
アフガニスタン事業担当: 長谷部貴俊
・
活動概要
武装勢力の掃討を目的に、NATOを中心とした軍が各地方で軍事作戦を展開しています。それら軍隊は軍事作戦に平行して、2003 年から食料配給や学校建設などの支援活動を行い始めました。その方法は物資支援を装って武装組織関係者を探すために家宅捜査をするなど、住民の間に不信が生まれています。その結果、国連やNGOが行う人道支援も軍の作戦の一環だと勘違いされ、NGO までもがタリバーンをはじめとする反政府勢力の攻撃の的になるなど、逆に復興の停滞につながっています。JVC はアフガニスタン現地や日本において、軍隊が引き起こす問題への関心を喚起し、軍事と援助の一体化の問題を問うと共に、軍事によらないアフガニスタン支援政策を社会や政府へ提言する活動(アドボカシー活動)に取り組んでいます。
2007年度報告
首都カブールで9 月以降毎月行われた「ISAF(NATO軍・米軍による国際治安支援部隊)とNGOとの対話のための会合」に複数回出席。軍隊が人道支援分野で直接活動をすることの問題点を指摘し続け、医療分野における軍隊の活動の中止を示唆する発言を引き出すことができました。また日本では、対テロ特措法の延長論議でアフガニスタンが注目されたのにあわせ、JANN(日本アフガンNGO ネットワーク)の参加6団体による「アフガニスタン復興支援に関する要望書」を国会議員などに提出し、軍による人道援助の危険性を訴えました。
2008年度計画
アフガニスタン支援国会合に先がけて開催される国際市民フォーラムに出席。「軍隊による問題解決」でない支援を求める市民社会の声を確認し、日本政府に提言していきます。
アフガニスタンで定期的に開かれる、軍隊・国連・人道支援機関の調整会合に引き続き出席。軍隊による人道援助の問題点を指摘し、人道活動のためのガイドライン遵守を求めていきます。また、国連や支援機関の基準に比べ厳しい日本の外務省のNGO に対する渡航・滞在のための安全基準の見直しを、JANNを通して求めていきます。
|