アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
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7月31日 身体は去るとも

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年7月31日 更新
熱心に語り会う新旧対象村の村人たち熱心に語り会う新旧対象村の村人たち

スタディツアー関連で、最後にこのツアーを受け入れてくれたカムアンプロジェクト(昨年終了)対象村の村人の話を。SRIの長所や難しさ、そして堆肥や液肥作りの重要性を熱っぽく語ってくれたKさん。タバコも吸わず生真面目そうなKさんだが、終了後はみなで食事となり、すこーしだけお酒を飲む。すると顔を上気させ、笑顔で「SRIはJVCが教えてくれたんだ。アライ(前現地代表新井氏)が村に来て紹介したんだ」と語ってくれる。私自身はカムアンプロジェクトに直接タッチしていないが、こうしてJVCの活動が、そして人間が、ラオスの村人の心に残っていくのを知るのはうれしいことだった。

7月28日 米が取れれば

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年7月28日 更新
村長の熱弁に聞き入る村人村長の熱弁に聞き入る村人

前回からの続きで、SRI(幼苗一本植え)スタディツアー報告会での村長の印象に残った一言。「大変でも頑張って生活を向上させなくてはいけない。米が不足しているから、お金がないから、夫婦喧嘩も起きる。生活が向上すれば、そのような問題も減る」。なるほど村長、単純なようですが、その通りだと思います。

7月27日 うちの村は怠け者が多い?

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年7月27日 更新

9日〜10日に実施したSRI(幼苗一本植え)スタディツアーの参加者が、他の村人に報告会を行う。我々もある村での報告会にオブザーバー参加。SRIの長所や難しいところなど色々挙げた上で、村長が一言「訪問先の村の村人とうちの村人は違うように見えた。彼らは働き者だ。うちの村の村人はブラブラしたり噂話をしたりして仕事に集中していない。SRIは確かに少し手がかかる面があるが、訪問先の村にできるのだから我々だってできるはずだ。私は来年この村最初の実践者になる」。おお、頼もしい。訪問先の村の村人の刺激を受けるのは素晴らしいこと。しかし村長、おそらく村長が会ったのはあの村でも特に働き者の人たちです。この村の村人が特に怠け者ってわけじゃないのでは…

7月24日 矛盾?2

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年7月24日 更新

(前回からの続き)以前読んだFGM(アフリカの一部の国で見られる女性器の切除あるいは縫合)についての論文に興味深いものがあった。要旨としては、先進国はFGM廃絶が遅々として進まないと言ってアフリカ諸国の政府を責めるが、実はアフリカ諸国の政府高官には欧米で教育を受けて(良くも悪くもだろうが)欧米化された者も多く、FGMは国家の恥くらいに思って本当に廃絶したがっている場合も少なくないのだが、村レベルで伝統を守りたい村人の抵抗にあっているのだ、というものだった。

ジェンダーや人権という欧米発のイデオロギーと村の伝統両方を100%尊重していくことは論理的には無理だろう。残すべき伝統、変えるべき伝統、それを誰が決めるのか。それが問題だ。村人が決める、というのはたやすいが、村人の中にだって多様性も政治もあるのだから。

7月22日 矛盾?1

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年7月22日 更新

前回の話の関連で。参加型開発が開発の中心になって以来、先進国の技術ややり方、通念を押し付けるのでなく、村に既にあるリソースや知識、伝統を中心に据えて村落開発を進めることが常識となっている。これ自体は基本的には間違っていようはずもないのだが、村の伝統だけに則っていたら、女性が発言力を持つことはあまり期待できそうにない。難しいのは、前回の話にもあるように女性自身が必ずしも自分たちの置かれた立場に不満を持っていない場合だ。伝統的な男女の役割の枠組みの中で生きてきて、それに満足している人を、急速に「目覚めさせようとする」ことは、それこそ村を引っ掻き回すことになってしまう。(この項次回に続く)

7月21日 女の人は無知

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年7月21日 更新
参加はしても発言する女性はあまり多くないのが現状参加はしても発言する女性はあまり多くないのが現状

とまあ、注意を引くタイトルをつけてみたのだが、これは村の女性から出た言葉。ある村で魚の保護地区を作るにあたって、他の村の成功例を見学に行くことになった際の参加者選定のための話し合いで出た言葉だ。言ったのは年配の女性で、曰く「女の人は無知だから行ってもわからない。男の人が見てきて教えてくれればいい」とのこと。こういう意見出るかな、と危惧はしていた。

