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【ガザ空爆】現地の声・パレスチナ医療救援協会3

2009年1月10日 更新

1月10日お昼ごろ、PMRS(=Palestinian Medical Relief Society、パレスチナ医療救援協会)ガザ代表のアブ・フーサ氏と電話で話しました。受話器の向こうから、戦闘機が空を飛ぶ音が聞こえてきます。心配する私に、「今、オフィスの窓から空を飛んでいる2機の戦闘機が見えるよ。遠いから大丈夫」と明るく言いますが、その声には気丈に振る舞っている空気も感じられます。

JVCが支援している救急セットも含む医療物資は、ラマッラー(西岸)からガザに向けて送られています。ラマッラーの担当と話したところ「国境までは送られている。しかし、ガザに入れられることの支援物資はイスラエルに制限されていて、入ることができているかどうか、現時点ではわからない。今日明日中に入れることができればいいのだけれども」、ガザのアブ・フーサ氏も「現場までは医療物資は届いていないんだ」と不安げに言います。

「イスラエルは、攻撃だけでなく奇妙なことを始めたんだ。昨夜、ガザの北部から煙が放たれたのだけれども、周りが見えなくなるほど濃い煙で、ものすごい悪臭だったよ。とても家の窓などは開けられない。それがガザ市にまで来ている。その煙を吸った多くの人々が気分を悪くしている。いったいイスラエルは何がしたいんだ。ガスステーションも攻撃された。このようなことが続けば、ガザは焼き尽くされてしまうだろう」
「特に、ガザ北部での被害がひどい。ジャバリア、ベイト・ハヌーンなどで、瓦礫の下で救出を待っている人たちが多くいる。だけど、この地域には救急車も入ることを許可されない。救急車、医療チームが救援にはいることができるようICRC(国際赤十字社)がイスラエル軍との調整を行っているけれども、全く許可されないんだ。北部にあるPMRSのウム・アム・ナセルのクリニックは、24時間体制で対応にあたっているけれども、医療チームがサポートに入ることもできない。すぐに手当てを必要としている人々に、僕たちがたどり着くことができないなんて」
「病院では医師や看護師があまりに足りず、増え続ける負傷者の数に全く対応することが出来ていないため、PMRSの医師や看護師も送っているんだ。今のところ全てのスタッフは無事だけれども、家族メンバーで負傷したスタッフもいる」

1月10日現在、イスラエルによるガザへの攻撃が始まって14日。ガザでの死者数は800人、負傷者数は3,300人を超えています。8日には、人道支援物資を運ぶ国連車両が攻撃され、スタッフが亡くなるということがありました。国連による食料等の配布は、ガザの人々にとってまさに命綱です。しかしこの事件を受け、UNRWA(United Nations Relied and Works Agency=国連パレスチナ難民救済事業機関)は一時的に支援活動を停止せざるをない状況となっています。また国連は、イスラエル歩兵が110人もの民間人を家屋に移動させ、その後その家屋を攻撃し約30人が殺害された、という目撃証言を受けたと発表しました。その中には子どもや女性も含まれます。また、ICRC(=International Committee of the Red Cross、国際赤十字社)は、このような惨状の現場に4日間近づくことを許可されなかったことに対して非難しています。(Al Jazeera EnglishICRC Websiteより )

抵抗する力もなく、罪のない人々が、命を亡くしています。そして、今この瞬間も瓦礫の下で助けを求めている人たちに、イスラエル軍によって移動を制限されているために医療チームがたどり着くことができないという現状には、怒りを感じずにはいられません。このような状況の中も一人でも多くの人々を救おうと尽力するPMRSのスタッフの安全を祈りながら、応援を続けていきたいと思います。


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