2013年10月の記事一覧
10月6日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は住宅の建設方式に関する勉強会を開催し、あわせてまちづくりのルールに関する話し合いを行いました。
まず大浦(おおうら)・小々汐(こごしお)・梶ヶ浦(かじがうら)の三地区合同で実施された勉強会では、仙台市からお招きした専門家によって再度「CM分離発注方式」についての解説が行われました。ここではCM分離発注方式の基本的な仕組みが改めて確認されるとともに、基本設計、実施設計、業者選定、工事監理等の流れが詳細に紹介されました。説明を受けた住民からは、「CM分離発注方式の具体的なイメージをつかむことができた。次回以降、コストの目安などを示してほしい」との声が上がりました。
現在、鹿折地区四ヶ浜地域では、家屋が被災を免れた、または被災後に自立再建を果たした家など(以下、在宅)に、二世帯家族や夫婦二人暮らし、独居の方など、特に比較的高齢の方が多く暮らしています。震災による影響で地域の住民が離散し、在宅で暮らす人々はおよそ230世帯から60世帯へと減少しました。そのような状況下で住民同士の交流は減少し、在宅生活者の中でも特に高齢の夫婦二人暮らしや独居の方の孤立が懸念されています。そのため、気仙沼事業では在宅生活者に対して交流の「場づくり」や「訪問による見守り活動」を行なっています。
今回は、その「場づくり」を実施してきた中で気づいたこと、今後における課題点をお伝えします。
在宅生活者を対象に、これまで地域の集会所にて絵手紙教室や大道芸人による催し物などを行なってきました。様々な内容の「場づくり」を実施してきた中で気づいたことは、絵手紙や押し花などの創作活動よりも、観たり聴いたりすることで楽しめる内容の方がより多くの方が参加されていたことです。仮設住宅の入居者を対象とした「場づくり」の場合は、創作活動やスポーツタイプのイベントなど幅広い内容を取り入れていますが、在宅生活者においては参加者自身で何か作業をする内容よりも、より気軽に楽しめるものを企画するなど、また違った工夫が必要とされています。