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ラオスMonthly report (2011年2月)

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人 森林担当 グレン・ハント
2011年6月16日 更新

 

乾季SRI/フォローアップ

乾季作実施の3村5家族でフォローアップを実施。生育状況はどの田も引き続き順調。田植え直後の頼りない姿と比べ、分桔も始まり進み美しい田になってきた。

見事に真っ直ぐと植えられたSRI田見事に真っ直ぐと植えられたSRI田

米銀行/規則見直し終了、新規村候準備進む

1月より米の回収、帳簿との照らし合わせ、規則の確認と必要に応じての見直しを行ってきたが、2月に残る1村にて規則の確認と見直しが終了。それぞれの村で実際に起きた問題や事実に応じて、返せない家族がいた場合の対処をどうするか、貸し出しの上限量を定めるべきか、定めるなら何キロか、お米の代わりにお金で返却してもよいのか、1年実施してみて米銀行委員が報酬としての米を受け取るべきだと思うか、思うなら何キロか、他の村からの貸し出し要望があった場合はどうするか、といった点について話し合い、その上で規則として明文化した。

多くの村人が協力し合っての米倉作り多くの村人が協力し合っての米倉作り

本年度実施の3村については、最後に決定した1村(他の団体で米銀行を実施してる村、詳しくは1月のレポート参照)で、高すぎる利子の引き下げ、少なすぎる委員の増員などを、村人の同意を得て実施し、本年の貸し出しに向けて体制を整えた。また、各村で米倉の建設が進んだ。

 

家畜飼育/ワクチンモデル農家

1月のピン郡に続き、2月にアサポン郡でもワクチンモデル農家となる農家を募集し、3村で計16家族農家にワクチン投与を実施。前回同様ワクチンの効果が分かり安いように、容易に死んでしまうことの多い豚、鶏、アヒルを中心に投与した。特に鶏・アヒルの家禽類は計約250羽に投与しており、これまでアヒル・鶏へのワクチン投与の経験のない村人ばかりだが、関心がないわけではないこともわかった。

ワクチンのため豚をつかまえる村人ワクチンのため豚をつかまえる村人

ヤギ銀行/スタディーツアー

3村12家族が参加して、同じサワナケート県内のターパントン郡に計2泊3日でスタディーツアーに赴いた。到着日はゲストハウスで会議を行い、どのようなことが聞きたいかを確認、それに沿って質問者を決めたりと、準備に費やした。2日目に2村で4家族を訪問、それぞれのヤギ飼育者にヤギ飼育の秘訣を聞いた。ヤギ小屋から放つタイミングから、寄生虫対策や、口蹄疫といった病気対策、あるいは他の家の栽培物を食べてしまうという食害の問題まで、幅広い質問が出た。

ヤギ小屋を見学する参加者ヤギ小屋を見学する参加者

訪問先はそれぞれにヤギ飼育に成功しているが、大規模集約的にヤギ飼育に専念しているわけではなく、あくまで粗放的飼育の範疇で飼育しており、怪我に果物の果汁を用いた治療法を勧めるなど、対象村の村人にも参考になっただろう。スタディーツアー後、全ての家族がヤギ小屋の建設に着手した。

H村PLUP

土地の境界線について説明を受ける村人たち土地の境界線について説明を受ける村人たち

2月第1週、森林チームはH村でPLUP(参加型土地 利用計画)を完了させた。また、最終日には、村人の基本的な森林管理計画作りを支援した。同村は以前ベトナムのゴム植林会社に埋葬林を伐採されてしまったことがあるため、今回のPLUP実施に際して、村人が祖先を埋葬するこの森に関する厳しい規則を確立する支援もした。このようなコミュニティー主体の森林管理システムを登録することによって、村人の祖先たちの安らかな眠りが保障されるよう支援している。

カレンダーを使用した法律研修

カレンダー法律研修が行われた研修会場の様子カレンダー法律研修が行われた研修会場の様子

1月から開始したカレンダーを使用した法律研修を継続し、今月はピン郡の5村で実施した。とりわけ、前週にPLUPを行ったばかりのH村では60名以上の村人が参加し、様々な法律や権利についての我々の研修に耳を傾けた。この村は少数民族の村だが、村の長老格の男性たちからの質問には、夫婦での共同での土地所有についてのものがあった。この村では、伝統的には土地所有は男性のものだった。ラオスの法律は男女平等を謳っているとはいえ、とりわけ少数民族の村ではこれは極めて新しい概念である。研修の中で、グレンはオーストラリアの例を出して、夫婦で一つの土地を共同所有は普通なことであると説明した。村の年配男性の中にはこのような新しい考え方に慣れるのに時間がかかるかも知れないが、村の女性たちはみなこの考え方を素晴らしいものととらえたようだった。 また、このカレンダーを使用した研修に加えて、N村の学校 で森林の大切さや村の暮らしにとっての自然資源保護の大切 さについて話す活動も行った。

自然保護について学習する子供たち自然保護について学習する子供たち

ペダワンがビエンチャンの土地会議出席

森林チームのラオス人チームリーダーであるペダワンが、ビエンチャンで土地森林に関する会議に出席した。1つは土地森林問題に取り組む他のNGOのラオス人スタッフとの会議で、もう一つは森林局主催の閣僚級会議で、新しいPLUPシステムの導入から表出した様々な事柄についての我々の経験を共有した。これはNGOとしてそれらを中央政府に提起したいという我々の意志と合致するものだった。中央政府は地方での土地譲渡の急速な増加が村人の生計に与える負の影響を非常に懸念しており、森林局は植林事業が過剰な面積で行われている例として、我々がH村でのPLUPから得た地図を使用した。過剰な土地譲渡がもたらす問題についての中央政府の理解を促進することは、森林プロジェクトの目的の一つであり、このようなかたちで我々のPLUP活動が中央政府に取り入れられたことは喜ばしいことだ。

乾燥双葉柿林での林産物調査

アサポン郡の森林の多くの種類は、日本で"森林"と言って思い浮かべるものとは非常に様相を異にしている。アサポン郡の森林地帯は乾燥していて、土は砂地である。木はまばらで一般に大きさも小さい。これらは乾燥双葉柿林と呼ばれる。一瞥すると、そのような森林は重要でないように思えるかもしれないが、アサポン郡のこれらの森は実は独特の生物多様性を持っており、それに加えて村人が生計を立てるのに使う多くの重要な非木材林産物を提供している。今後数ヶ月に渡り、ラオス国立大学の森林学部の研究者の協力を得て、アサポン郡の乾燥双葉柿林にある非木材林産物について、そして村人の生計におけるそれらの非木材林産物の重要さについての調査を行う。ラオス国立大学の研究者たちは、今後も続くであろう一連の調査の最初とのなるフィールド調査を今月実施した。

自然資源についての情報を村人と共有する自然資源についての情報を村人と共有する
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