2011年8月の記事一覧
第3回南相馬市復興市民会議が開かれ、復興の基本理念、基本方針、主要施策が決まりました。
復興の基本理念のうち、スローガンは「心ひとつに 世界に誇る 南相馬の再興を」です。基本方針案としては、次の三つが示されました。①すべての市民が帰郷し、地域の絆で結ばれたまちの再生②逆境を飛躍に変える創造と活力のある経済復興③原子力災害を克服し世界に発信する安全・安心の町づくり―です。
南相馬市は職員などを対象に、除染の実証実験を原町区の石神第二幼稚園で行ないました。東京大学アイソトープ総合センターの児玉龍彦センター長らに、教育委員会の職員を中心に、今後、市内の除染作業にあたる職員が、除染のやり方などの指導を受けました。南相馬市は8月、9月を市内除染強化月間として位置付けていますが、その皮切りの行事です。
子どもたちを、放射能の心配がない場所でのびのびと遊ばそうという、「南相馬 こどものつばさプロジェクト」が大々的に行われています。その一環として、ピースボートに乗って、ベトナム→シンガポール→スリランカと旅する、中学生49人が成田に向け、出発しました。FM放送は出発を伝えるだけでなく、ピースボートの協力を得て、旅の様子を、中学生の生の声を交えて放送します。
「一千有余年の歴史を誇る、国の重要無形文化財、相馬野馬追」が始まりました。原発事故のため、大幅に縮小されましたが、相馬市、鹿島区では、ほぼ例年通りの行事が行われました。南相馬市での今年のメイン・イベントは、鹿島区に住む副大将が、相馬市から南下する総大将を迎える儀式と、その後の「お行列」です。多分に、観光気分で取材しました。
市の南西部にある馬事公苑にある、津波による写真、位牌、ランドセルなどの遺失物の展示場の関係者からメールがありました。遺失物を展示していることを広報してほしいとの依頼でした。毎日のように放送しているので、HPの今日の南相馬のページで紹介することにしました。ここは小高区の遺失物を中心に展示しています。小高区の人が見に行くと、必ず知った顔の写真が数枚は見つかるにも関わらず、余り訪れる人がいないといいます。こういう依頼が入るのは、FM放送の認知が、少しずつ広がっているということなので、嬉しく感じました。