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再びガザへ

パレスチナ現地調整員 藤屋 リカ
2006年7月22日 更新

22日ガザに行ってきました。ガザ内ではほとんど爆音が聞こえることもありませんでした。

「人間の大地」には、栄養失調児を連れた母親たちが集まってきます。「人間の大地」には、母親は子どもたちに精一杯のおしゃれをさせてくるので、見ただけではわかりにくいのですが、体重や体の具合を聞くと深刻でした。

ファティマ 撮影:土井敏邦氏ファティマ 撮影:土井敏邦氏

看護師と一緒に、ビーチキャンプに家庭訪問に行きました。経済状態が非常に悪い家庭で、台所には食べ物もほとんどありません。
6ヶ月になるファティマは、1.5キロの未熟児で生まれましたが、いま体重は2.1キロしかありません。生まれてから600グラムしか増えていないのです。目ばかりが大きく、皮膚はしわだらけです。手足は折れそうに細く、服を脱がせるのが怖いぐらいでした。ぼろ布を切ってオシメにしていますが、オムツかぶれがひどく、やけどのように真っ赤に晴れ上がっています。紙おむつを買うお金などなく、水が限られ洗濯もままならない生活です。オムツかぶれの薬をつけているのですが、極度に栄養状態が悪く抵抗力がないことに加え、薬そのものがあっていない可能性もあります。ファティマは母乳を一生懸命吸いますが、体力がないせいかすぐに疲れてしまうようです。
でも、首も据わっていますし、人見知りも始まってきていますし、あやすと笑います。小さいですが発達してきています。しかし、このままの栄養状態だと脳に障害をきたすことも心配です。
「人間の大地」のセンターから交通費を負担し、とにかく明日、センターの医師に診てもらうことにしました。とにかく生き続けて欲しいと祈るばかりです。

特殊なミルクを必要とするモハンマドは、南部のハンユニスに住んでいます。
イスラエル軍は中部のマガシ難民キャンプから撤退、南部のハンユニスも落ち着いているということで、自宅まで特殊ミルク2缶を届けました。
地図があるわけでも番地が整備されているわけでもなく、近くのわかりやすい建物を目印に自宅を探します。タクシーの運転手が、何回か道行く人々に声をかけて家を探し当てました。
モハンマドの住む家には、ほとんど家財道具らしいものはありません。床にマットレスが敷いてあるだけでした。

私たちが訪問したとき、モハンマドはすやすやと眠っていました。1歳になったところですが、今のところ障害など起こさず、順調に成長しています。
モハンマドは初めての子どもで、父親はタクシーの運転手ですが最近やガゾリンがなくなったり値段も高騰したりで、更にモハンマドのミルクのために奔走していて仕事どころではないようです。私たちが訪問したときも、ミルクが最後の1缶しかないので、父親はガザ市内のあらゆるNGOや慈善団体を回っていて不在でした。
母親は相当不安だったようです。何度もありがとうと繰り返していました。

私たちが帰ろうとタクシーに乗り込んだとき、モハンマドは目を覚ましたと、母親が私たちのところに連れてきました。

寝起きで大泣きをしていましたが、その声が元気なので、ほっとしました。
伝い歩きができるようになった様子も見せてくれました。
もちろん2缶のミルクでは十分ではありません。今あるものと合わせて、とりあえず15日分は確保できましたので、その間に次にできることを考えていきます。

帰りにタクシーの運転手がミルクの値段を聞いてきました。彼も助けたいと思ったようです。1缶350シェケル(約8000円)で5日分と知って驚いていました。「一体誰がそんなミルクを買えるのか」とつぶやいていました。(7月22日)


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