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巡廻診療 ベイト・スダン村

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2006年8月17日 更新
学校の教室で女性を診察する医師 学校の教室で女性を診察する医師

JVCが現地の医療NGOパレスチナ医療救援協会と行っている共同事業に「壁」と入植者専用道路に囲まれて医療サービスが受けづらくなっている地域への巡廻診療があります。今回はそのような村の一つ、ベイト・スダン村への巡廻診療に同行しました。

休憩時間中に一息つくスタッフ達休憩時間中に一息つくスタッフ達

朝8時にラマッラーの本部で待ち合わせした、医師2名と、保健指導員2名と、救急指導員1名、そして、JVCの医療専門家と私の7人で、診療道具と薬剤一式を積みこんだ巡回診療車に乗って出発。ベイト・スダン村はでは、村の男子学校の施設を借りることになりました。一行が到着すると、すでに学校には診察を受けに人が集まっています。早速、教室を2つ診察室に模様替えし、外の廊下に保健指導と薬剤の配布のためのコーナーを設置。そして、診察が始まります。女性や子どもの姿が目に付きます。診察を受けた後は、処方箋を薬と交換。大体の薬は揃えていますが、どうしてもないものは、その処方箋を持って、薬局に行ってもらうことになります。

救急教室で試験を受ける女性達救急教室で試験を受ける女性達

この日は、村での救急指導教室の最終日で、試験を行うということなので、救急指導員に同行してその様子を見に行きました。村のある家のぶどう棚の庭で、女性達が20名以上集まっています。最初はなごやかにお話していた女性達ですが、救急指導員が試験を行うと発表すると、一気に顔つきが真剣になる。

試験監督を任された藤屋看護師と女性達試験監督を任された藤屋看護師と女性達

試験を行っている最中に救急指導員が仕事で5分ほど家を離れなければならなくなったので、JVCの藤屋看護師(現在、JVC東京事務所)に監督を頼んでいった。途端に、女性達はおしゃべりを始め、中にはカンニングをしようと立ち上がる人まで出てきます。藤屋看護師がやんわり止めようとするが、本人は真剣でなかなか引き下がらない。その様子を回りの女性達が見て、笑っている。ひとしきり笑った頃に、救急指導員が戻ってきた。試験は終了。みんなちゃんと出来たかしら?

村の女性達に救急指導を行っているのは、病院へのアクセスが限られ、救急車でさえ呼んでから何十分、何時間待てば到着するかわからない地域において、突然の事故や発作のときに、彼女達が最低限の救急対処法を知っているかどうかが村の人の命に関わってくるからです。また、この教室で学んだ人たちが、家族や親族にも、救急対処法を広めてくれることも期待している。これも、厳しい占領下で生き延びるための、重要な対処法なのです。

救急教室終了後、学校の診療に戻る。正午過ぎて、患者さんも途切れていたので、ちょっと休憩。その後、診察を再開して、午後1時過ぎには村を後にする。今日は患者さんが集まるのが早かったので、早めに終わることが出来ました。


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