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ハンダラ女性センターワークショップ

2007年9月11日 更新

ベツレヘムのベイト・ジブリン難民キャンプにある、ハンダラ文化センターの女性グループは、収入創出活動としてパレスチナの伝統刺繍を使った小物やバッグなどを作っています。現在、活動に参加する女性は20人。最近は急ぎの注文や大量の注文が入った時の「援軍」の女性たちも加わり、ますますパワーアップしています。女性たちの中には、小さな子どもがいるにも関わらず、お父さんに仕事がないという家庭も少なくありません。女性たちのこの活動は、家計を支える重要な収入を生み出しています。

ベイト・ジャラ刺繍のワークショップベイト・ジャラ刺繍のワークショップ

この夏、彼女たち自身が企画したワークショップが開かれました。最初に、「この先の活動への可能性を広げていくこと」という目標が立てられ、具体的な内容や日程などが話し合われました。彼女たちが企画したのは、ベイト・ジャラという地域の伝統刺繍の技術を習得するワークショップです。現在制作しているクロスステッチとは、材料も刺繍方法も全く異なるもので、高い技術とデザインのセンスが必要です。この技術を習得するコースを終了してきたメンバーの一人が、材料の準備、デザイン、ステッチの方法まで、女性たち一人ひとりに丁寧にレクチャーしました。このワークショップは日本のテレビ番組の取材を受けたのですが、「この活動で得た収入はどのように使いたいですか?」という質問に対する「子どもたちの教育費に使いたい」などの答えに、女性たちの思いを聞くことができました。

日程に関しては、テレビの取材や、急に入ってきた刺繍製品の大量注文などで、前倒ししたり後ろに伸びたりで、結局2ヶ月越しとなってしまいましたが、最終日となる反省会を兼ねたランチは、ラマダン(断食月)の前に無事終わらせることができました。ランチには女性たちの小さな子どもたちも招かれました。家で子どもの面倒を見ながら仕事ができるので助かる、という女性も多くいます。出来上がった刺繍をお母さんの代わりにセンターに持ってくるなど、お手伝いをする子どもたちもいます。

最終日のランチにて最終日のランチにて

このランチは、いつも応援してくれている子どもたちへのお礼も兼ねていました。ランチでは、グリルした鶏肉とスパイスのきいた炊き込みご飯(ヨーグルトをかけて食べます)が振る舞われました。材料の鶏肉を持っていくだけで全ての調理をしてくれる、というベツレヘムのお店に頼んだものです。「いつも私が家族全員分のご飯を作っているでしょ。だから、こうやって調理されたご飯を食べるっていう機会って、とても贅沢で、とてもおいしく感じるわ」という女性の言葉には、笑い声もあがりました。

ランチの時、女性たちは「いつもありがとう」と何度も私に声をかけてくれました。JVCを通しての日本での刺繍製品の販売量は年々増えており、女性たちは収入が増えて家族の生活が楽になることを喜ぶと共に、自分たちの商品がパレスチナの外に出て行くということに対して誇りを感じているとのことでした。私が「『ありがとう』はぜひ、日本で販売を頑張ってくれているボランティアさんたちに」と伝えると、女性たちは皆拍手で喜びと感謝を表現しました。そして、今後は彼女たちが中心になって日本だけではなく現地や他の国での販売の機会を増やしていってほしい、とも伝えました。

この夏は納品日が確定している大量注文が相次ぎ、こまめにスケジュールを確認して調整するなど、また1つ自分たちで活動をしていくために必要なことを学んだ彼女たち。次は、販売の機会を自分たちで見つけていくことが課題です。

一ヶ月のラマダンの間、女性たちは午後いっぱい、お腹を空かして帰宅する家族へのご飯作りで大忙しになります。「大丈夫、それでも仕事は遅れないようにするわ」と私に声をかけて、女性たちは子どもの手をひいて帰っていきました。さらに彼女たち自身によって活動が盛り上がっていくよう、JVCはこれからも彼女たちと一緒に活動していきます。


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