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子どもたちに薬を届ける。

中東 パレスチナ最新情報 中東担当 佐藤 真紀 佐藤 真紀 佐藤 真紀
2003年10月21日 更新

アンマンを出発する直前に何とか手に入れた白血病の薬、ATRA。早速マンスール病院に届けに行った。

3人の子どもたちがこの薬を必要としていた。一人は8歳の女の子でサラさん。しかし9月6日に入院したものの16日には亡くなってしまった。家族がヨルダンで買ったとみられる薬が残った。それはもう一人の患者セイヤ君4歳に寄付された。しかしこの薬も残り少なくなっていた。
マンスール病院のDr.マーゼンは「あと4日で薬が切れるところだった。ほんとにいいタイミングだ」と喜んでくれた。

ちょうど病院に来ていたセイヤ君だが、15分前に帰ってしまい会えなかった。「3日後には薬が手に入るといっておいた」とのこと。私たちは一日でも早くそのことを知らせようと、セイヤ君の家を夕方訪問することにした。

あとの一人はアンファールさん、11歳の女の子。手遅れと判断して元の病院に戻したので、もう亡くなっているかもしれないとのことだった。私たちは早速アンファールさんのいる病院に行くことにした。まだ可能性があるのなら、私たちが持ってきた薬を使ってもらおうというわけだ。

もとはサダム小児病院という名前だった病院は、中央子ども病院という名前に変わっている。サダム政権の頃は病院の取材は自由だったのに、最近は警備が厳しく「写真はだめだ。取材するなら保健省で許可を取ってくれ」という。サダム政権下での取材の難しさを上回るとは。しかし本来、いろんな人が病院に入ってくるほうがおかしいのだから、いいほうに向かっているのだろう。

戦争直後は、病院の入り口まで、まるで野戦病院のようにベッドが並んでいた。たくさんの子どもが下痢や感染症を訴えて点滴などを受けていた。今は落ち着いている。

病室に案内してもらうと、アンファールさんがぐったりとベッドに横たわっていた。バビロンから来ていた家族は、家を売ってヨルダンから薬を買ったという。残りがわずかだというので、マンスール病院にわれわれが持ち込んだ薬が若干あることを伝えた。
ベッドのアンファールさんは私たちを見て少し微笑んでくれた。

後日マンスール病院に行った。アンファールさんの家族が薬を取りに来たそうだ。その後、アンファールさんは状態が良くなり退院したという。このまま直ってくれればいいなと思う。
彼女の回復を祈る。

ちょっと微笑んだアンファールさんちょっと微笑んだアンファールさん

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