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ガザ栄養改善:ヘブロン牛乳工場

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2007年6月12日 更新

JVCは2003年より、米国NGOのANERAとイギリスのNGOのイスラミック・リリーフと共同でガザの幼稚園児に栄養強化牛乳と高栄養ビスケットを配布してきました。JVCはこのプロジェクトの中で、幼稚園児500人から600人を直接支援してきています。このプロジェクトは順調に規模拡大を続け、2006年度にプロジェクト全体の対象園児数は2万人を越えました。

ジュネイディの牛乳工場で記念写真ジュネイディの牛乳工場で記念写真

このプロジェクトは、貧困にあえぐガザで、正常な成長のために最も栄養が必要とされる5歳児を中心に栄養補助をすることが目的ですが、同時に配布する牛乳やビスケットの現地生産を手助けし地場産業を支えるための努力も行ってきています。プロジェクト開始時は、厳しい封鎖政策で閉鎖に追い込まれそうなナブルスの牛乳工場から長期保存の牛乳を購入し、国際NGOスタッフがガザに運ぶトラックに乗り込むことで、ガザへの運搬を可能にしてきました。また、高栄養ビスケットは当初は世界食料基金などが使っているトルコ産の高栄養ビスケットを輸入で開始しましたが、ガザも含めたパレスチナ各地での試行錯誤の末、今ではラマッラーの食品工場で、同様の成分のビスケットが生産可能となり、ガザへの運搬も出来るようになっています。ところが、昨年春、ナブルスの牛乳工場との取引が出来なくなり、急遽2006年度はトルコからの輸入で対応しました。トルコ産の牛乳は、輸送費を加えてもパレスチナ産よりも安く抑えることが出来るので、プロジェクトは、牛乳の価格が下がった分、少しでも多くの子供を支援する方向に傾いていました。

しかし、JVCは、このプロジェクトで購入する牛乳の現地生産の必要性を強くパートナーに訴え続けてきました。パレスチナの地場産業を支えることは、貧困や栄養失調の原因である、逼迫したパレスチナ経済を多少なりとも活性化できると信じるからです。ANERAの代表とプロジェクトの責任者は、JVCの熱意に呼応し、2007年度からの牛乳の調達には、パレスチナ現地産業を優先すると約束してくれました。丁度そのころ、ヘブロンにある二つの牛乳工場が、長期保存可能な製品の製造ラインを導入していました。今回、プロジェクトの責任者と同行し、この2つの工場を視察しました。私達がプロジェクトで必要としている牛乳を、質・量ともに安定供給することが可能かどうか評価するためです。

ジブリニ工場で説明を聞くジブリニ工場で説明を聞く

訪れたのは、ヘブロンにある二大乳業会社、ジュネイディとジブリニ。どちらもヨーグルトやチーズを始めとする乳製品各種を製造しています。ジュネイディは創業25周年と歴史も古く規模も大きく、ジブリニはまだ小さいながら力をつけてきて追い上げてきています。双方の代表者と対談し、栄養改善プロジェクトの主旨や必要な牛乳について説明したところ、どちらもプロジェクト用の牛乳の製造に意欲的。問題は購入が決定してから製造までの時間が少ないので、特別のパッケージサイズでの製造と印刷が間に合うかどうかにあります。パッケージはイチゴやバナナ、チョコレートなどのフレーバーにあわせデザインを変更し、また栄養メッセージも入れたいので、調整に時間がかかります。こちらからも、出来るだけ早く入札をして、結果を出す努力をすることを伝えました。9月に始まる新年度に間に合うと良いのですが。


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