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ラオスMonthly report(2011年5月)

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人 森林担当 グレン・ハント
2011年7月29日 更新

乾季SRI/雨季実践者情報収集と堆肥液肥研修

雨季の到来を受けて、各村を廻って本年のSRI実践者の情報を収集。昨年の雨季の8村10名に対して、とにかく多くの人たちに触れてもらおうと3,4月にスタディーツアー、経験交流を多く行った成果か、昨年を大きく上回る参加者となる見込み。これに合わせて11村で堆肥液肥研修も実施した。

実施を通して堆肥作りを学ぶ研修参加者実施を通して堆肥作りを学ぶ研修参加者

米銀行/経験交流実施

6月からの米倉開きを前に、19日にサワナケートの県農林局事務所会議室に既存5村、新規3村、そしてオブザーバー参加の1村の計9村の米銀行委員会委員を招き、経験交流を行った。既存村の委員はそれぞれ自分たちの村の実績、困難だった点、大切だと感じた点などについて発表を行った。実績にはバラつきがあり、既存村同士が学びあい、刺激しあうとともに、新規村が既存村の経験から学ぶことが目的とされた。参加者からは、特に業務を一部の人に押し付けず、みなで助け合うことの重要性が強調された。

1村オブザーバー参加の村は、関心はあるものの踏み切れない、という村だが、この経験交流会議に参加して他の村の事例を聞き、自分たちにもできるかもしれない、と前向きになったようだった。

発表の準備をする参加者発表の準備をする参加者

養魚/経験交流

昨年養魚活動に参加した42家族を対象に、経験交流を実施。特に成果が出ていると見られるいくつかの農家の中から、地理的条件なども加味してP村で実施することとなった。42家族のうちどうしても都合のつかなかった2名を除く40名が参加と、関心の高さが伺われた。ホスト役となった農家の説明は非常に良かったとのことで、彼自身にもさらなる励みになったと思われる。

また、【1】食べたし、売ったグループ、【2】食べたが、売るまで至らなかったグループ、【3】食べることも売ることもできなかったグループの3つのグループに分け、餌やりや池の水作りの方法、注意点などについて話し合い、発表した。これには、第1グループから学んで欲しいという意図があったが、同時に3つのグループに分けることで、様々な意見が網羅されることとなった。第1グループが「大きくなれば、それだけ価格が高くなるということを忘れてはいけない」と鼓舞すれば、第3グループからは「また挑戦したい」という声が挙がった。

経験交流の様子経験交流の様子

養魚/中級者研修

同じく昨年基礎研修を実施した村人の中から、17名の村人を選抜して中級者研修を2日間に渡って実施。初日はサワナケートの街の郊外にある県の水産センターを訪れ、座学とセンター内見学、質疑応答で養殖技術を学んだ。養殖池周辺での家畜飼育も村人の関心を惹いていた。2日目はやはりサワナケート郊外の村で大規模に魚の養殖を営む村人を訪れ、病気になったときの対処などの技術に加え、投入と収益をどう考えるか、といったトピックについても話し合った。受け入れ側の村人は、自分の成功体験に基づいて力強く参加者を鼓舞し、参加者はそれぞれに挑戦してみたいことを胸に村に戻ったようである。

大規模に養殖を営む村人から話を聞く参加者たち大規模に養殖を営む村人から話を聞く参加者たち

複合農業スタディーツアー

5月下旬に、JVCスタッフ、村人、政府行政官総勢18名で、タイ東北部を訪れる複合農業スタディーツアーを実施した。これは一昨年アジア学院に留学していたフンパンのネットワークを活かしたもので、有名な農民指導者が率いる農民同盟の訪問、活動見学と、2カ所の複合農業の研修施設での泊り込みでの研修と活動見学、という内容のものだった。学んだ、あるいは見学した技術は家畜飼育からキノコ栽培、自転車による人力揚水ポンプと多岐に渡り、参加者はラオスに帰国後気に入ったものを実践に移している。また、タイの講師陣は農薬や化学肥料の大量使用や森林減少を経験しているため、農業技術だけでなく、自然と調和した農業のあり方、在来の米や野菜の品種の保存などについても熱っぽく説いてくれた。

