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救急法講習:エルサレム旧市街

2008年11月23日 更新

エルサレム市の旧市街にある男子校を、医療救援協会(MRS)の医師と訪れました。マムルーク朝(1250〜1517年)に建てられた建物で、今もドーム上の屋根やアーチ、彫刻などが美しく残っています。教室もこの建物を改造して使用しており、生徒たちは歴史のある教室で勉強しています。グラウンドなどはなく、入り口の広場のようになっているところが、生徒たちが唯一バスケットボールなど体を動かせる場所になっているようです。

教室の中もドーム上の屋根になっている。修復しながらきれいに大切に使っているのがわかる教室の中もドーム上の屋根になっている。修復しながらきれいに大切に使っているのがわかる

この日は、この学校のボーイ・スカウトのグループ対して、MRSの医師による救急法講習が行われました。全10回のコースで、今日は2回目です。怪我人や病人の状態の判断の仕方、脈の測り方、喉に物が詰まったときの対処の方法などを、写真を見せながら、また実際に体を使って教えていきます。まだ2回目の講習ながら、生徒たちは始まると同時に熱心にノートをとる、医師が質問を投げかけると積極的に手をあげて発言するなど、生徒たち全員が積極的に講習に参加する様子が見られました。通常10回コースの場合、講習の最後には試験が行われ、その試験に成功するとMRSから救急法コース修了の認定証が発行されます。

医師の質問に積極的に手をあげて答える生徒たち医師の質問に積極的に手をあげて答える生徒たち

例えば、断食月中にはエルサレム旧市街のモスクに多くの人がお祈りにやってくるのですが、特にお年寄りの場合は怪我や病気などで手当てが必要となることもあり、ボランティアの医師や救急要員などがそのために待機しているそうです。医師が、救急法の講習を受けて知識や技術を得ることで、ボランティアとしてこういった活動に参加することもできると説明すると、何人もの生徒たちが参加に興味を示していました。

この学校に通うのは8年生(中学2年にあたる)からタウジヒ年(高校卒業試験の年で、高校3年生にあたる)までの男子生徒420人。この学校はワクフといわれるイスラムの公共・慈善組織の管轄で、東エルサレムのパレスチナ人にとっては西岸での公立校にあたります。しかし、ワクフ管轄の学校はイスラエルから認知されていないため、市のサービスを受けることができません。そのため、これまで訪れた東エルサレムのワクフの学校は、古い建物で補修が必要だったり、狭い教室に多くの子どもたちがぎゅうぎゅう詰めになって座っていたりということもありました。しかしこの学校は、古い建物でもきれいに清潔に保っているようです。

ワクフの学校で教員をしているのは、ほとんどが西岸出身の先生たちだそうです。東エルサレムの出身の先生が少ない理由として、副校長先生は以下2つの点を説明してくれました。まず、東エルサレムではタウジヒ(高校卒業試験)まで修了し大学を卒業するなどして教師になる人たちが西岸と比べて少ない、という理由。また、たとえ教師となったとしても、ワクフの学校よりも東エルサレムのパレスチナ人が通うイスラエルの公立校の方が給料がよいので、イスラエルの公立校で教師となる人が多い、という理由です。しかし、「イスラエルの公立校では、先生たちは生徒のケアをしない。タウジヒ年までの退学率は、西岸やワクフの学校と比べると何倍も高いんだよ」と教えてくれました。

この学校の生徒たちはタウジヒ年まで全員修了するそうです。家計を助けるために働いている生徒もいるそうですが、そのような生徒も無事卒業できるように、先生たちが生徒を支えているのです。この学校の先生たちの、熱心に学校のことや生徒のことを話す様子から、子どもたちのことを本当に大切に思っていることが感じられました。生徒たちにはのびのびと、勉強を続けていってほしいと思います。

MRSのラムジー医師(右)と一緒に学校を訪れたJVC代表理事の谷山(右から2番目)に、学校についての説明をする副校長先生(中央)MRSのラムジー医師(右)と一緒に学校を訪れたJVC代表理事の谷山(右から2番目)に、学校についての説明をする副校長先生(中央)

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