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ホーリー・チャイルド・プログラム

パレスチナ現地調整員 藤屋 リカ
2006年1月 5日 更新

パレスチナ事業では、心的外傷(トラウマ)を持つ子どもたちの治療支援を2005年9月から開始しました。
長引く紛争や占領下において子どもたちが受けた心理的な悪影響は大きく、2002年の調査では、子どもの9割以上は不安や恐怖を感じ、親の約9割は、悪夢、夜尿、多動、凶暴化、集中力の低下等、子どもにトラウマと見られる兆候が見られると感じているとの結果が出ています。

オリーブ畑のある校庭オリーブ畑のある校庭

ベツレヘムの東に隣接するベッサフールは、羊飼いの野とも呼ばれるクリスチャンの多い町です。オリーブ畑や麦畑が広がっています。トラウマを持つ子どもたちの治療と教育を専門にしている学校、ホーリー・チャイルド・プログラム(HCP)は、ベッサフールにあります。

HCPは、ベツレヘム地域にある唯一の重度のPTSD、トラウマを抱える子どもたちのためのキリスト教会系特別学校で、1996年に創立、現在32人の子どもたちが通っています。生徒の約8割はクリスチャンです。
 

子どもたち一人ひとりに合わせた教育が行われています。子どもたち一人ひとりに合わせた教育が行われています。

HCPでは、トラウマ治療のために楽器等の器具を取り入れた専門家による音楽療法の必要性が高まってきています。また生徒の約3割は、うまく喋れない、声を発することができないなどの問題を抱えており言語療法も必要とされ、言語能力の回復・開発によって自分を表現できることがトラウマの改善につながることも期待されます。

メロディーベルでの合奏、思いっきり音を出したり協力したり。メロディーベルでの合奏、思いっきり音を出したり協力したり。

JVCでは、HCPの特に音楽療法と言語療法を支援し始めました【2005年11月25日の日経新聞で紹介されました(pdf:305kb)】。
子どもたちに対し症状とニーズに応じた言語・音楽療法を提供すること、言語・音楽療法を地域にあった方法で開発し、現地のスタッフによって治療ができるようになること、を目指しています。

音楽療法に使われているピアノは1999年にJVCの調整で日本の支援者から寄付されたもの音楽療法に使われているピアノは1999年にJVCの調整で日本の支援者から寄付されたもの

12月20日は、HCPでのクリスマス・パーティーでした。
楽しい時間が子どもたちの心を癒すことにつながって欲しいと願いながら、子どもたちとの時間を共有しました。

子どもたちは歌や踊りを一生懸命練習!楽しく披露しました子どもたちは歌や踊りを一生懸命練習!楽しく披露しました
教会でのクリスマスの劇もありました教会でのクリスマスの劇もありました
東方からの3人の博士に扮した子どもたち東方からの3人の博士に扮した子どもたち
ベツレヘムのキリストが生まれた場所とされる聖誕教会にもみんなで行きました。ベツレヘムのキリストが生まれた場所とされる聖誕教会にもみんなで行きました。

サンタクロースも登場、クリスマス・プレゼントが手渡されました。サンタクロースも登場、クリスマス・プレゼントが手渡されました。

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