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ラオスMonthly report(2010年11月)

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人 森林担当 グレン・ハント
2011年2月23日 更新

乾季SRI用堆肥液肥研修

昨年に引き続き、ピン郡農林事務所の要請を受け、すでに灌漑設備のある村でSRI研修を実施することとなり、まず堆肥と液肥作りの研修を行った。昨年の研修に参加して実践した村人も続けて参加、本年も実施予定だという。今年はアサポン郡でも灌漑設備のある1村で研修を実施することとなり、やはり堆肥液肥研修を行った。その後のフォローアップでは、大量に作った堆肥を誇らしげに見せてくれる参加者もいた。これらの参加者の中から、SRI実践者が出ることを期待したい。

炭化した米の籾殻を家畜糞と混ぜる参加者炭化した米の籾殻を家畜糞と混ぜる参加者

家畜ワクチン研修

これまでワクチン研修の活動を行ってきたアサポン郡の3村に加え、新たにピン郡でも3村でワクチン研修を実施。JVC撤退後も村人自身で接種を継続していけるよう、既存の草根の獣医だけでなく、関心のある層を対象とし、草の根獣医の人数自体の拡大を図った。参加者は郡政府の判の押された修了証を手にすることとなった。計18名が参加し、新規参加者13名、既存の草の根獣医5名といううちわけだった。既存の草の根獣医の中には、15年前に研修を受けて草の根獣医になって、それきりという人もおり、彼らにとってもよい機会になったと思われる。

座学ののち、参加者全員で村を廻って、実地訓練を行った。実地訓練では、最初は針を深く刺しすぎるなどの問題があったようだが、数をこなしていく中で改善されていった。各村に一通りの器具の入った道具箱を支援したが、ワクチン接種に際してはこれまでどおり1本ごとに村人が料金を払い基金を確保するシステムを構築し、今後の器具の交換などにかかる費用はこの基金から捻出されることとなる。

鶏にワクチンを投与する研修参加者鶏にワクチンを投与する研修参加者

米銀行既存村米返却準備、新規村候補調査

12月に予定される米の返却に備え、この活動の継続の大切さとそのための米返却の大切さについて村人と共有する会議を各村で行うべく、各村の米銀行委員会と話し合いを持った。話し合いでは、今は米銀行活動の初期なので、JVCと二人三脚で取り組んでいるが、いずれJVCは去るものであり、その後は村人だけで運営していかなくてはいけないこと、運営に成功すれば、利子は普通の米貸し業者から借りる場合のように、村外に流出するのではなく、村の共通の財産になること、などを再確認した。また、是非成功例となって、来年5月に行われる予定の新規村との経験交流で自分たちの体験について話してほしい、という旨も伝えた。このJVCと委員会との話し合いの後、JVCではなく委員会主導で村全体会議が行われるという流れだが、11月中では1村で全体会議まで行うに至った。この村の委員会は持続性の重要さについて見事に話してくれた。他の4村は12月に村全体会議ののち返却となる。また、来年に向けて新規村の調査にも着手した。

関心を反映してか、多くの村人が参加した新規村候補との話し合い関心を反映してか、多くの村人が参加した新規村候補との話し合い

乾季家庭菜園用堆肥液肥研修

液肥の作り方を説明する講師役の村人液肥の作り方を説明する講師役の村人

ラオスでは雨季には山で多くの食べ物が手に入ることもあり、家庭菜園は雨季のほうが盛ん。今乾季はアサポン郡で3村、ピン郡で4村でHG参加者を募った。参加者には本人一部負担で野菜種が配布された。これに合わせて家庭菜園用の堆肥液肥研修が開始され、ある村では以前JVCの堆肥研修に参加して実践し、うまく行ったという女性が、講師役を務めるというケースもあった。

カムアンプロジェクトフォローアップ

2008年まで実施のカムアン県でのプロジェクトのフォローアップを実施。現行のプロジェクトを成功に導く上で、旧プロジェクトのその後を知ることは大変重要である。今回訪問の米銀行を行っている3村はすべて活動が継続されており、村によってバラつきがあるが、3村とも米の量は増えていた。SRIについても、やはり村によってバラつきがあるものの拡大しており、多い村では活動開始時の11家族から75家族まで拡大していた。その他果樹栽培についても、貧困層向けに支援したバナナ栽培が引き続き順調に継続されていた。それぞれの要因を分析し、今後の活動に役立てたい。

