カンボジア現地通信
不思議な湧水
シェムリアップ県東部に位置するプレイトム村で暮らすプロム・メアチさんの農地には不思議と水が湧き出てくる池がある。池の大きさはそんなに大きくもなく、深くもない。毎日のようにこの池の水をくみ上げているが、どんなに水をくみ上げても、しばらくすると水かさが元に戻っている。村の人はそんな彼女の不思議な池を「クーレン山とつながっているのではないか」と言うそうだ。この村からクーレン山までは、直線距離にして50kmほどである。
クーレン山(カンボジア語で"ライチの山"の意味)はアンコール文化発祥の地とされ、多くの遺跡がこの山から切り出された石で造られた。また、クーレン山には、クバール・スピアン("橋の頭"という意味)という遺跡があり、有名な観光スポットとなっている。この遺跡は、川底や川辺の石に彫刻が彫られていることで知られており、水が豊かなクーレン山を象徴している。また、クーレン山は、アンコール遺跡群、シェムリアップ市内を通ってトンレサップ湖に注ぐシェムリアップ川の源流としても知られている。
乾季のカンボジア
雨季が既に終わり、乾季に入っている2月のカンボジア。
活動地は稲刈りのあと残った藁と干からびた田んぼが広がる。この時期のカンボジアの農村は、黄色一色といった感じである。一方で、トンレサップ湖の近隣地域などでは、雨季の間は水位が高すぎて稲作ができない場所もあり、そこには雨季が終わり、水が引くと同時に田植えが行われるため、今、青々とした緑が広がっている。
黄と緑のコントラストがとても印象的なカンボジアであるが、JVCの活動地の大半は、乾季に入り、既に水が不足しつつあり、野菜や果物などを育てるには難しい環境である。かろうじて水が残っている場所では最後の野菜作りを行っているが、次の雨季がくる5月ごろまでは、この乾燥のなかで人々はくらしていかなくてはならない。
村に木を増やそう!
12月14日、コークトゥローク地区(コミューン)のタプニア村で植林が行われました。カンボジアの家々は道沿いに建てられていることが多いのですが、その家々を結ぶ村の幹線道路(とはいっても舗装はされてませんが)の両側に木々を植えていきました。当日は、大人が15人くらい、子どもたちが20人くらい参加しての植林になりました。400mほどの長さの道路に5メートル間隔で各側100本ほどを植えていきました。
洪水発生から3ヶ月。現在の人びとの生活は?
9月から発生した大洪水で、JVCの活動地でも多くの農民が被害を受けました。これまでに、多くの方々からご支援を頂き、白米の支援や牛を雨から守るためのテントの支援を実施することができました。その結果、農家の人々の健康状態や大切な牛を守ることができました。
近年、大規模な農地開発や過度や森林の利用によって、JVC活動地でも人々が生活のために必要な森林が減少しています。地域の人びともこうした状況に危機感を募らせていますが、「どうやってこの問題に取り組めばよいのか分からない」、「一人では始められない」と言った声が聞かれていました。そこで、JVCでは、昨年度より学校、地域住民、地元行政機関の協力を得て、植林キャンペーンを実施しています。
JVCは、シェムリアップ県東部の10校の小学校とその周辺の地域住民を対象に環境教育を行っています。環境教育を実施するにあたっては、まず、小学校の先生を対象に研修を実施し、研修を受けた先生が小学校や地域での環境教育を行います。今日は、先生たちを対象とした研修の様子をお伝えします。
6月28日から3日間、カンボジアのシェムリアップでCSO開発効果第二回世界大会が開催されました。CSOというと、日本ではまだ耳慣れないかもしれませんが、日本語では、「市民社会の団体」という意味で、NGOはもちろん、環境グループや女性グループ、人権団体、労働組合、協同組合、独立したリサーチ団体など多岐にわたり、その利益を公のために活用する団体などと定義されています。今回は、この大会に参加しての報告をしたいと思います。
JVCが環境教育を実施しているバイコムプルーン小学校は、全校児童が200名ぐらいの小さな学校です。7月1日に開催される植林キャンペーンに向けて、11名の児童が演劇の練習に励んでいます。演劇の内容は、「木の大切さ」についてで、環境に関する意識啓発の一環として行います。
「資源」をめぐる争い
以前から世界遺産プレアヴィヒア寺院とその周辺地域でタイ・カンボジア両国軍の小競り合いが問題になっていたが、とうとう死者をだしてしまう事件へと「再燃」してしまった。そもそもプレアヴィヒア寺院とその周辺地域は、これまで何度も両国の争いの火種となってきた。歴史上、何百年にもわたってタイとカンボジアが領土を巡る争いはあったが、カンボジア内戦以降では、最も両国の関係は緊張の度合いを増している。今回の事件は、カンボジア政府がUNESCOに対して行っていたプレアヴィヒア寺院の世界遺産登録申請が、2008年に認められたことに起因している。
これまで、TRCの資料の貸し出しなどに関する業務についてご説明しました。今回は、TRCのもう一つ重要な業務である、トレーナーの育成の取り組みについて説明したいと思います。













