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学校健診:ダヒエ村

パレスチナ現地調整員 小林 和香子
2007年4月17日 更新

今回エルサレムの医療救援協会が学校健診を行なったのは、エルサレムのダヒエに地区にある学校です。この学校は5つのキャンパスに分かれていて、生徒の総数も2,000人と大規模です。しかし、ひとつのキャンパスは壁によって切断されています。

今日訪れたキャンパスは、女子学校で女子の1年生から6年生までと、男子の1〜2年生が通います。今日は、1年生の男子に健康診断と、6年生の女子に保健衛生の講義を行ないました。

男子生徒を診断するラムジー先生男子生徒を診断するラムジー先生

1年生男子生徒は21人。いつものように、体重・身長測定と、内科、耳鼻咽喉科、皮膚科と包茎の検査をします。今日見つかった疾患は扁桃腺炎や中耳炎。春のこの季節は砂埃が舞うことが多く、多くの子ども達が喉の異常や風邪を訴えています。幸い、慢性的な病気は発見されませんでした。

保健衛生の講義を熱心に聞き入る女子生徒たち保健衛生の講義を熱心に聞き入る女子生徒たち

今日の保健衛生の講義は口内衛生で6年生女子24人が参加しました。良い食べ物、悪い食べ物について、質問形式で学んで行きます。例えば、「歯に良い飲み物は次のうちどれですか? (1)紅茶、(2)コーラ、(3)牛乳」生徒達は、一斉に手を上げて「牛乳」と答えます。でも、残念ながら、パレスチナの子ども達には牛乳を飲む習慣はありません。そこで、保健士さんは、ヨーグルトやチーズも牛乳と同様に歯に良いことを説明します。また、歯磨きの仕方も学びました。歯の表面をこするのではなく、歯ブラシを歯茎にあてて、丁寧にゆっくり磨くことの大切さを説明しました。

「壁」は学校のすぐ脇の道路に建てられました。この「壁」は多くのエルサレムの壁のように、パレスチナ人の居住地の中に建設されています。学校の保健師のオラさんは、突然建てられた壁によって、先生や生徒の通学が難しくなっていることを話してくれました。現在、壁の向こうから通う先生が20人、生徒は100人いるそうです。彼らは壁がなければ10分〜20分の距離に住んでいるのに、壁が建設されてからは、周り道をして検問所を通らなければならないので、1時間以上かかることもあります。これは大人たちはもちろん、子ども達にも大変なストレスです。また、壁の向こう側になってしまった先生が通い続けるための許可がこれからももらえ続けるかという不安もつきまといます。


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