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ガザ:麻痺

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2007年12月 6日 更新

12月初めに訪れたガザは燃料供給制限が開始した後で、ガザの燃料組合はその抗議のためにガソリンスタンドを閉鎖していました。ガザの交通手段乗り合いタクシーが町から消えて、ガザの人々は通勤、通学、通院の足を奪われたのです。乗り合いタクシーならガザ市内は2シェケル(約60円)なのに、タクシーを呼ぶと10シェケル(約300円)かかります。ほとんどが支援物資で生活するガザの人にはとても払えない金額です。

大学の講師を務める友人は、「今日は試験の日だったのに、半分の学生が来れなかった。ガザの大学生にとって試験はとても大切なのに。彼らの救済方法を考えないと」と話してくれた。彼女も町に乗り合いタクシーがないので、タクシーを呼んだので、往復で20シェケルもかかって大変とこぼしていました。

栄養センターを運営する現地NGOの代表は「いつもは数十人の子どもとそのお母さん達でごった返す栄養センターが、今日はガラガラだったの」と語ってくれました。センターにもお母さん達は乗り合いタクシーでやってきます。それが消えてしまったのです。栄養センターは週3日栄養食を提供していて、子供達が欠かさずセンターに来ることが、早期回復に不可欠なのに、心配です。

燃料は車のガソリンだけではなく、汚水処理施設や電力発電所にも必要でもあります。ガザの汚水処理施設は処理能力が追いつかず、未処理の汚水が溜まる一方。電気不足の深刻です。ガザでは毎日数時間から8時間も停電しています。そのため、病院や事務所では自家発電機がフル回転していますが、そこにも燃料が必要です。停電はきれいな飲料水が不足することも意味するのです。

訪問した米国系のNGOでも全体会議が開かれていました。事務所の燃料の備蓄はどれだけあるか。それでどのくらい持つのか。会議では遠出の仕事は控え、出来るだけ燃料をセーブしようと話し合われていました。ガザの人達を支援するはずのNGOもガソリンがなければ身動きが取れなくなってしまうのです。

仕事の後に訪れた友人宅は停電していました。蝋燭を何本も灯しながら、食事を作り、食べました。「たまになら蝋燭で食事もロマンチックで良かったりするけど」という彼女。でも子供達は「テレビもラジオもパソコンも動かない、宿題をすることも出来ない、こんな不便な生活にはもううんざり」と不満をぶつけます。

街では「こんなひどい制裁に加担しているアッバス大統領はパレスチナの大統領とは言えない」と言う声も聞きました。制裁の不満はラマッラーの政権批難にも繋がっていました。


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