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バグダッドレポート【4/19】

中東 パレスチナ最新情報 中東担当 佐藤 真紀 佐藤 真紀 佐藤 真紀
2003年4月21日 更新

JVCのイラクでの活動の概要

JVCではイラク攻撃前から経済制裁により特に影響を受けている社会的弱者、子どもと母親を支援するプログラムをバグダッドで実施してきました。
●医療支援としてバグダッドの医療施設(「国立子ども病院」や「国立母子保健病院」)に対して医療機材部品などの支援を行いました。
●特に貧しい地区(サダムシティなど)に住むストリートチルドレンや孤児などの子どもたちへの食料支援もフランスのNGO(EMDH)やドイツのNGO(APN)と協力のもと実施しました。
●イラク攻撃の可能性が高まる中、日本の子どもたちからイラクの子どもたちへの励ましの非戦メッセージを届け、展示を行ってきました。

今回の視察で、今まで支援してきた施設やプログラムの状況を確認し、今後の支援の仕方を再検討していきます。

緊急医療支援

今回のイラク攻撃により、医療施設の多くが略奪や破壊の対象となる中、緊急医療支援としてEMDHやAPN、PUと共同で医薬品・医療用具を準備。多くの病院が機能しないなか、キャパシティ
をはるかに超えて診療を続けている町のクリニックや専門病院などに対して支援していきます。

■Enfants du Monde - Droits de l'Homme (EMDH)仏NGO「世界の子どもたちー人権」
1986年設立、国際的な子どもの権利の尊重のためにフランス、コソボ、ヨルダン、イラク、などで活動している。1997年からバグダッドなどで、障害児、孤児などのために施設で食料支援、スタッフ育成、緊急物資支援などをおこなっている。現在の活動の中心は子どもの保護と食料の配布である。

■Architects for People in Need (APN) 独NGO
1995年からイラクにおいて、水処理施設の復興や水と衛生に関するトレーニングセンターの支援を行ってきている。緊急時の活動はIDP(国内避難民)やバグダッドの社会的弱者に対し住居や食料および医薬品の提供を中心におこなう。

■Premiere Urgence (PU) 仏NGO
1997年からイラクにおいて、病院や結核施設への支援やクリーニングなどのトレーニングを行ってきている。緊急時には病院施設の回復および食料・非食料配給支援を中心に行う。

佐藤真紀レポート

本日4月19日は昨日に引き続き、バグダッド市内の病院の現状視察を行いました。

「母子保健病院」
JVCがイラク攻撃前から支援してきたイラク赤新月社の「国立母子保健病院」を再度訪問。昨日の話では今日にでも外来診察を再開するとのことだったが、懸念したとおりガラスの破片やほこりに埋もれた診察室の掃除は容易ではなく、結局今日は一日掃除に費やし、外来診察は明日から行うことになった。外来診察再開に伴い、明日看護師の吉野はここでボランティアをすることとなった。明日のレポートでは看護師吉野の奮闘ぶりをお届けする予定です。

サダムシティのクリニック
このクリニックはもともと町の診療所で小規模なものだが、病院が機能しないなか、ありとあらゆる症状の患者がおし寄せている。爆撃によるやけどの患者から疲労の年配女性や、調子の悪い子どもや歯痛の患者などなどである。その数は一日に約500人。それを2人の医師で診察している。それも無料である。サダムシティはバグダッドの中で貧しい人が住む地域である。そこに、電気が止まり、ごみの回収が停止するなどの攻撃による後遺症で衛生状態は極めて悪い。それに加え、調子が悪いと病院で薬をもらって安心するという「文化」もあり、医療施設は人々にとって大変重要な存在である。本日ここで看護士吉野が短時間だがボランティアを行った。

サダムシティのアルバラディ病院
サダムシティの数少ない病院。ここは地元の住民が護衛していた。中の様子を見ようとしたが、病院の外で銃声がし、緊張が走った。視察は翌日仕切りなおすことにした。

医療援助物資足止め
緊急医療援助のためにEMDH、APN、PUと共同で準備した医薬品や医療物資を載せたトラック1台と同行の医師はまだ国境付近で足止めを食っている。もっとも必要とする人に配るために、到着を待っている。

看護師吉野レポート

サダムシティのクリニックにはとにかく大勢の人がひっきりなしに押し寄せて来ます。私は血圧を測ったり、脈を測ったりしました。怪我や病気の人ももちろんいるのだけれど、年配の女性の多くが疲労を訴えにきてました。とにかくみんな戦争によって疲れきっている印象を受けました。

また、母子保健病院では明日外来検診が始まり、私もボランティアをさせてもらいます。残念ながら、まだお産入院は出来ません。今まで行ってきていた予防接種も出来ません。ストックしていた薬が冷蔵庫がなくなりダメになってしまったからです。妊婦たちも戦争によってとても疲れていると思います。とにかく私に出来ることを精一杯やっていきたい。


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