アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

ムスタファ君、バグダッドに帰る!

中東 パレスチナ最新情報 中東担当 佐藤 真紀 佐藤 真紀 佐藤 真紀
2003年10月14日 更新

朝方、ルウェイシェッドのホテルで仮眠を取る。3時30分、車がやってきた。吉野がイラクに届ける白血病の薬を持ってきた。
ムスタファ君は車の中。長ズボンをはくとちょっと大人びて見える。
「眠い?」
「ううん。バグダッドまでは寝ないよ」
いよいよ出発。吉野やムラッド、JVCの運転手アイマンが見送ってくれる。ムスタファ親子とレストランでスープを飲んでいよいよ国境を目指す。星がきれいだ。まるで、宇宙を飛んでいるような感じ。
まだ日が昇らないうちに出国審査を済ませる。ここまでは実にスムーズにいった。

最後の手術(9.18) 泣いて嫌がるムスタファ君最後の手術(9.18) 泣いて嫌がるムスタファ君

イラクに入国する。今はアメリカ兵がいなくなってイラク人が国境を管理している。
「ヨルダンで治療したのか?それはよかった。よかったね。」
人情たっぷりの気のいいイラク人の兵隊が喜んで通してくれる。バグダッドまで寝ないと言っていたムスタファ君も安心して寝てしまった。
途中、米軍のヘリコプターが飛んでくると父のエマッドは不機嫌になる。
「アメリカは一体どういうつもりなんだ。イラク人をこれだけ苦しめておいて」
エマッドの脳裏にはムスタファが攻撃されたときの悪夢がよみがえる。ドライバーはそうだそうだとつぶやくばかり。

あ!立った。これには感動!あ!立った。これには感動!

看板にバグダッドの文字がみつかるとエマッドは興奮気味に、
「ムスタファ!おきろ。バグダッドと書いてあるぞ」
ムスタファは眠そうにたたき起こされる。でもこの子はたたき起こされてもすぐにパッチリと大きなお目目になる。寝起きは良いようだ。
「万歳!バグダッドだ」

ムスタファ君の家に着くと家族親戚が出迎える。泣きじゃくる妹のスースー。お母さんは全速力で車に向かってきてムスタファ君を抱きかかえて部屋に連れて行ってしまった。あまりの勢いに感動的なシーンをビデオに撮ろうと思っていた私はすかされた。大騒ぎ。キス攻めにあったムスタファ君は少し照れていた。

夕方、ムスタファ君の家に行くとなんと羊が1頭準備されていた。お祝いだという。

卵と鳥しか食べなかったムスタファ君もイラクの羊ならOK卵と鳥しか食べなかったムスタファ君もイラクの羊ならOK

Facebook コメント

団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net