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ラオスでの活動
2021年4月23日 更新

 ラオスでは、今でも多くの人が農業生産に従事し、村周辺の森や川からキノコ・タケノコ・魚などの食料や生活に必要な建材や薪、薬などを採取して暮らしています。 一方で近年の経済成長を優先する政策の下、水力発電や鉱物資源開発などの資源依存型の大規模事業に頼った経済開発が進められており、この過程で生じる強引な土地収用や環境の破壊が村人の暮らしを困窮させています。

 JVCは、村人自身による自然資源の管理・利用と農業技術の向上を支援することを通して、変わりゆく社会のなかで安定した村の暮らしを実現していこうとしています。


活動地


 JVCはサワンナケート県の都市サワンナケートに現地事務所を置き、同県にある2つの郡、アサパントン郡とピン郡で活動しています。


現在の活動一覧


住民主体の自然資源の管理と利用の支援

 村のデータを集めるため、活動村10村のうち6村でGPSによる村境の実測を行い、3村では魚類を対象とした生物資源の調査を行いました。

農業技術研修と井戸の整備

 より多くの作物を収穫するため、稲作の改善やキノコ、ラタンなどの栽培、家畜の健康管理のためのワクチン接種などに関する農業技術研修を実施しました。

交流・ネットワークの構築と発信

 昨年度建設したアサパントン郡農民学校において、活動村を対象とした合同の会議を2回開催しました。


JVCがラオスで目指すこと


 農村部住民が普段利用している土地、身の回りの森や川が、開発事業など様々な場面で、事前の相談や十分な補償もないまま一方的に破壊されたり、とり上げられてしまうといったことが起きています。 また、住民自身によるものも含めた換金作物栽培や木材伐採などが行き過ぎた結果、暮らしの基盤である土地や自然がいつの間にか失われしまうこともあります。 JVCは、村人自身が自然資源や自らの権利を守り、安定した暮らしを営んでいけるよう支援しています。これらを通して、自然とともに生きる人々の暮らしの基盤が奪われることなく、暮らしのあり方を村人たち自身で決められる社会の実現を目指しています。


活動地のストーリー


 中南部サワンナケート県のアラン村では、木を売るためや、水力発電ダム建設用の石や土の採掘場にするため、村の森が切ら れてしまうことがありました。 普段から使っている森がなくなっていく状況に対して、村人たちはどうすればよいのかわからず、具体的な対策をあまり取れていませんでした。

 JVCのスタッフと話す中で、村人たちは、これまで切らずに守ってきた森についての規則や村の地図を示す看板をつければ、木を切りに来る人や政府の人にも「伐採してはいけない」ということが伝わりやすくなり、守れるのではないか、というアイデアに行きつきました。現在は、その規則や地図ができつつあります。 大切な森を守るため、村人たちは「この看板を使ってすべての集落で外から来る人に説明できるようにしたい」「無計画な開墾を控えた方がよいのでは」といった議論を始めています。


ラオス事業スタッフ紹介


岩田 健一郎
現地代表

【プロフィール】 大学在学中に一年間休学して日本各地の農場で農作業に従事。 卒業後は他NGOで活動しながら、JVCにもボランティアとして関わる。 JVCが募集した気仙沼でのボランティア活動(2011年5月)に参加。 2011年6月に震災支援担当として現地に赴任し、以後7年間、気仙沼市鹿折(ししおり)地区の復興支援活動に携わる。 2014年11月より気仙沼事務所現地代表。 気仙沼事業終了後、2018年4月よりラオス事務所現地代表として赴任。

【2020年度の一番の思い出】気仙沼でともに活動した仲間とともに、完成した気仙沼大島大橋を歩いて渡ったこと。

山室 良平
現地駐在員

【プロフィール】 千葉県出身。1990年生まれ。 子どものころからいじめや外国人嫌い、働きすぎになんとなく違和感を覚えていた。 その思いから学部、大学院で社会学を専攻する傍ら、インドへ単身バックパッキングに行き、他の社会、異文化のなかで生きている人たちと関わるおもしろさを知る。 そしてグローバル/ローカルな排除・搾取・無関心の構造に対して「現場でなにかしたい」と思い、JVCへ。2016年6月入職、同9月よりラオス事務所に駐在。 自分たちは現地主体の活動のためのきっかけづくりとサポートに徹し、地域に既にある資源と活力を活用する、そんな活動をラオスで行っていきたい。

【2020年度の一番の思い出】ラオス北部シェンクワン県で温泉に入ったこと。

フンパン・センチャントン
プロジェクトコーディネーター、ローカルスタッフリーダー/担当:農業、農村開発

【2020年度の一番の思い出】息子が就職したこと。
ホンパソン・タンマウォン
運転手

【2020年度の一番の思い出】初孫ができたこと。
ピンマソン・サイシヘン
会計担当

【2020年度の一番の思い出】事務所も含めて身近にコロナ感染例がなく、かなり普段通りに過ごし仕事ができたこと。

(2021年4月現在)


ラオス事業とSDGs


 「SDGs」と呼ばれる「持続可能な開発目標」(Social Development Goals、以下SDGs)は、2015年に国連が定めた目標です。 「誰一人として取り残さない(leave no one behind)」を合言葉に、2016年から2030年までの間に世界が達成すべき17つの項目を挙げています。

 ラオス事業に関連深いゴールは下記になります。


これまでの活動


 1989年からラオス女性同盟とともに「女性と農村開発」プロジェクトを実施し、村の開発ボランティアを通した幅広い農村開発活動をビエンチャン県など8県で行いました。 その後ビエンチャン県では、1997年から2004年まで農村地域での自然農法の普及など、農業を中心としたプロジェクトを行いました。

 カムアン県では1993年から、農村部で住民にとって日々の食糧や収入の源となっている森林を保全する活動を開始しました。 「土地森林委譲」を通じた村の森とその利用権の正式登録、森林の管理と持続的利用のための森林ボランティアの育成、政府や企業への適正な土地取得と利用についての提言活動などを行ってきました。 1998年からはイネの幼苗一本植(SRI)を中心とした農業技術支援も追加し、2008年までプロジェクトを実施しました。

 2008年からは拠点をサワンナケート県に移し、農村での自然資源管理と農業農村開発支援を行っています。


ラオスでの活動について知る


 ブログなどで現地の様子や活動について発信しています。また、報告会などのイベントも開催しています。ぜひご覧ください。


ラオスの人々を応援する


約1,000円で・・
村人が森や川の恵みを使って生きる権利があることを伝える研修に必要な「法律カレンダー」を10部購入することができます。

皆様のお力が集まることで、多くの人たちに支援を届けることができます。

ボランティアチームへ参加しませんか

 毎週水曜日の夜7時半から、JVC事務所でボランティアチームのミーティングを行っています。 メンバーは学生から社会人まで多士済々。 古ハガキの整理や報告会などイベント企画の、ラオス関連の冊子の発行・編集などを行っています。 ラオスが好きな人、ボランティアに興味がある人、国際協力に興味がある人、ぜひ一度いらしてください。

引き出しの片隅に眠っている書き損じの未使用ハガキを送ってくれませんか

 ラオス・ボランティアチームでは、書き損じハガキを収集・整理し、ラオスでの支援活動に役立てています。 どんな書き損じのハガキでも構いません。 まだ消印を押していない未使用のハガキ、または未使用の切手だけでも結構です。 ハガキはどんな古くても構いませんが、使用済みのものはご遠慮ください。

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