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ラマダン・ライトアップ

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2007年9月15日 更新
旧市街ヘロデ門の新月と星のネオン旧市街ヘロデ門の新月と星のネオン

エルサレムはラマダン(断食)のお祭りで賑わっています。特に旧市街は、インティファーダ以降中断していたライトアップが今年から再開され、話題を呼んでいます。普段は夕暮れと共に商店が閉店し、夜は真っ暗で人影もまばらで、女性が1人歩くのは危険と言われますが、ラマダンの日没後の旧市街は至るところに新月と星のネオンや眩いばかりの光の演出がほどこされ、モスクでのお祈りの行き帰りの人ごみでごった返します。そして、道端にはいろんな屋台が開きます。おもちゃ屋や綿菓子、ソラマメを煮たものやトウモロコシを茹でたり焼いたりして売る屋台です。

眩い光の演出眩い光の演出

新月はイスラムのシンボルですが、星はベツレヘムの星ではなく、ソロモンの星だと、説明してくれたのは、エルサレムの旧家出身のアリ・クレイボ氏。アル・クッズ大学で人類学の教授をしていて、東京の大学でも教えていたことがあって日本通でもあります。クレイボ先生の話では、かつてソロモンが悪霊を退治したものの、ソロモンが死んだ後悪霊が復活しないように彼の力を象徴した星を飾るようになったとのこと。ダビデの星とは違い5角形の星です。

また、いたるところにランプの形をした、灯りも飾ってあります。かつて、エルサレムの旧市街では、ラマダンの季節になると子供達がランプを持って、クリスマス・キャロルならぬ、ラマダン・キャロルを歌って歩いたそうです。残念ながら、今では子供達が歌って歩く姿を見ることは出来ませんが。

断食は、我慢をすることと思われがちですが、本来、欲望を捨てて無欲になることを実体験することなんだ、とクレイブ先生は言います。ラマダン月には、モスクでは毎晩コーランを読み、次の新月が出るまでに一冊読みきるそうです。コーランの教えの中には、無欲になること、人々と喜びや富を分かち合うことがあるそうです。そして、まさにラマダンは1ヶ月もの間、家族や友人と共に食事をし、また、他人とも分かち合うときなのです。

他人との分かち合いは、至るところで目にします。肉屋では、5シェケル(約150円)を握り締めてお店に肉を買いにきた老人男性がいました。5シェケルでは100グラムも買えないのですが、肉屋の主人は1キロほどの肉を包み、老人に渡し、お金は受け取りませんでした。パン屋には、老婆が0.5シェケル(約15円)を持ってパン(丸いピタパンのようなもの)を買いに来ました。0.5シェケルはパン1枚の値段です。パン屋の主人は、老婆にパン10枚を渡し、お金は受け取りませんでした。旧市街をライトアップし、人々に美しい感動を提供してくれているのも、全て個人の善意とのこと。

第二次インティファーダ以降、旧市街の人々は経済や治安の悪化に嘆き不安を抱え、ラマダンのお祭りも自粛気味だったようですが、7年目の今年になって、かつての賑わいを復活させようと、旧家を中心とした家々が競うように、ライトアップを再開したとのこと。その怪しく美しい光の幻想的な協奏曲に酔いしれていると、複雑で長く暗いトンネルの先に光が見えるような気さえしてきました。


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