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バグダッドレポート【4/20】

中東 パレスチナ最新情報 中東担当 佐藤 真紀 佐藤 真紀 佐藤 真紀
2003年4月21日 更新

赤新月社付属「母子保健病院」検診再開

JVCが支援してきた赤新月社付属「母子保健病院」を再度訪問。この病院はガードが略奪から守ってきたので、懸念されていた支援機材の損失もないようなので、約束していた機材部品を届ける準備を再開することとした。

外来検診がスタートし、妊婦が16人訪れた。しかし、診察用の一部の部屋のみがかろうじて掃除されただけで、大部分はまだガラスの破片やほこりが溜まったままなので、ほとんどの看護師たちは今日も掃除に奮闘した。その模様は吉野看護師のレポートで詳しく報告する。

スハッドちゃんを探せ

JVCが非戦を訴えるポスターに使っている絵を描いてくれたスハッドちゃん。その後の安否が心配される彼女の行方を捜し始めた。

病院で写真を見せてまわったら、近所の学校の用務員の娘さんだということが判明。お父さんは用務員として学校を守っていたとのこと。そして、現在スハッドちゃんはバグダッドから30分ほどの郊外に疎開中とのことだ。物盗りなどで物騒な市内から避難している人は多い。疎開先の家を訪ねると、スハッドちゃんに会うことが出来た。彼女はとても元気だったので安心した。そしてまた、日本のみんなにと絵を描いてくれた。

しかし、気になるのは、お父さんのことだ。今まで国立の学校の用務員をしていたお父さんは、新しい体制になったときに仕事につけるとは限らないからだ。

「シンドバッドクラブ」が政党事務所に

昨年度からJVCが何度か訪れた(元)イラク文化省の児童のための施設「シンドバッド・クラブ」は、略奪もひどく、ピアノも持っていかれ、建物内部も激しく壊されていた。図書館の本は床に散らばっていた。

ここの管理人は以前、日本のみんなに絵を描いてくれたアリ君のお父さんだった。今は疎開しているという。この施設が今日の午後に、イスラム・デモクラティック・パーティーの事務所として占拠されたとの報告を受けた。

吉野看護師 母子病院再開に向けて奮闘

今日は赤新月社付属「母子保健病院」で検診のサポートをするはずだった吉野看護師だが、ほかの看護師たちと一緒に大掃除に追われることになった。

「病院はガラスが全部割れていて、ベッドもぐちゃぐちゃになっています。これではとても入院患者は受け入れられません。けれど、病院が再開できるようになって、病院のスタッフはみんな嬉しそうに仕事に励んでいます。婦長の号令に合わせて、みんなでホースを抱えて、掃除に奮闘。新生児の保育器をみんなでゴシゴシ洗いながら、次に入る子は誰だろうね、と言いながら新しい命を待ち望んでいます」

「ここの院長先生と当直の看護師は、爆撃があった日に病院におり、被害を受けました。看護師の方の背中や顔には生々しく傷が残っています。彼女は『アメリカも悪いし、サダムも悪い。でもイラクの問題は私たちイラク人が考えていかなければならない。すべて破壊されてしまったから、後は前向きに生きていくだけ』と明るく語ってくれました」

「検診に来た妊婦の一人は、17歳で初産の8ヶ月目。水や食料に困らないかと尋ねると、『電気はないし、水も少ししかないけど、大丈夫。空爆だってとっくに慣れてるから』と笑われてしまいました。こちらの人たちは長い間このような状態の中でしたたかに生活してきたのだ――反対にこちらが励まされてしまいました」

「少しずつですが、病院の機能も復活してきました。そして、この病院で働く人、そして訪れる人の前向きな明るさとしたたかさが印象に残りました」


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