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浪板なみいたの側溝掃除~地域住民とボランティアの協働~

震災支援担当 岩田 健一郎
2011年10月17日 更新

先日報告した在宅の方への戸別訪問の際に、ある住民の方から地域の側溝掃除の依頼を受けました。その方の話によれば、津波によって流された瓦礫やヘドロが側溝にたまり、詰まっているとのことでした。大雨の際には、詰まった側溝から水が溢れ出てしまいます。さらに、付近の山から流れ出た土砂や木々が追い打ちをかける様に側溝につまり、側溝脇の道路が盛り上がってしまいました。

(左)瓦礫やヘドロが詰まり、水が溢れ出す側溝 (右)側溝脇の盛り上がった道路(左)瓦礫やヘドロが詰まり、水が溢れ出す側溝 (右)側溝脇の盛り上がった道路

この依頼を受けて、JVCはまずこの地域の自治会に接触しました。この地域は、普段JVCが活動している鹿折ししおり浪板なみいたという地区に当たります。この地区にも、浸水はしたものの家屋の倒壊を免れ、自宅で生活を続けている方々が少なからず存在しています。浪板の自治会長さんによれば、「住民から側溝掃除の要望を受けているが、対応できず気にかかっている」とのお話でした。市も業者に委託する形で側溝掃除に当たっていましたが、なかなか手が回らないという状況でした。そこで、JVCから、地域住民とボランティアが共同して側溝掃除を行うことを提案しました。以後、JVCと自治会が協力して、ボランティア、市との各種調整を行い、作業日を迎えました。

9月下旬の作業当日は、数日前の台風が嘘の様な好天に恵まれました。参加者は、地域住民約20名、ボランティア30名となりました(ボランティアの派遣には、気仙沼市社会福祉協議会ボランティアセンターにもご協力頂きました)。作業は以下の様に進められました。

重機で側溝のふたを持ち上げる重機で側溝のふたを持ち上げる

まず、重機で側溝のふたを持ち上げて取り外します。

ヘドロを掻き出し、土のうに詰めるヘドロを掻き出し、土のうに詰める

続いて、詰まった瓦礫を取り除き、ヘドロや土砂を掻き出していきます。

土のうを運搬するJVC山崎土のうを運搬するJVC山崎

掻き出したヘドロや土砂は土のうに詰めて運びます。

積み上げられた土のう積み上げられた土のう

大勢の人々の手にかかった側溝はみるみる内にきれいになり、取り出された瓦礫や土のうは次々に積み上げられていきました。

地域住民とボランティアの共同作業の様子地域住民とボランティアの共同作業の様子

9時頃から始められた作業は、休憩を挟みながら15時頃まで続き、当初予定していた範囲よりも広い約100メートルの側溝が元の姿を取り戻しました。

きれいになった側溝きれいになった側溝

先の側溝掃除の依頼者である住民の方は、次の様に話していました。「ボランティアの方々が頑張っている姿を見て、覚悟を決めました。地域のことは地域の者たちでやらなくてはならない。今後は、自分達で残りの側溝掃除をやりたいと思います」。

今回の側溝掃除は、限られた範囲のものに過ぎませんが、地域住民とボランティアが協働する形で進められました。そのことが、少なからず地域の方々を力づけることにつながりました。この様にJVCは、震災によって影響を受けた地域の方々が、自ら問題に取り組むための力を取り戻せるよう、必要な支援活動を続けていきたいと思います。


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