アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

最近のイラク国内治安状況

イラク事業担当 原 文次郎
2008年12月19日 更新

治安状況

2007年2月から継続する米軍増派による治安作戦の強化と、イラク治安部隊による武装勢力掃討作戦が功を奏したとされ、2008年前半までの間にイラク全体の治安状況は改善に向かった。しかし、ラマダン前後の2008年9月以降、バグダッド市内および近郊地域における仕掛け爆弾による攻撃や自爆攻撃、要人を狙った狙撃などの攻撃は再び活発化の様相を見せている。
治安改善の主な要因として、スンニ派とシーア派の政治勢力の対立とそれに伴う殺し合いが、政治勢力の一定の均衡状態によって収まりを見せていることにある。しかし、根本的な融和策が取られていないので、一時的な均衡が崩れれば元に戻る危険性を含んでいる。
一方で、民族的、宗教的な少数派に対する迫害は止まず、10月には北部モスル市内のキリスト教徒が殺害の警告を受けて一時的に市外に退避する事件も起きている。
また、クルド地域とアラブ地域の境界を巡り、クルド自治政府とバグダッドのイラク連邦政府の間の確執も表面化しており、今後、クルド人とアラブ人の間の対立が深刻化するという新たな治安リスクも抱えている。

米国の駐留根拠となっていた国連安保理決議の2008年12月末の期限切れを目前に、イラクと米国の間の二国間協定が発効したが、協定通りの米軍の撤退が進められるかどうかは余断を許さない。二国間協定の交渉を巡って揺れたイラク国内の政治勢力の対立も解消していないので、今後の治安動向については楽観視できない。
今後、米軍が二国間協定通りにイラク国内からの撤退を進めるかどうかは様々な政治的な解釈が可能であるが、現場レベルでは米軍のプレゼンスが低くなることはほぼ確実と思われる。しかしこれに代わって治安維持に当たる予定のイラク治安維持部隊の実力はまだ十分でない。また、民間軍事会社などの他のアクターのプレゼンスが相対的に高まると思われる。

最近のイラク国内政治状況

最近のイラク国内経済状況

最近のイラク市民社会の状況


団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net