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【ビルマ/ミャンマー地震緊急支援】 第一弾活動報告/被災地からの声が届きました!

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2025年3月28日に発生したマグニチュード7.7の大地震から、1か月あまりが経過しました。このたびの地震により、ビルマ/ミャンマー中部、特にマンダレー地域を中心に、数万人が家を失い、現在も約630万人が支援を必要としています。

JVCは、現地の信頼できるパートナー団体と連携し、活動の第一弾として、避難生活用のマットレスの配布を5月上旬に実施しました。支援の偏りを生まないよう、パートナー団体が、すでに支援が多く入っている地域ではなく、見過ごされがちな地域、方々を中心に届けてくれました。ご協力くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。被災地らの声も届きましたので、活動報告とともにぜひご覧ください。

緊急支援物資を配布しました

3月末の大地震をうけ、現在も被災地では人々の避難生活が続いています。避難地域では、ブルーシート等で屋根や寝どころを用意して人々が寝泊まりしていますが、ほぼ地面で寝ているのと同様であり寝心地は決して良いとは言えません。長期化する避難生活の中で、健康上の被害も予想される状況でした。

避難キャンプの住民の方々からも、「地震以来長い期間、ビニールシートの上でしか生活していないため、マットを敷いて地面に寝たい」との声が上がっていました。

そこで、現地団体とも協議し、避難生活を送るおよそ130世帯の家族にマットレスの寄付を実施しました。

避難キャンプの様子

マットレス配布の様子

配布を受けた人は、これで安心して眠れる、と喜んでいました。
長く続くであろう復興までの日々において、現地のニーズに沿った支援をこれからも続けていけるよう努めてまいります。

被災地域の状況についても、現地からの声が届いているのでお伝えします。

被災地からの声

※名前はすべて仮名となっております。

「困難な時期に助けてくれてありがとう」― マ・ワーさん(30代、女性)

ワーさんの家は地震で深刻な損傷を受けました。壁に亀裂があまりにも多く入っており、住むには危険であったため家を解体せざるを得ませんでした。夫婦で働いていた工場も地震の影響で閉鎖され、現在夫は日雇いの仕事で生計を立てていますが、毎日仕事があるわけではなく、生活が不安定な状態です。現在は僧院の避難キャンプで避難生活を続けており、日中は酷暑、夜は雨にさらされる過酷な環境にあります。

ワーさんは、「地震から日がたち、支援が減ってきているこの困難な時期に私たちを助けてくださっている方々に深く感謝しています。」と述べていました。

マ・ワーさん

「食料支援も減り、将来が見えない」― 避難キャンプのボランティア カイン・ソーさん(40代、女性)

ソーさんも、自身の家が被災し、僧院にある避難キャンプで避難生活を送りながら他の被災者のためのボランティア活動を行っています。地震直後は多くの支援が届いていましたが、現在は支援が激減し、地べたで寝る暮らしを続けるなか、食事の確保も困難になっています。

「注目される地域にしか支援が届かず、私たちのような小さなキャンプは見過ごされがちです」と話し、生活再建のための資金援助を切望しています。

カイン・ソーさん

「倒壊は免れたが、不安は消えない」― ドー・トゥさん(50代、女性)

トゥさんの家は全壊こそ免れたものの、傾いており修繕が必要です。周辺地域には支援がほとんど届かず、自宅にとどまっている彼女は、「倒壊した家にしか支援が届かないのは不公平」と感じつつも、「もっと大変な人たちがいる」と声を上げることをためらっています。

現在は負傷のため仕事もできず、「次の地震が来たらこの家はもたないかもしれない」という恐怖と不安の中で暮らしています。

ドー・トゥさん

今後の支援について

このように、現地では困難な時期における支援に感謝の声も聞かれる一方、まだまだ生活は不安定な状況が続いています。

JVCでは引き続き、支援が届きにくい地域、女性や、目出たないものの被害を受けている方々を中心に物資を届けていくため、第二弾の緊急支援活動を開始します。

ご寄付の目標金額も、活動のさらなる継続・拡大のために当初の目標金額100万円から200万円へと改めて設定いたしました。

被災した人びとが、一日も早く安心して暮らせる日常を取り戻せるよう、引き続き、皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。

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◆ご寄付はゆうちょ銀行へのお振込みでも受け付けております。  
口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所

※通信欄に「ビルマ/ミャンマー地震支援」とご記入ください。
※手数料のご負担をお願いしております。


※ご寄付の10%は管理費に充てさせていただきます。
※万一資金が余った場合にはJVCが実施するビルマ/ミャンマーを含む調査研究・政策提言活の活動費に充てさせていただきます。

JVCのビルマ/ミャンマーに関わる活動と「ビルマ/ミャンマー」と呼ぶ理由については
こちらのページをご覧ください。

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