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パレスチナ緊急レポート 第20弾

パレスチナ 佐藤 真紀
2002年5月17日 更新

テル・アビブ大学で意識調査

 ・戦争を終わらすためにはどうすれば良いか?
・日本に期待することは?
といった質問をテル・アビブ大の学生に聞いていました。イスラエルは徴兵制があるために学生といっても20代後半の人たちが多いです。

パレスチナ地区とうって変わり、非常にのびのびと研究ができそうな環境。パレスチナで行われている事が全くうそのようです。ジェニンで虐殺があったといってもなかなかピンとこないのもわかります。
 「平和を作るためには教育が必要だ」という学生が結構いました。アラファトやシャロンといった指導者を支援するのは、教育がきちんとできていないからだと考える人たちもいます。日本に何を期待するかという質問は「これは自分たちの問題だ」という声が多かったです。

見た目だけですが、大学は勉強するところといった意味合いが強いのか垂れ幕などは無く政治的な活動もあまり活発ではないようです。しかし、これから毎週水曜日にメレツ党メンバーが中心になって、11時45分から一時間デモを学内でやることが決定したそうです。こういった動きが世の中を変えていく方向へつながればいいと思います。

「唯一の解決法は2つの国を作るしかない」と答える女学生。「向こうが出て行 けばいいのよ」と横槍が入る。「唯一の解決法は2つの国を作るしかない」と答える女学生。「向こうが出て行 けばいいのよ」と横槍が入る。

JVCがシンジル村の診療所へ支援を決定!

パレスチナの医療団体UPMRCを通じてシンジル村への医薬品支援を決定した。シンジル村はラマッラーとナブルスの中間に位置する。JVCは1995年に地域クリニックのために、医療機器と救急車両を支援したこともある。金額は2000ドルで、第一次緊急コンボイはこれで終了し、ニーズに応じて第二次を検討していく予定。医薬品の運送は5月19日を予定しており、村のクリニックを視察した後井下医師は帰国。

ラッマラーを視察

壁には血がべっとりとついている壁には血がべっとりとついている

JVC緊急救援チームがパレスチナ赤新月社を表敬訪問した。その足でラマッラーを視察。かなり激しい市街戦が行われた様子があちこちでみうけられる。中でもアル・マウリッド教育センターは、学校の先生たちが作ったNGOで、パレスチナの教育を改善しようと教材などを作ってきた。平和教育を考える際にいろいろと話し合ってきた団体で、JVCもガンジーやキング牧師の本を寄付している。事務所にミサイルが打ち込まれほぼ全焼してしまい、中は黒こげで蔵書もすべて燃えてしまった。そして壁にはべっとりと血がついていた。

平和を作るためには教育が欠かせない。一日も早く、センターが復活することを祈る。

井下医師、再び尺八を吹かされる!

パレスチナ情勢が不思議と小康状態で落ち着いてきている。5月15日は、「破局の日」。1948年にイスラエルが独立宣言をしたために、第一次中東戦争が始まった。毎年大きなデモがあるが、今年はみな疲れきって、今のところ主だったデモはアナウンスされていない。ラマッラーからもイスラエル兵が撤退したが、いまだにチェックポイントは厳しく、一人一人入念なチェックが行われる。井下医師は尺八を持ち歩いていたために、パイプ爆弾と怪しまれ再び兵士の前で尺八を吹くはめになった。井下医師はここぞとばかりに、尺八を吹き、兵士だけではなく、「ぴりぴりした緊張状態のチェックポイントで待っているパレスチナの人々の気持ちをいくらかでもやわらげることができたのでは」と語った。

カランディアチェックポイントで。後ろで待つパレスチナ人にも響き渡るように熱演する井下医師カランディアチェックポイントで。後ろで待つパレスチナ人にも響き渡るように熱演する井下医師

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