6月にそれぞれの村で発表会を行い、特に村人の関心の高かった技術については、今後他の村人も参加できるよう研修を行い、導入していく。

訪問した畑で記念撮影訪問した畑で記念撮影

H村PLUPフォローアップ

4月にセンチャンが進めたGPSを使用した地図作成作業に続いて、5月初頭に、森林チームはH村に再度入り、新しく作成された地図について村人とともにフォローアップ活動を行い、実際に地図が土地と森林地帯の区分に寄せる村人の希望に沿うものであることを確認した。村人がこれらを確認した後、我々は活動の中央レベルでのパートナーにあたる農林省農林普及局を訪問し、彼らから地図の承認を取った。

B村での魚保護エリア

今月、ペッタワンとホンケオはA郡のB村に行った。B村では、あるローカルNGOが魚保護エリアの設置を計画しており、JVCではこの活動を支えることを決定している。B村はこのローカルNGOの活動対象村であり、このローカルNGOは、自然資源管理システムを学習することにたいへん関心を示しているため、B村での魚保護エリアの設置が行われた後、周辺の村への波及が期待できる。昨年の11月には、彼らはすでに魚保護エリアが設置されていたJVCの活動対象村であるK村を訪問した。またJVCも、ローカルNGOが彼らの活動対象村で設置を予定している魚保護エリアの成功を手助けしたいと考えている。魚保護エリアの設置という活動を手助けする中で、この組織の自然資源管理に関する能力強化も支援している。我々は、このローカルNGOと共に彼らの活動対象村に入り、魚保護エリア設立の持続性を判断するために村の中の状況を査定した他、村人との最初の会議を開催し、自然資源の保護の必要性と、その生計における重要性を村人に伝えた。

魚保護エリア予定地の現状を確認魚保護エリア予定地の現状を確認

南部ネットワーク

南部ネットワークの今後の活動について議論するため、今月の初頭にこのネットワークの主要メンバーが集められ会議が開かれた。南ラオスネットワークの幹事として、ペッタワンがこの会議に参加した。この場では、今後可能な活動として、移動耕作(焼畑農業)に関する会議を行うことも議題のひとつとなった。目的は、一般的に誤解されている移動耕作の持続可能性について我々の理解を深めることである。また将来的に、ネットワークに参加しているNGOの活動に参加しているそれぞれのボランティアどうしが、訪問を通じて経験交流を行うことになった。

K村でのPLUP

月末には、A郡北部のK村でPLUPを実施した。我々は、再び講師をビエンチャンの農林省農林普及局から招いた。講師は、JVCスタッフと共に、カウンターパートである郡の行政官に地図製作とGPS端末の使用方法を教えた。一部の村とは異なり、K村は比較的周辺の村と境界線の問題を抱えておらず、これまでJVCが進めてきた他の村でのPLUPと比べると、この村でPLUP全体のプロセスを進めるのはかなり容易であった。

村内の森林地帯を実際に歩いて村境を確認する住民村内の森林地帯を実際に歩いて村境を確認する住民

グレンのビエンチャン出張

UNDP主催の投資の質を上げるための会議が18~19日の日程でビエンチャンであり、JVCもこの会議の参加者として招待された。なぜなら、我々は他のNGOと連携して、この会議で発表された商業植林投資に関する政策声明を作成してきたからである。

ペッタワンのメコン・アース・ライト・スクールへの入学許可

今月、JVCはペッタワンのメコン・アース・ライト・スクールへの奨学金付き入学許可を受け取った。ペッタワンは、森林チームリーダーを務めている。彼女は、マクロ経済レベルの援助問題と調査研究・アドボカシー技術をこの学校で学ぶこととなる。この足掛け7ヶ月に及ぶプログラムは6月から始まる。

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