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悲しみの東エルサレム

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2009年1月15日 更新

久しぶりに出かけたエルサレムの街中は、人がまばらで何だか静かです。そして重苦しい空気につつまれています。目抜き通りのサラハディーンの八百屋では、いつも愛想のよい親父も、テレビにかじりつきです。私が「ガザね」というと、大きなため息と一緒に「ガザ」とだけ言って、また見入っていました。その表情はやるせない気持ちで一杯のように見えました。チーズやハムを売っているお店も、みんなの視線はお店の奥のテレビに注がれています。普段は世間話で賑やかな店内にどんよりとした空気が漂っていました。コーヒー屋の店主も、いつもの明るい笑顔が消えています。挨拶もそこそこに、視線は宙を舞っています。

行きつけの本屋の店主の顔も曇っています。「人がいないわね」と聞いたら、「皆家でガザのテレビをみているからだよ」と教えてくれました。店主は「しばらく見なかったけど、どこか行ってたの?今、ガザは大変なことになっているんだよ」と私に言いました。私は「日本に帰っていたの。その間にガザの侵攻が始まって、日本でガザの人のために出来ることをやっていたの。ピースパレードに集まった人達にガザの人達からのメッセージを読んで紹介したりしていたの」と伝えました。店主は、「ヨーロッパでのデモはニュースで見たけど、日本人もガザの人たちのために、集まってくれたんだ。とても嬉しいよ」悲しげな笑顔を見せてくれました。

エルサレムで一緒に活動をしている医療NGOの事務所では、医師が「今朝アッラム(エルサレムの郊外)に行ったけど、ひっそりして、誰も道を歩いていなかった」と語りました。医師は「イスラエルがガザ攻撃を開始してからは、仕事が終わって家に帰ると、TVの前に座って、ずっとガザのニュースを見てしまうんだ。画面に映し出される被害の様子や犠牲者の映像にショックを受け、そして落ち込んでしまう。落ち込むとわかっていても、テレビを見続けてしまうんだ」と語りました。

イスラエル軍によるガザ侵攻は1,000人を越える犠牲者を出し、住宅やモスクの破壊、救急車への攻撃も後を絶ちません。特に女性や子供たちが被害を受けるケースが増えています。東エルサレムの人達は、同じパレスチナ人が毎日殺されていく事態に、怒りを超えた、深い悲しみの中を彷徨っているかのように見えます。


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