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干ばつ緊急支援最終報告

カンボジア事業担当 鈴木 まり
2006年5月 2日 更新

JVCカンボジアは、一昨年の厳しい大干ばつ被害への緊急支援として、(1)コミュニティー活動の強化、(2)将来の状況改善にもつながるような水源改善策を中心として、「種籾の支援」、「新規折衷井戸支援」を行いました(詳細は「カンボジア現地通信」No.2〜4の中間報告をご覧ください)。
5・6月頃から始まる雨季の田植え前に支援した種籾を有効活用するため、SRI(幼苗一本植え)という、近代農業が紹介される前の日本でも行われていた「まだ背の低い苗を」「一本ずつ」「真っ直ぐ、間隔を開けて」植えるという農法を紹介するなど、その後もフォロー活動を続けてきました。その後収穫期後の状況について、現場からの報告をお届けします。

昨年田植えした種籾が見事な穂を実らせ、1月から2月にかけて無事に収穫することができました。収穫後、支援した全54村中28村(約1,520世帯)で、その後の状況についての聞き取り調査を行いました。

収穫後の聞き取り調査の様子。コメの収穫があまり良くない年は、この時期になると出稼ぎに行ってしまう人が多いが、今年は収穫後、家族でゆっくりと時間を持つことができている家庭もある。(JVCカンボジア農村開発担当 山崎)収穫後の聞き取り調査の様子。コメの収穫があまり良くない年は、この時期になると出稼ぎに行ってしまう人が多いが、今年は収穫後、家族でゆっくりと時間を持つことができている家庭もある。(JVCカンボジア農村開発担当 山崎)

JVCが支援した種籾は、調査した村で必要とされる量の約6割程度をカバーすることができ、その結果、28村の総水田面積(約650ha)のうち約6割の田んぼで無事にコメを収穫することができました。ちなみに、昨年度は3割強程度と収穫量も悪かったのに比べると、今年は収穫できた田んぼではよくコメが獲れたそうです。また、種籾の品質、支援の時期、JVCとの連絡調整も非常に良かったとの評価を、村の人たちから聞くことができました。
今回配布した種籾について、村人からは、大変実のなりが良く、味の良いお米であったので、収穫したコメの一部を来年度の種として取っておきたいという声が多く聞かれました。支援した種籾分については、村人が収穫後に村に返却し、その種籾を資金として、村のコミュニティセンターの建設、種籾銀行の設立、灌漑・水門の改修など、次の活動に利用したい、という計画も出てきています。今後の村の人たち自身による活動も楽しみです。
41世帯の農民が実践し、収穫量の平均が1775�s/haから2129�s/haへ増加し、一方で必要とする種籾の量は70.5�s/haから10.8�s/haへと大幅に減らすことができました。つまり、少ない種籾で、より多くの収穫量を得ることができました。

タップラブ村の農家の庭先に稲ワラが山積みになっている。コメと同様、牛の餌となるワラも大変重要。干ばつで飲み水だけではなく、牛がえさとするワラや草もほとんど生えないという状況が続いたが、今年は十分なワラが確保できたため牛の健康状態も良好である。タップラブ村の農家の庭先に稲ワラが山積みになっている。コメと同様、牛の餌となるワラも大変重要。干ばつで飲み水だけではなく、牛がえさとするワラや草もほとんど生えないという状況が続いたが、今年は十分なワラが確保できたため牛の健康状態も良好である。

SRI稲作栽培技術については、今年度も引き続き、他の村でも研修と農民交流を実施していく計画です。また、昨年支援した新規折衷井戸の衛生状況についても、井戸を利用する村人たちのモニタリングと改善活動を応援していきます。
 干ばつ緊急支援の呼びかけに応えてくださった皆さま、村人たちの自主的な対策支援に共感くださり、また活動地の状況を心配し気にかけてくださった皆さま、本当にありがとうございました。これからも、カンボジアの農村開発活動をぜひ見守り支えてくださるようお願いします!

チョロクロサン村の米銀行の様子。これまでに米銀行から借りていたコメを収穫後に返却している。ここ2年間はコメの不作でほとんどの農家がコメを返却できなかったが、今年は8割程度の農家が無事に返却することができた。チョロクロサン村の米銀行の様子。これまでに米銀行から借りていたコメを収穫後に返却している。ここ2年間はコメの不作でほとんどの農家がコメを返却できなかったが、今年は8割程度の農家が無事に返却することができた。

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