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利用林の調査(2007年12月)

ラオス森林プロジェクト担当 尾崎由嘉
2007年12月 1日 更新
薬草を森から採って帰ってきた女性薬草を森から採って帰ってきた女性

ラオスの12月は、昼間は太陽の日がさんさんと差していますが、朝晩は冷え込んでマフラーや毛糸の帽子が活躍する寒さになっています。稲刈りの忙しさも収まり、村のあちこちでは、大木や竹など森の産物を利用した家の建築がこの時期に始まります。

乾季になって村のあちこちで村の森の材を使った家の建設が進む乾季になって村のあちこちで村の森の材を使った家の建設が進む

減少している森の材

家の建築材を必要とする各家庭は、村の代表者に相談して村の中で話し合い、合意を得てから材を切り出すことが各村で大抵行われています。しかしながら、家の建築用の大木は、あちこちの村で激減しており、各家庭のリクエスト通りには材が出せなかったり、リクエスト通りに切り出したら、5年後、10年後に使う分が無くなってしまう、という懸念が見られています。子供達の世代にも使える材を残していくには、どうしたらいいか、P村の森林ボランティアや村長は、頭を抱えていました。

隣村も森を利用し始めて、、、

建築用の材が激減しているというP村では、10月にJVC主催の森林管理研修を受けた森林ボランティアと村長が中心になって、村の利用林内調査を3日間かけて行いました。P村では、建材用の大木は、村の住居地周辺の「利用林」と定めた森から切り出せることになっています。しかし、近年、隣村との合併があり、隣村の人達も同じ利用林の材を使うようになりました。このため、材の切り出しにはますます慎重になる必要があることが村内でも話し合われていました。

森林ボランティアや村長は、「需要が増えているものの、切り出せる大木はもう少ない」「この村ではもう自分達で使う分の森がやっとあるだけで、田畑を拡大する土地も限られているから、植林用の土地が欲しいと言って来た企業にはお断りしたよ」

森の中の幸さがし

大木が減っているということは認識しているけれど、実際に毎年、どのくらい材を出していいものか? まず、どの樹をどのように使っていて、利用林内に残っているのかどの位かを把握する作業を行いました。

利用林に残る樹木を調べ、数値を確認し合う村人利用林に残る樹木を調べ、数値を確認し合う村人

家の建築用に使う「マイドュー(ビルマカリン)」、「マイデン(マメ科の樹)」、フェンス用に使う「マイティゥー」、「マイプアイ(サルスベリ)」など樹木の名称を書き出し、利用林内のどの辺りにどれ位残っているか、実際に森へ行き樹木を数える作業を実施。森から戻ってきて、村人同士が輪になって調査したエリアの地図を描き、数えた樹種をリスト化していく作業を行いました。

食用の生物は何が採れているか話し合う村人たち食用の生物は何が採れているか話し合う村人たち

また、採集するキノコやタケノコなどの非林産物についても、減少状況や産出する場所などをリスト化し、確認し合う機会も持ちました。非林産物では数十点にのぼり、野生動物も数種類に渡るカエルやネズミの名前が挙がりました。

P村の森林区分地図(土地森林委譲ハンドブックの一部)P村の森林区分地図(土地森林委譲ハンドブックの一部)

この後、P村では村長とボランティアが中心となって、合併した村の人達と共に利用林を使っていき、急激な大木の減少を避けるために、伐採時のルールづくりを行っています。


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