2013年8月の記事一覧
南相馬市の臨時災害放送局、ひばりエフエムには、JVCが立ち上げに関わりスタートした英語の番組"CommuniKate(コミュニ・ケイト)"があります。放送時間は、金曜日の夜10時半からの30分間です。7月の17日に、第8回目の収録が行われ、私もそこに参加してきました。
今年4月5日から始まったこの番組のタイトル"コミュニ・ケイト"は、心を通じ合わせるという意味の"コミュニケート"とパーソナリティのケイト・オバーグさん(米国出身)の名前をもじってつけられました。ケイトさんは米国オレゴン州ペンドルトンの出身で、7年前から南相馬との縁が始まったそうです。当時高校生だったケイトさんは、交換留学生として初めて来日し、数ヶ月南相馬市に滞在しました。
初めはホームシックになって何度も米国に帰りたいと思ったそうですが、少しずつ友達が増えホストファミリーとも家族のように触れ合うようになり、南相馬が大好きになっていったそうです。その南相馬が地震で被害に遭ったと聞いたとき、いてもたってもいられず地元のペンドルトンで募金集めをし、ボランティア活動のためにふたたび南相馬にもどることを決めました。
七月中旬、東京下北沢にある「ふくしまオルガン堂下北沢」で、JVC福島担当谷山由子を聞き手に、福島県二本松市の有機農家・菅野正寿(すげのせいじ)さんのお話を聞く会が開かれました。
「ふくしまオルガン堂下北沢」は福島の有機野菜をふんだんに使ったオーガニックカフェ兼産直販売所。福島有機農業ネットワークが今年の3月に福島と首都圏の架け橋になれば、と開きました。
会は「TALK&LUNCH」と名付けられ、福島の野菜をふんだんにつかったカレーが出されました。美味しいランチを味わった後、菅野さんの話が始まりました。
7月というのに長袖が必要なほど涼しい朝8時、集合場所のサンライフ南相馬駐車場には既にマイクロバスが待機していました。この日は、仮設住宅で常設サロンを運営していているつながっぺ南相馬が企画した石巻ツアーの日です。仮設住宅に暮らす旧警戒区域の小高区や津波の被害に遭った原町区、鹿島区の方々が移転を考える時に、行政や業者任せでなく自分たちで住みやすい住宅を選べるよう、実際に安価で快適な住宅モデルを建てた石巻の港町を見学に行こうと、今回のツアーが企画されました。
マイクロバスが次の集合場所である仮設住宅近くの鹿島区役所を出発したのが8時15分。最初の目的地、石巻大橋団地仮設住宅に着いた時は、10時30分を過ぎていました。集会所には、こちらから参加した16名を含め津波被害に遭われた地元の方々を合わせ40名近い人たちが集まり、現状や今後の暮らしについて情報を交換しました。