アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

関西地方で活動する市民団体、「パレスチナの平和を考える会」 の会報誌『ミフターフ』42号(2016年1月刊行)に論説記事を寄稿しました。この記事では、昨年10月から多数の死傷者を出しているパレスチナ/イスラエルでの情勢悪化について解説しています。以下、この記事を転載いたします。

パレスチナ人が怒る本当の理由

エルサレム旧市街に礼拝に向かうパレスチナ人の出入りを制限する、イスラエル軍検問所。2015年10月16日撮影。エルサレム旧市街に礼拝に向かうパレスチナ人の出入りを制限する、イスラエル軍検問所。2015年10月16日撮影。

10月1日から11月17日までの48日間に起こった、イスラエル軍によるパレスチナ人のデモ隊に対する弾圧や病院の襲撃、パレスチナ人によるイスラエル兵や入植者に対する殺傷事件(未遂事件含む)により、パレスチナ人の死者は84人、負傷者約1万人、逮捕者1,670人、イスラエル人の死者は14人、負傷者282人に達した(Al-Hayat Paris、2015年11月17日付記事)

今回の衝突の発端は、イスラームの聖地であるアル・アクサー・モスクと岩のドームのある聖域「ハラム・アッ・シャリーフ」(ユダヤ教では「神殿の丘」と呼ばれる)へのイスラエル人入植者や兵士の強引な侵入が繰り返され、パレスチナ人に対する入域制限が強化され、それに対してパレスチナ人の怒りが爆発したことにあると言われる。欧米や日本のマスメディアでも「聖地エルサレムを巡る対立」が原因だと報じられる事が多い。

「戦後」のガザ:電力・下水処理に関するレポートをお届けします

パレスチナ事業担当 並木 麻衣
2016年1月 6日 更新

こんにちは、JVCパレスチナ事業担当の並木です。
2014年のガザ戦争が8月26日に終結してから、1年以上が経ちました。ガザのニュースはメディアからめっきり減ってしまい、人々がどのような「戦後」を暮らしているのかも、日本からは見えにくくなってしまったように感じます。
イスラエルの封鎖政策の悪影響を強く受けるガザの復興には、15年以上かかるといわれています。それが具体的にはどういうことで、今この瞬間にもどれほど人々の心身を痛めつけているのか......。たくさんの事例やデータがありますが、今回の現地だよりでは、「電力・下水処理」の面からガザ全体を俯瞰してお伝えしたいと思います。

停電時の団らんの一コマ(金子撮影)停電時の団らんの一コマ(金子撮影)

戦争中や直後には、ガザ唯一の発電所も攻撃を受けて操業を停止していました。現在もこの発電所が供給できる電力は、ガザ全体の電力量の約30%にすぎません。再建するための資材や、操業するための燃料が、封鎖の影響でガザ内に入らないためです。
残りのニーズのうち、約60%はイスラエルから、約10%はエジプトから、人々は電力を買っています。ガザは発電所を破壊した張本人であるイスラエルから過半数の電力を買い、それでも電力は足りず、人々は1日12〜16時間の停電の中で暮らしています。
電気が止まればポンプなども停止し、人々は上下水道施設も満足に使うことができません。農地に水をくみ上げることも、飲み水を浄化することもままならなくなります。なお、ガザの水源の96%は、そのままでは飲み水に適さないといわれています。JVCの現地駐在員も、ガザ滞在中はペットボトルの水や業者から水を買って事務所のタンクに貯めておかねばなりません。

団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net