2012年5月の記事一覧
ホームページをご覧のみなさま、初めまして。今月よりJVC気仙沼事務所で勤務をしている野口です。よろしくお願いします。今回は仮設住宅を対象にした夏の暑さ対策について報告します。
今年の夏を迎えるにあたりJVC気仙沼事務所は夏の暑さ対策として様々な方法を検討してきました。いくつかある候補の中から、まず、最初に遮光ネットを屋根の上に取り付け室内温度の軽減を図る方法を実験しました。しかし、実験の結果、遮光ネットでは室内温度の軽減に有意な効果を認めることが出来ませんでした。そこで、他団体でも実施しているグリーンカーテンを設置して暑さ対策を講じていくことにしました。
JVCでは仮設住宅における生活不活発病予防(※)のための活動を行っています。仮設住宅で暮らす住民は、震災で生活環境が変化したことにより、体を動かしたり、社会参加する機会が減っています。今後、仮設住宅での生活が長期化するにつれ、高齢者住民を中心に生活不活発病の発症リスクが高まることが予想されます。
私たちはその予防策として、住民が単に体操をしたり体を動かす機会を設けるだけではなく、趣味や生きがいを楽しむことを通して、生活の中で活発な活動や外部との交流を増やすことを目指しています。
今回の震災によって、多くの人々が暮らしを営む住居を失いました。被災した人々が生活を再建していく上で欠かせないことは、その住まいを取り戻すことです。現在、気仙沼市では、地区単位で住居再建のための「防災集団移転促進事業」(※)が進められています。