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ラオスでの活動

森林保全と持続的な農業の推進

2014年6月30日 更新

活動地であるサワナケート県について

サワナケート県の位置サワナケート県の位置

政府の脱最貧国政策に呼応して、ラオスには急激な開発の波が襲っています。サワナケート県も例に漏れず、鉱山開発、工業団地開発、産業植林を中心とした開発が、急速に進んでいます。むしろ、道路整備により交通の要所となったサワナケート県は、ラオス国内で最もその環境を急速に変化させつるある地域ともいえます。

しかしながら、この開発は、これまで自然からの恵みに頼ってきた人々の生活を脅かすことに繋がっています。本来であれば、開発によって不利益を被る人々を補償するシステムが、開発を入れる際には必須なのですが、ラオスではそのシステム策定が追いついていなく、現在のところじゅうぶんに機能していない状況です。そのため、自然資源が豊富な森林の開発権が、住民の知らない間に、村の顔役や一部の役人によって、産業植林を行う会社などに貸与されてしまうケースも見られるようになっています。その結果として、伝統的に食料や生活物資を森林に頼ってきた人々の中には、生まれ育った地での生活が難しくなった人々が現れてきました。

村人の手による森の持続的管理・使用を支援(サワナケート県)

村人が伝統的に利用し維持してきた森が、産業植林を行う企業などに村人が望まない形で貸与されてしまうことを防ぎ、村人が森を主体的に管理できるように支援しています。

最近の活動

2012年度報告

(1)参加型土地利用計画※の準備と実施

2010年に政府から発表された新たなマニュアルを使用しながら、参加型土地利用計画を実施しました。その結果見出された問題などを中央レベルの政府に訴える機会も持ちました。

※参加型土地利用計画
村人の伝統的森林管理法を利用しつつ、GPSなどを利用して、土地を保護林、将来の農地、利用する土地、などに区分し登記することにより、村人の森林管理・使用権を明確にするラオス政府の政策。

(2)法律研修

村人が土地森林に関して持っている権利を伝えるため、解説の絵を載せたカレンダーを活用しての研修や、ラオス国立大学の法律ユニットと連携しての研修を行いました。

(3)意識啓発活動

少数民族の学生を中心に演劇グループを結成し、自然資源管理や参加型土地利用計画、土地森林に関する権利を楽しく学べる人形劇と演劇を上演しました。上演には彼らの民族語を使用しました。

(4)自然資源の管理

  • 魚保護エリアの設置:持続的に川から魚を得られるよう、産卵地での や乱獲を規制するエリアを2 村で設置。村の伝統を活かした活動です。
  • 環境教育:小学校の子どもたちに、歌や踊り、ゲームを通じて自然環境について考える機会を提供しました。
  • 調査:村人が実際にどのように自然資源を使用しているか、特に非木材林産物について調査を実施しました。

2013年度計画

引き続き、村人主体の参加型土地利用計画を実施します。また、法律に関する研修や人形劇を通して、村人が持つ森の権利について意識啓発していきます。自然資源管理の活動も実施、食料をはじめ、自然資源に村人がアクセスできるよう総合的に支援します。

持続的農業と農村開発(サワナケート県)

ラオスの村々は、米の低収量や水不足、収入不足といった問題を抱えています。大規模な経済開発による土地収用、森林の減少は、これまで村で採取してきた食料へのアクセスを失うことにつながっています。JVCは循環型の農業や互助活動を通じて、食料の安全保障を支援しています。

最近の活動

2012年度報告

(1)稲作改善

研修を通し、幼苗一本植え(SRI)※の実践者が大きく広がりました。すでに実践している村への訪問の機会を多く持った結果、15村での実践につながり、村人自身による独自の工夫も見られました。

※幼苗1本植え
SRI(System of Rice Intensification:コメの強化増収農法)とも呼ばれる。若い苗を1本ずつ間隔をおいて植えることで、稲が本来持つ生命力を高め、収量の増加につながる農法。

(2)米銀行の設置

米不足とそれに伴う高利の借米が負の循環を生んでいる村を対象に、米を村内にて共同で貯蓄・管理し、米不足に陥った村人が低利で借りられるしくみである「米銀行」の設置を支援しました。

(3)複合農業

草の根獣医による家畜へのワクチン投与や、少ない労働力と資金の投入で飼育可能なヤギを貸し出す「ヤギ銀行」といった家畜関係の活動を実施しました。また、養魚の研修やラタン(籐)の植栽研修も実施しました。

(4)井戸の補修と掘削

乾季の水不足に対応するため、浅井戸や深井戸の掘削を実施すると同時に、保守のための管理委員会を設置しました。また、村人自身が修理をできるように修理研修を行い、修理ボランティアを育成しました。

※上記活動のうち、「自然資源の管理」と「複合農業(ラタンの植栽研修)」については、主にエコポイントによる環境寄付を受けて行いました。

2013年度計画

これまで実施してきた多岐に渡る活動を整理し、継続する活動については、これまでの活動で生まれたモデル農家などと協働してさらなる拡大、深化を図ります。新しい活動の実施も検討しています。

こんな人が活動に参加しています

井戸の修理を行なうヌアンさん(中央)井戸の修理を行なうヌアンさん(中央)

ヌアンさん(ナーケー村:井戸修理ボランティア)
研修で井戸の修理技術を学ぶことができました。井戸が壊れて池の水を飲むなどと困っていたのですが、JVCが井戸の掘削と修理を支援してくれて、清潔な水が飲めるようになり、村人は喜んでいます。今後とも井戸を使っていけるように、柵を作ったり、基金を存続させたりと、管理していきます。水がすぐ汲めるので、家庭菜園もやってみたいです。

ラオス:ラーさん

ラーさん(ナーケー村)
JVCの家庭菜園の活動に参加しています。研修で習った堆肥も液肥も実際に作りました。すでに実践している人たちとの経験交流の機会を得て非常にうれしく思います。一緒に参加した仲間が賛成すれば、自分の村でも今回見た村のような、より共同農場的な家庭菜園を行いたいと考えています。

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