ブルー族若者グループによる人形劇とドラマの映像化

ドラマの練習風景ドラマの練習風景

今月、森林チームは、ブルー族若者グループによる人形劇とドラマをVCDとして資料化することに多くの労力を割いた。我々は人形劇とドラマを演ずる練習をするだけではなく、VCD向けの衣装、装飾、小道具も準備した。最終的に、様々な準備を完了させた後、サワナケートテレビ局に出向き、映像収録を行った。記録にはほぼ1日中かかったが、我々のチームは二種類の劇を演ずるにあたりじゅうぶんな経験を積んでいたため、度重なる撮り直しをする事態には陥らなかった。全体の劇はブルー語でフィルムに収められたため、ブルー族出身のJVCスタッフであるホンケオは、テレビ局のプロデューサーと共同で、ビデオ映像にラオス語字幕を加えるという難しい作業を行う。しかし、ホンケオもテレビ局側も他の仕事に多忙であるため、この作業には相当の時間がかかることになるだろう。我々は、ここ数ヶ月のうちにこの作業が終了することを望んでいる。この作業が終了すれば、VCDは焼き増しされる準備が整う。

フィールド調査

今月、すべての森林チームのメンバーは、土地・森林問題の調査のためのデータ収集に多くの労力を割いた。コンサルタントの協力を得て、我々は情報収集のために活動対象村のうちの3村に行ってきた。情報収集の後、我々はその結果を書き出し、発見したことの中に残る溝を埋める際に力添えをしてくれる役割である調査コンサルタントに報告をした。

調査は夜間にも行われた調査は夜間にも行われた

カレンダー作成方針会議への出席

JVCも参加するNGOのネットワークである「土地問題作業部会」は、村人がさらに土地と森林に関する登録について学習することができるように、今年村人に配布するカレンダーを刷新する。森林チーム内で話し合った後、レノルが会議に出席するためにヴィエンチャンに入り、友好関係にある他のNGOと今年のカレンダーに入れるべき条項に関する意見を交わした。

新しいカレンダーとレノル新しいカレンダーとレノル

ケンメオ村での魚保護地区フォローアップ

サワナケートにあるローカルNGOがJVCの展開する自然資源管理の活動、その中でも特に魚保護地区に興味を示した。JVCの支援を受けてケンメオ村が設置した魚保護地区に行き、活動を見たいという要望が彼らから上がったため、我々は月末に彼らを伴いケンメオ村を訪れ、魚保護地区の設置を通じて得た多くの学びを彼らと共有した。

グレンのヴィエンチャン出張

グレンは、ヴィエンチャンで行われた様々な会議と会計トレーニングに出席するため、月末にヴィエンチャンに行った。会計トレーニングには、JVCの会計担当スタッフも同行した。特に重要なこととしては、ラオスの土地・森林問題に関わっているNGOが議論する場である「土地問題作業部会」の月例会議への出席がある。「土地問題作業部会」では、ラオス国内での住民移転問題について議論が展開した。また、ラオスで活動する国際NGOのネットワークである「INGO network」の年次会議にも出席した。同様に、森林破壊・劣化に由来する二酸化炭素の排出量削減を扱う国連のプログラム「REDD」に関する会議にも参加した。

カムアン・プロジェクトのフォローアップ

森林チーム・リーダーのペッタワンは、以前行われていた我々の活動をフォローアップする目的で、今月初頭にかつての活動地であったカムアンに行った。我々はすべての村まで足を延ばすことはできなかったが、フォローアップの結果は芳しかった。マハサイ郡とニョマラット郡の活動村のうちの大部分は、多国籍企業が植林を行っている地域にあり、この地域は拡大の一途をたどっている。しかし、我々が訪問した村には、自然林をプランテーションに受け渡すことに同意した村はない。その理由として、「私たちは自分たちの土地を次世代に残しておきたい」と村人たちは言った。次に、かつてラタンの苗を支援した2つの村を訪問した。どちらの村でも、ラタン苗により、小規模ではあるが村人たちは収入を得ることができるようになり、また食料を得ることができるようになった。さらに、我々は、ナム・トゥム2電力発電ダムの建設にともなって移転した、ある村を訪問した。村人たちによると、彼らの生計はいまだに安定しないとのことだった。移転先の農地は土壌の質が悪く、また貯水池での漁業はさらに厳しい状況にあるとのことだった。セー・バン・ファイ川の上流域に位置する初期からの活動村では、村人が、昨年の異常な洪水について話してくれた。村人は昨年稼動を始めたナム・トゥム2電力発電ダムを非難したが、ダムの責任者は自然災害だと彼らに説明した、ということだった。


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