アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
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10月31日(月)いきなり

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年10月31日 更新

プノンペンに来て、まだ2日目だというのに、もう寝不足。到着したその日の晩からパワー全開モード。やっぱ、このJVCメンバー、どうしようもなく楽しい。

10月28日(金)ブタとひろちゃんと国際協力

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年10月28日 更新

カムアンから帰ってくるバスの中で、JVCラオスの畜産支援についてあれこれ考えていたら、ひろちゃんのことを思い出した。

自分は、10年以上前の、ほんのわずかな間、ある農場でブタの飼育を手伝っていた。ひろちゃんは、その農場に働きにきていた子だ。非常に頭がよい子だったが、鋭く切れ上がるその目の奥に、いつも琥珀色の悲しみを湛えていた。いつも心の内側に鋭いナイフを抱え込んでいて、しょっちゅう誰かとぶつかっては、その刃で自分を傷つけ、そして泣いていた。そして夜になると、いつもブタ小屋の前で、たいていひとりで飲んでいた。

ある日、ひろちゃんに誘われて、ブタ小屋前で飲んだ。彼女がほとんどひとりで一升瓶を空けるまで、たくさんの話をした。もう話の内容はほとんど覚えていないけど、彼女の抱える深い深い闇の中に、小さく輝く星を拾っていくような、そんな会話だった。

いよいよ自分が帰るという日。彼女はまた朝から誰かとけんかして泣いていた。気まずい雰囲気の中、食堂で向かい合って無言で朝御飯を食べていた。そして、泣きはらした顔をした彼女が、「ありがとう」と言い添えて、そっと手紙をくれた。最後にいろいろいいたいことがあったんだけど、なかなか言葉が出でこず、「こちらこそ、ありがとう」としかいえなかった。最後に、握手して、そして、彼女は席を立った。

手紙は、とても温かい言葉で埋められていた。それは、それまでの彼女の発言や行動からすれば、まるで別人が書いたような手紙だったし、正直、私自身が救われた気分になった。

そして、バスの中でつらつらとおもったのは、本来、国際協力って、こういうことなんじゃないか、ということ。必要なことは、一方的なブタの支援ではなく、お互いがブタ小屋の前で話をすることなのだ。我々は他人が深く抱えている問題を解決できるわけがない。でも、話をする中で生まれてきた温かい思い出の連鎖が、お互いに抱える孤独をやわらげ、明日への希望を、一歩踏み出す勇気を、ほんの少しだけでも、生み出すことができるかもしれない。

ちなみに、食堂で彼女の姿をみたのが最後で、それ以来、会うことはおろか、電話ですら連絡をとりあっていない。それもまた不思議な気がする。

10月27日(木)医は仁術なり

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年10月27日 更新

カムアン族の夕食会に参加。カレー食べ終わって、一息つき、ふと気が付いたら誰もいない。どうやら、ぐーぐー寝ていた模様。こんなこと初めてだし、自分でもびっくりするほど疲れがたまっていたようだ。みなさん、ごめんなさい。寝ぼけていて言い損ねましたが、カレーおいしかったよ。

やっぱおれも、はしにもぼうにもかからないこと勉強せずに、医療系を志せばよかったな、と思わされた夜。

10月26日(水)あなたとわたしとその間

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年10月26日 更新

村の境界づくりに携わっているせいか、最近、妙に国境に凝っている。
トンチャイ ウィニッチャクンの「地図がつくったタイ―国民国家誕生の歴史―」を読んだり、 テオ・アンゲロプロスの映画「こうのとりたちずさんで」を観たり。

じつは、紹介したテオ・アンゲロプロスの映画は、自分が21歳のときに、ひとりでテアトル梅田に観に行った映画。そして、映画館から出てくるときに「まいったなーこりゃ」って思わずつぶやいてしまったほど理解できない映画だった。もうそろそろ共感できる歳になったかな、とおもって、先日、DVDで再度チャレンジしてみた。しかし、またしても、どうも重要な部分が理解できてないような気がする。これは、ひょっとしたら、一生かかっても、理解できない世界かもしれない。

でも、国境はいつも自分をひきつける。あなたとわたしの間に隔てられる線。国境とは自分の外に引く線なのか、内に引く線なのか、内側と外側に隔てられる人生とはなにか、そして、国家とはなにか。

そう、国境はとても悲しい音色がするのだ。

10月25日(火)燻製マシーン

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年10月25日 更新

AAR(難民を助ける会)ラオス事務所での会合が終わったあと、AARの工房で作ったハンディ燻製装置を見学。非常によくできていて、久しぶりに、なんだかわくわくさせられる。
無為に過ごしがちなラオスの休日の過ごし方として、燻製作りなんておもしろいのではないでしょうか?購入ご希望の方は、AARまでどうぞ。

10月24日(月)限りない未来と限られた未来

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年10月24日 更新

人生の選択肢は、自分の想像力次第。
なんて、甘い考えなんだろうな。
でも、そういい切って、人生切り開いてきた人たちを、おれは知ってる。自分のカードをごまかさずに、自分がなにをなすべきかを、とことん考え抜いて、精進を重ねてきた人たち。

