2013年11月の記事一覧
11月10日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、住宅建設について学びと理解を深める「四ヶ浜(※)の家づくり勉強会」を開催しました。
「四ヶ浜の家づくり勉強会」は、まず家づくりのイメージを共有することから始まりました。「車をたくさん停めることができる家」「自然の素材を使った家」「地震・台風にも耐える家」など、この間実施してきたアンケートや個別相談会からみえてきた家のイメージが写真を交えて紹介されました。一方、アドバイザーが考える家のイメージとして、「増改築しやすい家」「中庭のある家」「1階から屋根が始まっている大屋根の家」などが示され、実際にアドバイザーが建てた住宅が実例として取り上げられました。また、住宅の規模に応じた建設コストの目安も同時に示されました。
気仙沼市には、復興支援を継続している外部からの団体・地元の団体・行政等で構成される「気仙沼NPO/NGO連絡会」という協議体があります。連絡会は毎週金曜日に開催され、各団体の活動報告や活動の中から見出された課題の解決法などについての話し合いが行われています。そして、市域全般にわたる大きな課題については、市役所地域づくり推進課を事務局とした「分科会」で定期的に議論がなされています。
東日本大震災から2年ほどが経つ時期までの間は、応急仮設住宅に関わる課題が多く見出され、「仮設住宅分科会」や市長以下、関連部課職員なども交えての懇談会などが多く開催されていました。しかし昨今では、行政による災害公営住宅・防災集団移転・区画整理などの行政の各事業が進められる中で、生活再建・まちづくりに関する様々な課題が連絡会で指摘・抽出されてきたことを受け、10月24日には「まちづくり分科会」が開催されました。連絡会内では、仮設住宅から住居を移転した後の時期や起こりうる問題などを「ポスト仮設」と称しています。