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1月31日(水)誰が問題を解決するのか

ラオス現地代表 新井 綾香
2007年1月31日 更新

森林を巡る問題は多岐に渡る。その際、どのレベルの問題をどこで解決していくのかを考えることが重要になる。例えば、村の村人が勝手に木を切った場合、村内での解決は容易だが、近隣村の村人や、また企業など、外部の人間が関わっている場合は村内だけで解決することは非常に難しい。村人は多くの場合、(カムワンでも、そしてこのロンラン村でも)自分たちで解決できない問題があった場合、郡への通報は行っている。ところが、通報された郡は問題を解決する能力(人的、資金的)がなく、通報後も問題がそのまま放任されるケースがほとんどだ。ロンラン村も以前、木の伐採を郡に通報してから、1年以上も何の音沙汰もないという。先週、JVCがカムワンで開いた森林会議でも、「問題が起きた場合、「村→郡→省」への連絡体制をしっかりしましょう」という認識を皆で確認したが、問題はこの「村→郡→省」問題上告システムが「形式上の連絡体制」に留まっており、機能していないということだ。どの部分にどのような問題があり、そこを可能な限り現実的な形でどのように機能させていくのかが話し合われない限りは、恐らく、何の進展もないだろう。もちろん、JVCもこれまでそれを真剣に考えてきたのだろうが、未だ有効な解決策は見つからない。そもそも、それを解決すること事態が難しいということなのだろうか。

1月30日(火)誰の「利」か

ラオス現地代表 新井 綾香
2007年1月30日 更新

ロンラン村のグルーピングや森林管理は村人にとって「利」があるからこそ、現在まで続いている。外国のNGOがプロジェクトを行う場合、(それぞれのNGOにはポリシーがあるので)必ずNGOの導きたい方向、即ち、NGOの「利」というものが存在するのだが、多くの場合、活動に存在するのはNGOにとっての「利」が強い。村人の「利」があったとしても、それが小さかったり、また「利」を得るまでに時間がかかったりすることが多い。例えば、ロンラン村の家庭菜園は、村人が15世帯程度のグループを結成し、それぞれの野菜の値段を話し合いで決めている。奥地の村の場合、村まで野菜を買いつけにやってくる商人に買い叩かれることが多い。村の中の一人でも安い値で売ってしまうと、もうそれ以上の値段では買ってはもらえず、村人の取り分は非常に少ない。一人では力の強い商人に対抗するのは難しいが、グループで規則を持って決めた値段で商人に抵抗すれば、買い叩かれることもほとんどないという。一人ではなく、グループで、みんなで助け合い、協力することの力の大きさを村人が認識するという意味でも、このロンラン村の家庭菜園は役立っている。

1月25日(木)〜29日(月)ルアンパパーンスタディーツアー

ラオス現地代表 新井 綾香
2007年1月25日 更新

長い、長い山道を超え、到着したルアンパパーン。世界遺産となっている都市は朝靄に包まれ、噂通り幻想的な美しさを持っていた。カムワンの村人と訪れたのはルアンパパーン郡ロンラン村というラオスン(モン族)の村だ。この村はベトナムのNGOにより、2005年に土地森林委譲の支援を受け、それからNGOの主導により、家庭菜園、家畜、薬草の植栽などをグループで行っていることが興味深い。NGOがグループのフォーミングを行ったにも関わらず、その活動が村人によって村に根付き、形を変えながら継続されている。それにしても、北部の禿山、見渡す限りのマイサックには圧倒されました。

1月24日(水)ルアンパパーンへ

ラオス現地代表 新井 綾香
2007年1月24日 更新

森林ボランティアのスタディーツアーのため、本日よりルアンパパーンに出張。7村の村人を連れ、ベトナムのNGOが支援する北の村の森林管理を見学にいく。ベトナムも支援される側から、支援される側になったことに驚きを覚えつつ、且つ同じインドシナに位置し、気候風土も似通ったベトナムという国がどのような支援をラオスで展開しているのか、見るのが楽しみだ。

