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女性グループ研修旅行

パレスチナ現地調整員 小林 和香子
2007年3月31日 更新

今年も女性グループの研修旅行を行いました。訪問先との調整やバスの手配、参加者からの参加費徴集など、全て女性達の手によるものです。昨年に続き2回目なので、すでに要領を得ている様子で、調整はスムーズです。3月31日の研修旅行に参加したのは女性グループのメンバー17人とその家族、なんと総勢90名になりました。研修旅行の目的は、女性グループのメンバーに、他の女性グループや難民の実施している、現金雇用創出プログラムを視察し、情報交換し、関係を構築することで、今後の活動の向上を目指すと同時に、女性達自らが企画・運営することで、女性達に責任感を持たせ、自信に繋げること。また、女性メンバーの子ども達や家族も参加することで、グループ間の交流を深めると同時に、女性達と彼女達を日頃支えている子ども達への慰労も兼ねています。

当日朝、完璧な計画なはずがちょっとした混乱。6時半にバスが迎えに来て、7時には出発するはずが、7時過ぎてもバスは来ません。実はバスの運転手、前日にサマータイムに切り替わっていたことを忘れていたようです。待つこと1時間、ようやく2台のバスに乗って出発。そして、バスが動き始めたら、早くも子ども達がお気に入りの歌にあわせて狭いバスの中で踊り始めました。

訪問先の女性の話を熱心に聞くメンバー訪問先の女性の話を熱心に聞くメンバー

今回の研修旅行の最初の訪問先はジェリコで成功している女性グループのひとつである、アクバット・ジャベル難民キャンプの女性グループ。彼女たちの成功した美容師研修プロジェクトと失敗に終わった縫製プロジェクトについて話を聞きました。女性グループの美容師研修を受けた女性達は、同じく女性グループが運営する難民キャンプで唯一の美容院で働いて、収入を得ています。この美容院は好評で、女性達の給料を払っても利益が出るそうです。失敗した縫製プロジェクトは安い布を中国から仕入れてキャンプ内で縫製して販売しようというものでしたが、出来上がった洋服は売れなかったようです。やはり洋服は縫製はもちろんデザインや着心地など、いろんな要素を満たさないといけないので、簡単にはいかなかったようです。そしてベツレヘムの女性達は自分達の刺繍プロジェクトが成功していて仕事も順調に増えていることを誇らしげに話していました。

畑で野菜をもらってご機嫌の女性達畑で野菜をもらってご機嫌の女性達

次に訪問したのはジェリコの難民が地元の農家から土地を借りて、野菜を栽培している農場です。経営者の長男ムンザーから話を聞きました。300ドナム(30万平方メートル)と広い農場では、10人以上の労働者を雇っています。作った野菜は西岸各地に販売されています。女性達は熱心に話を聞いていました。でも、話に関心のない子ども達は、農地に入って熟れたトマトを食べては大喜び。「美味しい」という歓声が上がります。

プールサイドで楽しむ子ども達と女性達プールサイドで楽しむ子ども達と女性達

研修旅行の公式行事はここまで。お昼を兼ねて訪れたのは、ババヤ公園。プールとミニ動物園もあります。大人の研修につきあって大人しくしていた子ども達にとっては、ようやく自分達の旅行の始まりです。祝日(預言者の誕生日)にあたった今日は西岸各地から集まったパレスチナ人で一杯です。まずは、毛布を広げたり、椅子を探してきたりして、場所を確保。そこで女性達が作ったお昼を食べます。それから子ども達はプールで泳いだり、動物園のサルに餌をあげたり、バレーボールやサッカーをしたり、思い思いに遊んでいます。女性達も小さな子ども達の面倒を見ながら、日陰でくつろいでお話ししたり、と南国のジェリコの一日を満喫しています。

夕食はスペイン公園。お昼のお弁当もかなりたくさんあったのに、女性達は夕食のお弁当もたっぷり用意しています。いくつかのグループに分かれて座っている女性達のところに顔を出すたびに、これを食べていきなさい、とおすそ分けを頂きます。料理に力がはいっていることからも、女性達がこの日をどれだけ楽しみにしてきたかが伺えます。日が暮れ始めた頃、そろそろ帰路に着こうと促しますが、大人も子どもももう少しと言ってなかなか帰ろうとしません。バス運転手の今日は祝日で帰りの道が混むから早く出発しないと、というアドバイスを聞き入れ、ようやく帰り支度を始めたのは7時半を回ってからでした。

晩御飯もご馳走です晩御飯もご馳走です

晴天のエリコを出ると帰り道は雨でした。ベツレヘムに入る手前のワディ・ナール(火の谷)の急斜面は雨で車がスリップしそうで、ドキドキです。行きと打って変わって、帰りのバスの中はみんな遊び疲れたのか、とても静かです。無事に全員で難民キャンプに戻ったのはすっかり暗くなった9時半過ぎでした。今年の「女性の女性による女性のための研修旅行」第2弾も無事成功に終わりました。


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