本音では参加者の条件に「女性も入れること」と言ってしまいたい気持ちもあるし、実際NGOによってはそういう条件を明確に提示する団体もある。しかしJVCはあくまでも村人に議論してもらい、「でも女性も漁をするでしょう?」などと穏やかに口を挟むスタンスを取ろうと決めていたので、内心「参ったなあ」。と、そこへ救世主登場。まだ20代と思われる小学校教諭の女性が「女性にも男性と同じだけの権利があるのだから、参加するべき」とピシャリと言ったのだ。内心「キター」の心境。結果的には6人中2人女性が参加しました。

7月17日 スタディーツアー道中記4 薬草

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年7月17日 更新
熱湯で煎じたものを飲むそうです熱湯で煎じたものを飲むそうです

仏舎利塔参拝も終わり車へと移動していると、何人かの村人が、草原の上にしゃがみこんでいる。なんだろう?と思いあとで聞いてみると、薬草になる草を発見して摘んでいたとのこと。また、訪問先の農家の軒先でも腎臓にいいという薬草を発見し、お土産にしていた。「サワナケートにはあまり生えていないんだ」とニコニコ顔だった。あまり生えていないにもかかわらず、鋭く発見する眼力はさすがです。

7月16日 スタディーツアー道中記3 何曜日生まれ?

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年7月16日 更新

10日で終わったツアーですが、他にもネタがあるので。お線香を手に仏舎利塔のたもとに集まる参加者。そこには曜日ごとに別々の姿勢をとった小さなお釈迦様が並んでいる。そしてみな自分の生まれた曜日のお釈迦様にお線香を供えて拝む。村人に「何曜日生まれ?」と聞かれるが、「いやーわからない、日本人はあまり気にしていない」としか答えられない。「日本人は何曜日生まれか知らないんだってさ」と笑われてしまったが、わからないものはわからない。

それはともかく、気になったのは妙に月曜日に集中していること。ちょっと不自然に感じながら、あるスタッフに何曜日生まれか聞くと、そのスタッフはよくわからないという。彼いわく「11人兄弟だから、親も全部は覚えていないんだよ」とのこと。それを聞いて、月曜日に集中している謎の答えももしかしたら…と思ってしまいました。

7月11日 たくましい

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年7月11日 更新

業務で訪問中のビエンチャンにて、旅行中のラオスボランティアチームの方々と夕食を取る。メコン川のすぐ脇の屋台というなかなかいい場所を見つけ、川べりの席に落ち着いたのだが、しばらくすると突然生暖かい強風が。やばいな、と思っていると、屋台の調理場となっているテントの足がグラグラ揺れていている。これでは待っていても料理は来ないし、と堤防を駆け上がり私もテントの足(鉄骨)を支えに行く。

すると、何人かの従業員は同じように鉄骨を支えているのだが、おかみさんは料理をしているではないか。そして料理ができあがると、鉄骨を支える私を横目に堤防を駆け下りる。その行き着く先は私たちのテーブル。それを食べるべき人間の一人は、それが調理されるのを助けるがために、それを食べられないというパラドクス!そしておかみさんに「ねえ、でも雨降るんじゃない?」と言うと、笑顔で「まだ降っていないわよ!早く食べて!」ときたもんだ。見習いたい気もする。当然のように間もなく大雨が降りましたとさ。

7月10日 スタディーツアー道中記2 脱ぐ?脱がない?

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年7月10日 更新
日頃の行いがいいので虹が出ました日頃の行いがいいので虹が出ました

スタディーツアーはあくまで学びの旅、観光旅行ではない。とはいえスケジュールに狂いの生じない範疇でなにかチョコッと見られるところはないだろうか、と思い、有名な仏舎利塔が近くにあることを思い出す。そこで朝食前に参拝することに。敷地内の、さらにその仏舎利塔そのものが立つ高くなった場所では、多くの人が履物を脱いでいることに気がつき、私も入り口に戻って靴を脱ぐ。

しかし観察してみると、全員が脱いでいるわけではない。少数民族の人で脱いでいない人がいたが、そういやあの村にはお寺がなく、精霊信仰が盛んだ。同じ民族でもお寺がある村の人もいて、その人たちは脱いでいる。なるほど、と得心しかけたが、履物は履いていても熱心に拝んでいる人もいる。うーんよくわからないが、一つだけ確かなことはあった。村人は「圧倒的多数が」脱いでいた。政府職員とJVCスタッフはその反対。色んな意味を込めて「ふううううん」と思いました。

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