写真を撮りながら遊ぶことにしました。部屋の反対の隅はスタジオに早変り。電気が来ない集落でTVもファッション誌もないのに、カメラを向けると、お兄ちゃんお姉ちゃん達は、ちゃっかりポーズを取ります。

どう、かっこいい?どう、かっこいい?

薬をもらって喜ぶ少女薬をもらって喜ぶ少女

今日の子供たちの診察では、腹痛や頭痛などの症状や中耳炎などが診断されました。生活環境の悪さが大きく影響しています。でも、子供たちは先生から薬をもらって大喜びです。最後に子供を連れてきたファティマさんとお話をしました。「私の子供は10人よ。男の子5人と女の子5人。もう一人お腹にいるわ。子供はいいわよ。あなたは何人子供いるの?あらいないの?どうして?」ラムジー先生と目が合って、2人で笑ってしまいました。ベドウィンの社会では、男性が2人以上の妻を持つのは当たり前、しかも1人の女性が10人以上の子供を産むことも珍しくないのです。それからファティマさんは、「この前、外国人が来て、ビニールシートを置いていってくれたわ。雨、風が凌げて助かっている」と話してくれました。イスラエル当局から家屋建設の許可が降りないベドウィン達は、セメントや鉄筋で家を建てることは出来ません。「恒久的」な建物を建てれば破壊されるのです。しかし、隙間だらけのトタンの屋根や壁では、冬の雨や風が冷たいのです。そして、しっかりもののファティマさんは最後に、「子供たちのためにも何かして欲しいわ。」と訴えました。

ファティマさん「子供は良いわよ。」ファティマさん「子供は良いわよ。」

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