なにはともあれ、今日は親身になってアドバイスしてもらって、本当に感謝。

10月21日(金)今日もあれこれ

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年10月21日 更新

午前中、ジェンダーについて考える機会があって、楽しい時間を過ごす。ただ、国際協力におけるジェンダー活動とは、事業実施の際に、マージナライズされやすい対象に配慮するということに過ぎないのか、あるいは、ジェンダーそのものの関係を改善することをねらう活動を指しているのか。もし後者の定義があるのであれば、それは我々外部者に可能なのかどうか、その点が、まだいまいちピンときてない。

真央さん、せっかく事務所にきてくれたのに、疲れていてすいません。ただ、またまた斬新な視点と知的刺激を頂き、シェムリアップでのアドボカシー戦略会議に参加しようかという気分になってきました。

夜、A君より電話。「ビアラオ・ダーク」と「ビアラオ・ライト」発見!という速報。ダークビールなんていうジャンル、初めて聞いたぞ?

10月20日(木)バトンリレー

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年10月20日 更新

JVCは、相当程度、現場スタッフ個人の意思を尊重してくれる団体である。ここにきて3年半、私は実に自由にやらせてもらったし、良いか悪いかは判断が分かれるにせよ、少なくとも最近のJVCラオスの方向を形作ってきたという自負もある。

ところがわたしの任期が終われば、今後、このJVCラオスの舵取りは後任が担っていく。個人の裁量や自由度が高いこともあって、このまま同じ方向に進路を取るのか、はたまたまったく違う方向に舵を切るのか、現時点ではわからない。

任期終了が現実のものとなり、「JVCとして今後こういうことをやっていこう!」という将来の展望を描けないなかでは、活動に対するインセンティブの維持が難しく、その結果、個人的に非常に苦しい状況が続いている。JVCを去った先人達は、こういった状況をどう乗り切ったのだろう。

とにかく、後任は私の屍を踏み越えてくれるはず。自分は、後任が次に思い切り跳躍できるよう、自分の屍を高々と積み上げて、ここを去ろうとおもう。

10月18-19日 出安居、及びボートレース祭りの休日につき、お休み

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年10月18日 更新

10月17日(月)その後

今日は、旧スタッフと共に、JVCが97年から2004年6月まで実施していたビエンチャン県農村開発プロジェクトの旧活動対象村を訪問した。かつて実施した支援が、現在どうなっているのかを見ることは、初恋の人に10年ぶりに再会するぐらいの勇気と覚悟が必要だった。

結論から言えば、活動や村にもよるのだが、JVCが離れたあとも、村人は、概ねプロジェクトの成果を維持しているという印象が強い。支援した米銀行や簡易水道などは、きちんと維持管理されているだけでなく、より使いやすいように、自らの力で改善し、また拡張させている様子がみられた。共同農園自体はうまくいってない例がみられたが、そこでの学びを自らの畑で応用している村人がいた。

さらに新しい問題も散見された。ナムソン川の支流にある村では、ナムグムダム貯水湖への分水によって影響を受けているにもかかわらず、まだほとんど補償を受けていない。また、今年の4月ごろに、村の森が、村に相談もなく、沈香の植林企業によって100ha近く伐採されており、村人の怒りと嘆きの声を聞くことができた。

なにはともあれ、今日の訪問は、とかく悲観的な将来を描きたがる農村開発担当スタッフに対して、「我々は意味のある支援ができるのだ」という確信と勇気を与えてくれた。自分の仕事に対する、なによりの励ましとなった。

そして、長年連れ添ったJVCと別れた後も、支援を活用して、たくましく生活している村人の話を聞きながら、JVCが、このプロジェクトを終了して本当に良かったと、しみじみおもった。

10月14日(金)現場でのディスカッションの意義

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年10月14日 更新

今日は、川合さんやグレン君、そしてスタッフ総出で村に行き、井戸や果樹苗支援、非木材森林産物の自家植栽などの活動状況を見学した。

わたしとしては、井戸のプラットフォームが気になっていた。井戸の周りをコンクリートで固めてプラットフォームをつくり、さらに周囲に柵をめぐらせることで、家畜の進入を防ぎ、汚水を適切に処理できる。これがないと、井戸に汚水が入り込む可能性が高くなる。3月に行われた前回の会議で、このプラットフォームをきちんとつくろうという合意をした。ところが、今年支援した井戸には、プラットフォームを、わずかしか作っていない。その理由をこの目でみて確認したかったのだ。

実際、すでにプラットフォームをつくった井戸に行ってみたら、その半分がすでに壊れていた。井戸を掘った後は、水や隙間のせいで、井戸周囲の地盤がかなり緩んでしまうため、コンクリートで固めても、地盤沈下によってプラットフォームが割れてしまう。だから、今年は設置できなかったということは一目瞭然であった。

ただ、設置したプラットフォームのうち、半分は壊れていない。この違いや、今後の対策について、村人も交えて、あれやこれや話し合ってみた。

やっぱり具体的に見ないと、具体的な解決方法を話し合えないですね。事務所でぐだぐだやっている場合ではない。

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