1月23日(火)森林経験交流会2

ラオス現地代表 新井 綾香
2007年1月23日 更新

自分の意思を持ち、考える村人を作っていくことがJVCの役割だと前回書いた。今回の会議で、驚くほど村人は自分たちの現状をしっかりと理解し、「何とかしたい」という声を内面に秘めていることが痛いほど分かった。村人は「村で問題が起きた時、村人は郡に現状報告をし、郡が問題解決できない場合には郡は県に問題をあげることになっている。ところが、郡から県への問題報告ができていない。森林伐採の問題は時間がたてばたつ程、問題解決は難しくなる」と主張した。残念ながら、会議の中では今後は村−郡−県−省の情報伝達と連携が必要なことは認識したが、「なぜそれが現在はできていないのか」「情報伝達のどこに問題があるのか」まで踏み込んだ話はできなかった。この問題は村人だけの意思では解決されず、郡と県の役人をターゲットにした更なる話し合いと戦略が必要となる。残り1年半で、どこまで行けるか?

1月22日(月)森林経験交流会1

ラオス現地代表 新井 綾香
2007年1月22日 更新

過去に育成した森林ボランティアと新しい村の森林ボランティアの経験交流会が今日から始まった。いきなりで出しからB村の村人が「郡の役人が勝手に自分たちの保護林を企業に売り飛ばした!」というカウンターパンチで会議が幕開けした。詩のボクシングのような事実に基づいた言葉の官と民の戦い、期待あれ。

1月19日(金)代替案

ラオス現地代表 新井 綾香
2007年1月19日 更新

森林がなくなってきている村にとって、森林に代わる代替案(本来、村人は森から取れる竹の子やキノコ、木などを売り、自ら食したり、現金収入を得ている)はカムワン県には大きく2つある。1つは出稼ぎ、そしてもう一つが化学肥料を使用した農業(稲の場合、乾季米)だ。森を失った村人は、森から得られる収入分を出稼ぎや、化学肥料をしようし、収穫高を上げることで埋め合わせている。出稼ぎも、化学肥料も村人にとってはリスクはけっして小さくはない。出稼ぎに行けば、家族が離れ離れになり、またHIVなどに感染する可能性もある。化学肥料は成果は出るが、土壌が疲弊し、また使用量は年々増やさなければならず、費用が嵩む。しかしながら、それでも村人はこの2つの方法に「利」がある(もしくは、それ以外の選択肢がない)と思うからこそ、続けている。SRIや自然農業はこの2つの方法に代わる代替案になりえるのか、今年1年はその見極めの年となるだろう。

1月18日(木)SRI

ラオス現地代表 新井 綾香
2007年1月18日 更新

乾季米のSRIを2村2世帯で実施している。ドンドゥー村のSRIは田植えから20日で4本程度に分桔した。一方、ブンフアナカーン村のSRIは田植えから1ヶ月で18株にまで増えている。今後の生育が楽しみだ。

1月12日(金)騒音レストラン3

ラオス現地代表 新井 綾香
2007年1月12日 更新

調べたところ、どうもこのレストランはまだ村の許可を得ていないうちに勝手にレストランをオープンさせてしまったらしい。そもそも、ラオスには民家の中ではオープンエアー式の騒音を出すような店は開けないというキマリがあり、なるほど、タケク市内にある音楽バーのほとんどは防音の室内の中で営業している。うちの大家が知り合いの警察に聞いたところ、レストランのオーナーは大変なお金持ちで、開店にあたり、一部の警官にお金を渡したとのこと。問題は、そのキマリとやらが、本当にラオスの法律にあるのか、それともこれまでの慣習として人々の暗黙の了解としてある程度なのか。結局大家と相談し、村長、警察、軍、そしてオーナーとの直接交渉という4つの方面からレストランに揺さぶりをかけることにした。このラオスという国で、何かを「変える」というのは本当に骨が折れることだと改めて感じだ。でも、この騒音、絶対に解決してみせる。

1月11日(木)今年の目標

ラオス現地代表 新井 綾香
2007年1月11日 更新

今年の私の目標は、何かあっても「もーラオス人は」とか、「ラオス人だからしょうがない」とか言わないようにすることだ。日本人でも自分の意見を言わない人もいれば、しっかり意見を言う人もいるし、短気な人もいれば、気が長い人もいる。○○人だからと総称して物事を片付けてしまうのではなく、それはその人の特性として指摘するべきだと思う。音楽も、ラオス人全員が大音量が好きなわけではなく、嫌いな人もたくさんいる。騒音レストランの話を近所でしていて、私と同じ気持ちを募らせているラオス人がたくさんいることが分かった。

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