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ラオスMonthly Report (2010年3月)

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人 森林担当 グレン・ハント
2010年4月30日 更新

13村で水支援

2月に行った新規10村での参加型農村調査の結果に基づいて、深井戸の掘削を実施。いきなり掘削に至るのではなく、まず参加型調査の際に行った「問題の木」(※)の書かれた模造紙を持参し、再度どうしたら水問題が解決できるか、男女に分かれて話し合いを行った。この過程で、水不足の原因には、井戸不足もあるが、井戸があっても故障した際に修理がなされていないことも大きいことを再認識し、将来の故障に備えた井戸修理委員会と基金を設立し、規則の決定とお金の徴収開始を確認してから掘削という手順を踏んだ。また、昨年から活動している5村でも、季節的に去年掘れなかった(乾季の終盤である3月4月が、地下水の水位が最も低いことから、掘削に最適)村で、同様の手順を踏んで掘削を行った。計13村13基が3月中に掘削された。

完成したばかりの井戸を試すスタッフと行政官完成したばかりの井戸を試すスタッフと行政官

※問題の木
参加型調査で使われる手法。村の主な問題を挙げてもらい、木の中心(幹)に据える。そして、その上下に、それらが起きている原因(根っこ)、その問題から派生する結果(枝葉)を、みなで話し合いながら書き込んでいく。特に原因については、さらにその原因の原因というふうにたどっていき、その問題に関連する要因の相関図を木の形にして作る。この相関図を元に、問題の背景分析を行ない、その解決のための活動を話し合っていく。1月21日の現地便りもご覧ください。


米銀行続報

以前より準備を進めていた村に加え、今年から対象村となった10村の中からも、米銀行を希望する村があり、計5村で準備が進んだ。新規の村では、委員会の設置と規則についての話し合いを行った。他にも米銀行に関心のある村はあるが、時間の兼ね合いもあり、過去に米銀行の経験のない村で、結束の強そうな村を選んでいる。以前米銀行失敗の経験のある村については、次のサイクルのときに徹底的に過去の失敗について議論し、原因を洗い出し、再度挑戦するかどうか決めることになるだろう。規則は3月中に案が決定しており、今後米倉建設へと進むことになった。米倉建設と並行して、4月には13年に渡って米銀行を成功裏に運営しているある村の米銀行委員を招き、成功の秘訣を話し合う村人交流を行う予定である。

なお、以前から準備を進めている1村については、計画通り今月中に村人が米倉の屋根以外を建設したので、4月以降JVCがトタン屋根と釘の類を支援し、完成させる。他の村も積極的に取り組んでいるので、やはり4月中から5月初旬の米倉完成に持ち込めそうである。米の貸し出し開始時期は、村によってまちまちだが、概ね6月初旬くらいには開始となりそうである。

建設の始まった米倉建設の始まった米倉

養魚研修始動

昨年7月にJICAプロジェクトに同行させていただき、実践者交流を行った養魚の活動だが、新たな養殖サイクルの始まりを前に、いよいよJVCの活動として始動した。アサポン郡の6村にて、ため池の所有者と話し合いを持ち、その中でもモデル農家として参加する村人を選定。各村1名から7名のモデル農家が選ばれた(1名の村は、村唯一のため池保有者)。今後行われる研修には、関心のある人々は誰でも参加できるが、特にこのモデル農家とは緊密に協働し、今後の普及活動の担い手となることを目指す。

ある村のモデル農家ある村のモデル農家

カレンダーを使った法律研修

12月から始まったカレンダーを使った法律研修は3月にピン郡4村で実施して終了となった。全部で8村にて合計9回の研修を実施したことになり、JVCから村に配布したカレンダーの数は725部に上った。法律を担当しているラオス人スタッフのレノルや少数民族のスタッフでラオス語からブルー語に通訳するホンケオの2名を中心に、このカレンダー研修をかなり効果的に行うことが出来た。土地法や森林法、自然資源管理を分かりやすくイラストを使って紹介しているカレンダーだが、単に配布するだけではラオス語が読めない村人も多いことからあまり効果的と言えず、さらに少数民族の言葉に直して、分かりやすく上記スタッフから紹介し、村人ととの会話を通して理解を深めていく方法を取った。特にピン郡にて活動している村は全ての村が例外なく植林事業による影響を受けており、村人からも多くの質問が出た。この法律に関する研修では、今後村に森林ボランティアを設置して行っていく予定である。

林産物調査

参加型調査で話し合った際に、多くの村で林産物など自然資源が減少していることが問題として上がっていた。このため、3月に新しく活動に加わった村のうちの3村にて、林産物について調査し、状況を把握し、それに基づいて南部にて活動を行っているNGOを訪問し、林産物の植栽や管理に関する活動の情報収集を行った。4月に林産物について関心を持っている、およそ10村位の村人を連れて、一緒に南部の林産物の活動を見に行き、今後どのような活動を行っていくか検討する。

新しい魚保護エリアの設置調査

K村の魚保護エリアの設置を聞いて、他の村でも関心が広がっている。その内のアサポン郡の2村KD村とPN村から魚保護エリア設置の要望が出ており、調査を行った。KD村はK村の隣にあり、私たちが村人と一緒に設置した、公式に認定された規則の書かれた掲示板を以前から見てきている。自然資源を守っていくため、同じような保護エリアを作りたいと言っており、村人が検討している保護したい場所を実際に見に行った。また、過去にどのような漁業に関する管理を行っているか、情報収集した。

「魚保護エリアをうちの村でも作りたい!」という声を受けて調査を実施「魚保護エリアをうちの村でも作りたい!」という声を受けて調査を実施

バンコクのコミュニティフォレストリーに関する地域会議

3月末にラオス人スタッフがバンコクで開催されたコミュニティフォレストリーに関する地域会議に参加し、ラオスの事例について報告を行った。この会議はGACF(Global Associations of Community Forestry)という団体とタイの森林保全団体のRECOFTCが共催したもので、JVCの参加は2006年のネパール会議から2度目となる。ラオスからは2団体しか参加しておらず、ラオスの村人の森の現状を伝える貴重な機会となった。アジアで起きているコミュニティフォレストリーを巡る様々な問題について、意見交換を行った。

アジアにおける村人の森の問題について、皆で情報交換を行なった。(右から2人目が森林担当のペッダワン)アジアにおける村人の森の問題について、皆で情報交換を行なった。(右から2人目が森林担当のペッダワン)

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