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サダム・フセインが出現!?

中東 パレスチナ最新情報 中東担当 佐藤 真紀 佐藤 真紀 佐藤 真紀
2003年7月10日 更新

ナーム、ナーム(アラビア語でそうだ!そうだ!)
あの懐かしい声が戻ってきた。
そう、サダム・フセインの口癖である。サダムはヨルダンのヒシャーム・ヤニス劇場に現れたのだ。開戦前夜、私はイラクにいて、サダムフセインがともかく毎日テレビに出てきた。しつこいくらいテレビに出てくるのである。
彼の部下が敬礼して何かを報告する。それを「フム、フム」とうなづきながら聞いている。そして最後に何か洒落た冗談をサダムが言って「わっはっは」と笑って終わるのだ。

芝居のタイトルは「私たちのサダムの衝撃」

サダムの銅像に扮するヒシャーム・ヤニス氏サダムの銅像に扮するヒシャーム・ヤニス氏

アンマンのカフェに座ってアル・ジャジーラを見てイラク戦争の行方を一喜一憂で見守る。俳優のヒシャーム氏は、時にはジェイ・ガーナを演じ、時にはサダム、時にはシャハフ情報相と変装して一人何役も演じる。

アメリカのヘリコプターをイラク軍が墜落させたと聞くと大喜び。サダムはヨルダン人にとって英雄だった。勝ち負けは別にして唯一サダムは、アメリカにたてつける男だ。ヨルダンの男たちは一生懸命サダムを応援した。

ところがいとも簡単にバグダッドは陥落してしまう。
サダムの銅像がアメリカに迎合したイラク人によって倒されると「えっ!」というショックで口が利けなくなってしまうヨルダン人。
「なぜだ?なぜ守らないんだ。」

何かぷつりと糸が切れてしまう。
ヨルダン人はお互いをののしりあい大喧嘩が始まる。今まで、サダムを応援することでまとまっていたものが切れてしまった。

ヒシャーム氏は
「奴隷には戦うことができない。奴隷はただ羊や山羊から乳を搾るだけ」と痛烈にイラク人を批判しながらも、サダムを英雄視していたヨルダン人をあざ笑う。
「劇場は文明化された標石です。そしてすべての芸術の母とか父のようなものです。芝居を通して、思想がもっと自由に表現される。テレビにくらべてももっと大胆に我々の人々に影響をあたえます。
私たちが世界と繋がっている、あるいは世界の一部であるなら、感じたものを自由に語る権利があるのです」

この作品は一連の騒動を喜劇として描いているが、私もこの時期ヨルダンとイラクを往復して実際の世の中が如何に喜劇であるかを思い知った。
もしかしたら、ヒシャームさんは本物のサダム・フセイン?とも思えてしまうのであった。

情報相のシャハフ氏に扮するヤニス氏情報相のシャハフ氏に扮するヤニス氏

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