アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

10月23日

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年10月23日 更新
運転中のりりしいリッツさん運転中のりりしいリッツさん

本文:今回のカンボジア出張では、日本人カンボジア人問わず多くの方にお世話になった。集結した日本人スタッフ6人はすべて男性(!)というNGOとしては稀な構成で、それはそれでやっぱり楽しい。カンボジア人スタッフも礼儀正しく真面目なスタッフばかりで、好印象を持った。

なかでも特に印象に残ったのが、運転手のリッツさん。無駄口は叩かず、それでいてユーモアがあり、とにかく気が利いて、体も動く。聞けば勤続15年だという。開発のプロジェクトにおいて、運転手に光が当たることはあまりないだろう。しかしこういう人が現場を支えているのだなあ、と心から敬意を感じた。ありがとうございました。また会いましょう!

10月22日

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年10月22日 更新

本文:カンボジア人スタッフがインタビューで見つけてきた興味深い事例。ある村人は、SRIに関心はあったが、まずは他の人がやるのを見てみようと思った。農民は自分で目で見たものをなにより信用する、とはラオスでもよく言われること。

果たしてその隣人は成果を挙げたのだが、今度は追随するのが照れくさい。そこで彼は、田植えのときに他の人々に「もう少し間隔を空けてもいいよ」などとさりげなく指示し、口には出さずに「SRIもどき」をやっているらしい。「村人はよい技術なら必ず取り入れる」という考えは原則正しいのだろう。しかしみなそれぞれ性格はまちまち。取り入れるスピードも、取り入れ方も、まちまち。そういうことなのです。

10月21日

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年10月21日 更新
SRI水田に立つカンボジア事務所スタッフ、シエンさんSRI水田に立つカンボジア事務所スタッフ、シエンさん

SRIを3年続けて、今年はやめた(データ上はそのように見える)71歳の女性。訪問してみると、今年もやっているという。アンケートの際は彼女は不在で、答えたのは娘さんだった。彼女は高齢を押してまで新農法を試す母を、心配のあまりだろうが、怒ることもあるらしく、そんな背景もあってデータがこぼれたのだろうか。

面白いのは、JVCカンボジアのSRI研修を受けたのは、娘さんということ。しかし実践者はお母さんで、娘さんは農作業自体もうやめたら、と言っている。それでもお母さんは「収量がいいし、小さくてもやり続けたい」と元気に語る。側にいる娘さんに気兼ねしつつ、「健康で長生きし、無理のない程度に田んぼを続けられますよう」と声をかけ、その家をあとにしたのでした。

10月20日 カンボジア出張編3:聞いてみないとわからない2

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年10月20日 更新

(前回よりの続き)もうひとつ面白かったのは、「どれくらいキッチリSRIをやるか」と部分での多様性。SRIでは等間隔に真直ぐ植えるため、田植え時にヒモを使うことを奨励している。そのせいか、SRI的な植え方をしている何人かの村人の口から、「自分はヒモを使っていないから(SRIとは言えない)」といった言葉も聞かれた。一方で、「ヒモを使おうが、使うまいが、見栄えの問題で、収量は一緒!」と力強く言い放つ女性もいた。そのほかにも、SRIはやっていないが、SRIの研修で教わった技術のうちのいくつかを取り入れたら、旧来の植え方でも効果があった、といった声も。

昨日の日記で、幼苗は使っていないが、1本植えは実施している場合、SRI(幼苗1本植え)と呼べるのかどうか、と書いた。しかしもっと言うと、これはSRIと呼べるかどうか、という議論にどれほど意味があるのか?という話になる。

SRIもどき大いにけっこう。我々の活動の目的は、新農法を広めることでもなんでもなく、食糧確保に貢献すること。村人の柔軟で主体的で選択的な取り組みが、原点を確認させてくれました。

10月16日 カンボジア出張編2:聞いてみないとわからない1

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年10月16日 更新
冠水したシエムリアップの町。これでもある程度引いたあと冠水したシエムリアップの町。これでもある程度引いたあと

(前回よりの続き)一度SRIをやらない年を挟んで、再度実施する。このパターンから想像できることは、その年の様々な諸条件、例えば天候、手に入る水、労働力、といったもの、に応じて、村人はSRIを実施したりしなかったりしているのではないか、ということだった。

村でインタビューを実施すると、ある意味その通りであり、ある意味でそれ以上にバラエティーに富んだ現実が見えてきてとても興味深かった。データ上は「SRIをやめてしまった」ように見えるある村人は、毎年SRI用の苗を用意していた。しかし、雨を待つうちに「幼苗」と呼べる時期を逸してしまっていた。とはいえ、彼は1本植えは実施している。SRIはJVCでは「幼苗1本植え」と訳されている。では、これはSRIではないのか?

