アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

イスラエルの母親達

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2003年11月22日 更新

パレスチナには230以上の検問所がある。移動検問所をいれるとその数はさらに倍以上になる。検問所では「セキュリティー(治安確保)のため」という理由でパレスチナ人は厳しいチェックを受ける。子どもを抱いた母親や老人が、夏の炎天下、冬の雨の中、長時間待たされることは日常茶飯事である。散々待たせておきながら、冗談を言って笑い合っている兵士を見かける。携帯電話の会話に夢中になるものもいる。救急車であろうと長時間待たされることは珍しくない。小学生も容赦なくかばんの中をチェックされる。若い男性の扱いは特に厳しい。特に理由もなく若い男性というだけで、壁に向かい両手を上げて長時間立たされる光景をよく目にする。反抗的な態度を取ったとして、殴る蹴るの暴行を受けることもある。私達は殴られる若者をただ見ているしかない。

検問所の兵士達はとかく評判が悪い。その理由を「検問所にまわされる兵士は、最も『出来の悪い』血の気の多い兵士なのよ」と、あるイスラエル人の女性が教えてくれた。検問所には10代の新入りの兵士が多い上、ベテランの兵士が常駐していない場合もある。それも兵士達を暴走させる原因になっているようだ。

このような検問所での行為に反対するイスラエルの女性達が作った「マフソンウォッチ(=検問所監視)」という団体がある。彼女達は毎朝・毎夕交代で主要な検問所に行き、兵士達が行き過ぎた行為をしないよう見守っている。この団体のメンバーに活動している理由を聞いた。彼女は
「イスラエルの『出来の悪い子ども達』(兵士のほとんどは10代の若者である)が行う非人道的行為からパレスチナの人々を守りたい。また、彼らの行為がイスラエル人を代表する行為だと思われたくない。そして最も重要なのは、若い兵士が暴走して残虐な行為を犯してしまい、後から後悔することがないように、彼らをも守りたい」、と語ってくれた。

この団体は40代・50代の女性が中心である。彼女達は母親のような愛情でこの若い兵士達を見守っているのである。イスラエルの将来を担う子ども達の事を思い、イスラエルという国が間違った方向に進まないことを願い、母親達は雨の日も風の日も検問所に通っている。


団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net