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7月4日(火)成長

ラオス現地代表 新井 綾香
2006年7月 4日 更新

スタッフミーティング。3時間ぶっ通しでミーティングをするのは、結構疲れる。
土地森林委譲終了後、ラポー村から水支援の要請が出ており、農村開発チームが先日調査に入った。JVCでは、多くの村に浅井戸の支援をしているが、いくつかの村は地下に岩盤があり、掘削するのが難しい。水を確保する様々な手段を、村人と話し合い、最終的に村が提案してきたのが‘貯水’だった。貯水は「乾季の水の確保」という意味においては‘根本的な解決にはならない’という意味で、スタッフの中でその支援に意見が別れていた。
村人との会合の中で気付いたことだが、この村ではどうも雨季(5月、6月)に起こる腹痛、下痢が問題になっているようだった。村にはパカン川(日本語にすると保険川)という川が流れており、その川は‘保険’というその名の通り、換気でも干上がることなく、村人の生命線となっている。逆に、雨季には雨が家畜の糞を川に押し流し、煮沸して飲んでも下痢が起こる時があるという。つまり、この村にとっては、‘乾季の水の確保’より、‘雨季の衛生的な水の確保’の方が問題になっているらしかった。つまり、「乾季の水の確保」という目的に対しては「貯水」よりも「井戸」の方が優れた手段であるが、「雨季の衛生的な水の確保」が目的の場合には「井戸」よりも「貯水」の方が優れた手段と言える。つまり、問題が摩り替われば、その手段も当然変わるわけであり、問題を見誤ると手段の選択を見誤る可能性があるということをスタッフ間でまず確認した。
「解決すべき問題」と「手段」がマッチしていることを確認した上で、その次はJVCがこれを支援すべきか?という議論に移るのだが、そこでブンシンが「全世帯に貯水を支援するのは多大な時間と労力を費やすことになる。それに比べ、解決される問題は村人の水へのアクセスが少しだけ容易になることと非常に小さい。衛生的な水の確保という意味ももちろんあるが、貯水したところで、下痢が100%なくなるわけではないだろう。投入と成果のバランスを考えた場合、今回の支援はどうなのか?」という彼らしからぬ発言に思わず顔がほころぶ。そうです、こういうローカルスタッフ自身の問題分析が大切なのです。単調に見える日々の活動の中でも、彼らは毎日着実に成長しています。

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