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巡回診療:サッファ村、ベイト・ウル・アル・タフト村

2008年2月25日 更新
 ■山桜のようなアーモンドの花は、春の訪れの合図 ■山桜のようなアーモンドの花は、春の訪れの合図

パレスチナ西岸では、アーモンドの花が咲き始めました。白や薄いピンク色の花が木に咲き乱れ、夏の間は褐色だった大地に、緑のじゅうたんが広がり始める季節です。パレスチナ医療救援協会(PMRS)の巡回診療に同行したこの日、何より印象に残ったのはこの美しくのどかな景色と、その景色の中央を貫く入植者用道路でした。

入植者用道路(奥)のために塞がれた村の入り口入植者用道路(奥)のために塞がれた村の入り口

PMRSの活動は、巡回診療のほか、一次医療、学校保健、緊急医療、予防医療、障害者に対する医療、保健指導員のトレーニングなど多岐に渡りますが、中でも特に予防医療に力を入れています。「人々の医療サービスへのアクセスが制限されるパレスチナにおいて、病気を自ら予防する、また、病気を早期に発見することはとても大切なんだよ」と、同行したイスカッフィ先生は言いました。サッファ村、ベイト・ウル・アル・タフト村は、ラマッラーの西、分離壁のすぐ東側に位置し、村のすぐ南側には、テルアビブ方面に向かう入植者用道路が走っています。そのため村の入り口は塞がれ、すぐ側に高い監視塔が立っています。結果、以前のルートであれば15分で行けたラマッラーまで、今行けるルートでは30分かかります。

青い道路が入植者用道路。ラマッラー(地図右)からは、地図左上のBil’inまで行き、南下する。(出典:United Nations OCHA oPt)青い道路が入植者用道路。ラマッラー(地図右)からは、地図左上のBil’inまで行き、南下する。(出典:United Nations OCHA oPt)

ヘモグロビン検査のため指先から採血ヘモグロビン検査のため指先から採血

サッファ村では、今日は80人の子どもたちがヘモグロビン検査を受けていました。ヘモグロビン値が11%未満の子どもたちは貧血症と診断されます。イスカッフィ先生は、子どもたちを引率していた幼稚園の先生に、貧血症の子どもたちには無料でシロップを提供するので近くの村のクリニックに後日取りに来るように、と話していました。西岸では、3割以上の子どもが貧血症とのこと。「貧血症は、鉄分を一度採っただけで改善されるものではない。日頃の食生活、つまり家族と社会の経済状況がよくならないと難しい問題なんだよ」とイスカッフィ先生は言います。

次に訪れたのは、隣のベイト・ウル・アル・タフト村。この村には週に一度、PMRSの巡回診療チームが来ています。その都度、80〜100人の村の人たちが診療を受けにやってくるとのこと。PMRSのクリニックでは、薬を処方してもらう場合は3NIS(約90円)を支払うのですが、払える人は多くはありません。この日の記録を見せてもらうと、それまでに35人が薬を受け取り、そのうち支払ったのは3人だけでした。「多くの人が薬代を払える状況にないことはわかっているけれど、最初から無料で薬を提供することはしていない。これは、自らの健康に対する責任の意識を保つためにも、大切なこと。」

この村の人たちは、以前はイスラエルで仕事をしていた人が多かったそうです。エルサレムだけでなく、テルアビブ方面にも行っていたとのこと。その仕事を失った今、西岸内で新たな仕事を見つけることは容易ではなく、またラマッラーまでも遠い道のりを行かなければなりません。西岸では多くの村がこの村のように隔離され、仕事や医療へのアクセスが厳しくなっています。「封鎖や経済状況の悪化で、残念ながら巡回診療のニーズは年々増えている。僕たちの仕事が増えるということは、人々の状況が厳しくなるということ。それでも、必要とされる限りは人々と一緒にやっていくしかない」。地域の人々たちから信頼される医師や保健指導員たちが、今日も村々を回っているのです。


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