さてさて、どう考えるべきでしょう。(この項次回に続く)

10月15日

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年10月15日 更新

9月27日〜10月2日カンボジア事務所の事業評価に参加。数回にわたってカンボジア出張編をお送りします。

まずは、事前に行われた村人へのアンケートの結果を分析する。データによれば、この4年間SRIを続けている人、1度トライしてやめてしまった人、3年やったのに今年はやっていない人、様々なパターンが散見される。

やめてしまったと思しき人々は、うまく行かなかったのだろうか、と思って収量を確認すると、続けている人々よりもよい成果を挙げている人もいる。さて、これはどう解釈したものか…そこで気になったのは、一度やって、次の年やらず、その次の年にまたやっている人々だった。なぜだろう、気になりますね。(この項続く)

10月14日 いよいよ井戸修理

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年10月14日 更新
村人、住職、JVCスタッフ、みないい笑顔です村人、住職、JVCスタッフ、みないい笑顔です

(前回からの続き)いよいよ井戸修理の日とあいなったが、あいにくの雨。この日は9月29日、一番雨が強かった日であり、私自身は出張先のカンボジア(こちらも大雨でシエムリアップの町は冠水)から、通じない電話に少しイラつきながら、果たして井戸修理などできるのかしらんと案じていた。

現場では我が農業チームのスタッフが、雨合羽を着て奮闘。雨で大変な時間帯もあったようだが、降られていない時間を利用して修理を行った。想定よりも時間がかかったが、お寺の井戸を直して住職にいたく喜ばれるなど、楽しい作業になった模様。写真の様子からうかがえますね。

10月13日 JVC2つ、村人1つ

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年10月13日 更新

(前回からの続き)壊れている井戸が3つもある、しかしひとつひとつの修理代はそんなにかからない、そんな状況が判明したとある対象村。井戸基金を結成する際は、現在壊れている井戸はJVCが直し、基金のお金は将来の修理に備える、というのが基本路線だが、3つも直すとなると、一考が必要。そこでスタッフと相談し、2つは JVCが、1つは村人が集めたお金で村人が直すのはどうかと提案する。

提案はすんなりと通ったが、ではどのように分担するか。まずはJVCが3つとも直して、一番費用がかからなかった井戸を村の分担にしましょうか?と言うとなぜか村長にウケ、この形に落ち着いた。費用の問題よりも、あまりにもJVC丸抱えにしてしまわず、自分たちで直した、という主体性を持ってほしかった。修理自体も、業者は使わず、井戸修理には自信のあるスタッフと、村人が共同で行う。その模様は次回で。

10月10日

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年10月10日 更新
どこが悪いか見ているところ。水が噴き出したが、楽しそうですどこが悪いか見ているところ。水が噴き出したが、楽しそうです

ある村での井戸支援のお話。なんと壊れている井戸が3つもある。通常の手順に則り、将来(JVCが去ったあと)の修理に備えて井戸修理委員会を設置、ルールを決定、基金の徴収開始、という手順を踏んでいく。ここで、井戸修理には自信ののあるスタッフがニッコリしながら、「3つもあるけど、ひとつひとつの修理代はそんなに高くないよ」と報告してくれる。

それはまあ、お金を払うわれわれとしては、安いにこしたことはない、という面もある。あるのだが、「でも、そうなんだったら、あの村家族の数もそんなに少なくないし、自分たちでもできるとも言えない?」と言うと彼は「うーん、確かにそうだ…」。このへん、実は安直に考えてはいけないポイントなのでした (次回に続く)。

10月9日

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年10月 9日 更新

カンボジア出張があったため、ご無沙汰となってしまいました。
カンボジア出張編をお届けしたいのですが、その前にJVCラオス対象村における台風の様子についてお伝えします。

台風は主にアタプー県やサラワン県、セコン県といった南部で大きな被害をもたらしましたが、サワナケートでも2名の死亡が確認されています。被害が大きかったのはノーン郡とセポン郡という2郡でした。

JVCラオスの活動対象村(アサポン郡、ピン郡で計5村)においては、被害のあった週に4村を訪問しており、うち1村では台風当日とされる日にも雨合羽で井戸の修理を行うなど、通常の雨の範疇に入る程度の降りかたで、他の村でも米銀行の打ち合わせなど通常業務を行いました。残りの1村についても、特に被害はなかったことを確認しています。

サワナケートに被害と聞いてご心配いただいた方もいらっしゃるかと思います。
出張でご報告が遅れたことをお詫びいたします。


団体案内
JVCの取り組み
9ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net