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ガザ緊急支援再開

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2007年7月15日 更新
栄養士さんから説明を受けるお母さん栄養士さんから説明を受けるお母さん

7月にJVCはガザでの緊急支援を再開しました。0歳から3歳の栄養失調児に対して、治療的栄養食を提供するのとお母さんたちに栄養教育を施し栄養食の調理実習を行います。さらに、セリアック病(小麦粉などに含まれるグルテンを消化できない病気)の子どもたちのためにグルテンを取り除いた特別な小麦粉を提供するのと同時にお母さんたちにこの特別な小麦粉を使った料理法を指導します。

訪れたガザ市の栄養センターには、いつものように大勢のお母さんと子どもたちが集まっていました。最近になって通い始めた子どもたちとお母さんたちもたくさんいます。その中の1人が生後7ヶ月のリームちゃんです。体重1.6キロと小さく生まれましたが、その後毎月500グラム増えて順調に育っていたのが、先月から急に成長が止まってしまい、若いお母さんは、心配になって子供をセンターに連れてくることにしました。診察の結果、体重は4キロで重度の栄養失調と貧血もあることがわかりました。お母さんは栄養指導員のレイラさんから栄養失調の治療についての説明と栄養についてのブックレットを渡されました。今日からリームちゃんは治療用栄養食を食べることになりました。しばらくは週3回センターに通います。1回の通院に2回栄養食を食べます。

リームちゃんに栄養食を与えるお母さんリームちゃんに栄養食を与えるお母さん

また、このブックレットを使って、お母さんは栄養指導を受けることになります。これは、センターでの治療用栄養食だけでなく、家庭でも限られた食材を使って栄養価の高い食事を取れるようにするためです。そして、初めての栄養食の時間になりました。お母さんはリームちゃんのお姉さんも連れてきています。お姉さんは栄養失調ではありませんが、一人で家においてこれないので一緒に来ています。妹が小さくてお母さんが大変なのがわかるのか、お母さんがリームちゃんに栄養食を食べさせている隣で、もらった栄養食を大人しく一人できれいに全部食べていました。

6月14日以降のガザは、治安は格段に回復したものの外部から隔離されたままです。食料や医薬品などの最低限の人道支援物資は入ってきているものの、開発支援は停止したまま、輸入に頼っている資材は持ち込めず、農産物や家具や衣料生産品の輸出も停止したままで、もともと貧弱なガザ経済は大打撃を受けています。そして、栄養価の高い肉や新鮮野菜も輸入に頼っているため価格が高騰しています。このような状態が子供の栄養不足という形で現れ始めています。今後さらに栄養失調の子供が増えることが懸念されます。


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