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ベツレヘムのクリスマス

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2007年12月25日 更新
総大司教を護衛する騎馬警官総大司教を護衛する騎馬警官

今年もイエス・キリストが生まれたとされるベツレヘムにクリスマスがやってきました。昼頃からは、ベツレヘムの子供達、イスラム教徒もキリスト教徒も一緒に、生誕教会への道をパレードしながら、ローマ・カトリック教会のエルサレム総大司教ミハエル・サバハ氏を迎えます。総大司教がベツレヘムに入ったのは、午後2時ごろ。そこからは、ベツレヘムの警察による護衛がつきます。昔ながらに馬に乗った騎馬警官が三人が先頭に立ち、バイクやパトカーの護衛が続きます。その周りを難民キャンプの子供達が見守ります。

難民キャンプの友人と生誕教会の前のマンジャー広場に歩いて向かいます。今日は至る所が通行止めなので、車での移動は出来ません。マンジャー広場は、インティファーダ以降最高の人手と言われる通り、人の海です。キリスト教徒がオリーブの木や真珠貝を細工した工芸品を製造し販売している土産物屋を覗きました。お店の中は閑散としています。店主は「沢山いるほとんどが地元の人で、お土産を買いにくる観光客は少ない」とのことでした。

難民キャンプの友人宅に行くと、ヘブロンにお嫁に行った、友人の従姉妹が里帰りしていました。よほど里帰りが楽しいようで、ずっと喋りっぱなしです。ムスリムにとってもクリスマスはお祝いの日。家族が集まったり親戚のうちを訪ねたりします。そして、お祝いのときのお菓子「カイク・アル・イード」が振舞われます。

私は、夜11時過ぎに友人宅を失礼し、キリスト教徒の友人と生誕教会でのミサに行きました。何度もベツレヘムでクリスマスを過ごしましたが、生誕教会のクリスマス・ミサに行くのは今回が初めて。たまたま知人のシスターが体調不良でいけなくなったからと、招待カードを譲ってくれたのです。

生誕教会での厳かなクリスマス・ミサ生誕教会での厳かなクリスマス・ミサ

ミサは厳かな雰囲気の中で行われました。総大司教の言葉と賛美歌はとても美しく聞こえました。ただ、総大司教はアラビア語とフランス語で話されたので、その内容は翌日インターネットで英語訳を読むまで、正確には理解できませんでしたが。ミハエル・サバハ氏は、パレスチナ人として初めてエルサレム総大司教に選ばれました。一部から政治的な発言が多いと非難を受けることもありますが、パレスチナがいまだにイスラエルの占領下にあり、人々が日々の生活に苦悩していることを考えれば、平和を願うことが占領の終結と直結していても不思議ではないのではないでしょうか。

ミサが終わりに近づいたとき、参列していたアッバス大統領が退席しました。中央の通路を通って帰る彼に、声をかけたり、拍手をしたりする人はいなくて、その後ろ姿は淋しそうにも見えました。大統領が教会に入るときも目撃したのですが、外で待っている人達もまるで知らん振りでした。西岸での大統領の支持低迷を象徴しているようでした。


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